Sleepy Koala

オーストラリア好きのよもやま話

直江兼続とお船 鈴木由紀子著

2009年03月30日 | 読書感想文
昨日も天地人、無我夢中で見てしまった。来週が楽しみ~

直江兼続は天地人の主人公。鈴木由紀子さんが書かれた著書で「直江兼続とお船」という本が幻冬舎新書から出版されている。

本来の兼続という絵が本の中にあるが恐らく現代に生きて、服や髪型などを時代に合わせれば中々のハンサムさんと思える。しかも漢詩に長けて、教育分野にも生涯力を注いだ。

また兼続は山内一豊と同じく側室を持たなかった。この時代の男性にしては非常に珍しいと思う。一時主君、上杉景勝の正室、菊姫が人質に取られている際に妻であるお船も一緒に大阪に行ってしまっている。

歴史の文献においてもその話はなく庶子の存在もない。ただラブラブの漢詩は残っているのでもしかしたら思っている人はいたのかも知れないが妻、お船とも離れて生活している事が人生の後半を多いようなので相手は奥さんかもしれない。

女性としてはいつの時代の奥さんを大切にする家庭人がいい。火宅の人でなく自宅の人であって欲しいと願う。


テレビの今後は分からないが歴史文献においても兼続はお船と夫唱婦随というよりは人生における良きパートナーとして互いに認め合っていたように思える。だからこそ直江家の断絶により知行を藩に返し貢献する事をお船は認めたと思う。

いつの世でも権力者は猜疑心が強い。だからこそ兼続の上杉景勝への忠誠は権力者から見れば手に入れたいのもだったのだと思う。反骨精神にとみ清廉な人柄はぜひとも家臣にしたいのは理解できる。

甘言に乗せられる人はどの時代でも信用しがたいの事実。社会でも状況によりとたんに態度を変えている人達がいるが「信念を持つ」という事の大切を知るには兼続はいいお手本になると思う。


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