伽 草 子

<とぎそうし>
団塊の世代が綴る随感録

遊語披露

2011年07月23日 | エッセー

 すぐに“疲労”して失せてしまいそうだから、凡愚の脳天に浮かんだ“ことば遊び”のいくつかを急ぎ書き記しておきたい。


■「カンばる」 かんばる(まったく不要ではあろうが、訓みを付ける。以下同様)
 能力も人格もなく鼻つまみなのに、なかなか辞めないこと。地位に恋々としがみつくこと。

■「枝の細道」 えだのほそみち
 進んではみたが、道が先細り、行き止まりのようなので、引き返そうかと悩むこと。

■「間男子」 まだんし
 「間断」なく上司の尻拭いをしつづける人。 (注)間男ではない。

■「万里窮す」 ばんりきゅうす
 昇ったのはいいがハシゴを外されて、大恥をかくこと。

■「あずみに置けない」 あずみにおけない
 意外にも、上司に逆らう気骨があること。

■「与謝野る」 よさのる
 簡単に鞍替えすること。信条や同志的結合に疎いこと。

■「レン掘る」 れんほる
 2番でいいのよといいながら、わが子が1番の通信簿を取り墓穴を掘ること。『人類の進歩』に理解を欠くこと。

■「武ちゃんマン」 たけちゃんまん
 “全部ダメ、早く辞めろ”と、反乱する地位の高い人。北野武ではない。 

■「松ちゃん」 まっちゃん
 高圧的な突っ込みをする人。権力を笠に着て威張り散らす人。ダウンタウンの松本人志とは別人。

■「前払い」 まえはらい
 水を貯めるダムは嫌いなくせに、だれかれとなく献金だけはもらって貯めたため、前方から足を払われた人。もしくは、ガセメールや金でずっこけること。

■「仙石る」 せんごくる
 “先刻”までいたのに、雲隠れすること。何を考え、何をしているのか判らないこと。

■「鳩ぽっぽ」 はとぽっぽ
 まだ、いる人。


 学習効果があるのかないのか、60年安保を筆頭に旧政権党は剥き出しの権力に懲りている。何度も大失敗をしてきたように、生来は金が好きな政党だ。霞ヶ関の扱いにも慣れている。
 ところが、現政権党は金はさほどに好きではないらしい。一部ではこれに目のない人がいて確執もあるが、表向きはそうだ。だが金に淡泊な分、権力はめっぽう好きだ。上から下まで、この政党には権力志向が芬々だ。2年前落とせもしない空手形を切りまくって、やっとこれを手に入れた。だからブンブン振り回す。ろくすっぽな習練もしていないものだから、ついにはてめーの足を斬りつける羽目になった。漫画のような話だ。いつまで、カンばるのやら……。

 クッソ暑い今日この頃、ぼやいてみれば少しは涼しくなろうというもの。……いや、余計に暑くなったか。(漏れも、切り込み不足もある。別案、妙案をいただければ、幸甚、幸甚。)□