2月5日、花巻市長選挙が投開票された。
旧花巻市・大迫町・石鳥谷町・東和町の合併による、初代市長を決める選挙。
県議補選との同日選となった。
=構図=
候補者は、前県議・瀬川滋、県住宅供給公社・県土地開発公社の元理事長・福岡勝夫、前花巻市議・大石満雄であった。
いずれも旧花巻市出身、旧3町の動向も大きな焦点だ。
自民・社民が福岡を支持、民主が大石を推薦、瀬川は無所属を強調する。
新たに加わる旧3町の有権者数は大迫57百、石鳥谷130百、東和87百
旧市内では一定の得票を見込む3氏。
政策面で大きな争点が見られない中、有権者が何を判断基準に据えるのか注目される。
=前回開票結果=
当選 渡辺勉 147 無・新 =民
落選 福岡勝夫 138 無・新 =自・社・公
落選 瀬川満雄 113 無・新
=展開=
【民主=大石】
大石は、同党の県議補選候補予定者と東和地域の同じ会場で、時間差で決起大会を開いた。
だが、同地域出身の補選候補予定者が先に大会を終えると、多くの市民が退席。
有権者が「政党」と「地域」を区別していることを強く印象づける場面だった。
三者三様の選挙態勢が構築される中、それぞれがメリットとデメリットを抱えた難しい戦いを強いられている。
大石陣営は「市民党」を掲げるが、後援会組織や支援団体には古くからの自民党支持者も名前を連ね、民主党が前面に出ることは避けたい思惑もうかがえる。
【自民・社民=福岡】
福岡陣営は、県議補選との絡みで難しいかじ取りを迫られている。
自民・社民が県議補選でそれぞれ公認候補を擁立し、市長選は「非民主」で共闘する。
複雑な構造となっている。
それでも、政党の組織力と連動して支持拡大を図るメリットは多い。
【無所属=瀬川】
瀬川も、旧3町への浸透は大きな課題となる。
石鳥谷で開いた総決起大会には、瀬川と親類関係にある自民・鈴木俊一衆院議員の敦子夫人が来賓出席した。
以前から後援会のある東和地域を除き、他の旧2町には強固な地盤がない。
県議時代の増田知事とのパイプを強調する。
=県議補選=
05年12月19日、自民党花巻市支部長・照井昭二が健康上の理由で県議を辞職し、定数3の花巻選挙区は欠員2となった。
市長選の前哨戦に奔走していた各党関係者らは、補選との両面対応へ軌道修正、走り陣立てを迫られた。
補選の候補者は、自民党公認の前花巻市議・大和一信、社民党公認の元花巻市議・木村幸弘、無所属のNPO法人・事務局長高橋博之、民主党公認の旧東和町長・小田島峰雄の4人であった。
今回当選しても任期は1年余り。
花巻選挙区は次期統一選で稗貫と合区になり定数4となる。
各党・各陣営にとって先を見据えた戦いとなった。
【自民=大和】
議席を失うと衆院4区の県議が1人となる自民党。
照井の後継に若手経営者らの名前も浮上したが調整は難航し、最後は同支部幹事長の大和が出馬を買って出る形となった。
玉沢徳一郎党県連会長が「国政とのパイプ」を強調した。
【民主=小田島】
迎え撃つ民主党は、花巻・稗貫で現職2人を抱える。
今回は議席を「4分の3」に伸ばす好機。
小田島の総決起大会には党県連の国会議員、県議1が集結し、組織挙げての戦いをアピールした。
花巻の現職・木戸口英司、稗貫の佐々木順一と地盤が重ならない東和から候補を擁立したのも、本選を見据えてのことだ。
党花巻市支部代表の木戸口は「旧新進党時代は花巻で2議席を獲得した実績もある」と、党基盤拡大へ自信を見せた。
【社民=木村】
統一地方選を見据えていた社民党花巻支部幹事長・木村は前倒しで出馬。
05盛岡選挙区補選で1議席を減らし、退潮傾向の同党にとって是が非でも欲しい議席である。
03統一選では、70票差で涙をのんだ。
小原宣良・党県連合代表は強い意欲で、統一選に向けても盤石の態勢を整える。
【無所属=高橋】
無所属の高橋は、次期統一選を目指していた。
当選後は増田直系の政和会入りを明言しており、市長選候補予定者では瀬川滋と近いスタンス。
1年2カ月を超す「つじ立ち」で支持を広げ、草の根の集票を目指す。
=開票結果=
当選 大石満雄 253 無・新 =民
落選 福岡勝夫 191 無・新 =自・社・公
落選 瀬川 滋 157 無・新
(投票率70.56%)
当選 高橋博之 145 無・新
当選 小田島峰雄 128 民・新
当選 木村幸弘 116 社・新
落選 大和一信 90 自・新 =公
旧花巻市・大迫町・石鳥谷町・東和町の合併による、初代市長を決める選挙。
県議補選との同日選となった。
=構図=
候補者は、前県議・瀬川滋、県住宅供給公社・県土地開発公社の元理事長・福岡勝夫、前花巻市議・大石満雄であった。
いずれも旧花巻市出身、旧3町の動向も大きな焦点だ。
自民・社民が福岡を支持、民主が大石を推薦、瀬川は無所属を強調する。
新たに加わる旧3町の有権者数は大迫57百、石鳥谷130百、東和87百
旧市内では一定の得票を見込む3氏。
政策面で大きな争点が見られない中、有権者が何を判断基準に据えるのか注目される。
=前回開票結果=
当選 渡辺勉 147 無・新 =民
落選 福岡勝夫 138 無・新 =自・社・公
落選 瀬川満雄 113 無・新
=展開=
【民主=大石】
大石は、同党の県議補選候補予定者と東和地域の同じ会場で、時間差で決起大会を開いた。
だが、同地域出身の補選候補予定者が先に大会を終えると、多くの市民が退席。
有権者が「政党」と「地域」を区別していることを強く印象づける場面だった。
三者三様の選挙態勢が構築される中、それぞれがメリットとデメリットを抱えた難しい戦いを強いられている。
大石陣営は「市民党」を掲げるが、後援会組織や支援団体には古くからの自民党支持者も名前を連ね、民主党が前面に出ることは避けたい思惑もうかがえる。
【自民・社民=福岡】
福岡陣営は、県議補選との絡みで難しいかじ取りを迫られている。
自民・社民が県議補選でそれぞれ公認候補を擁立し、市長選は「非民主」で共闘する。
複雑な構造となっている。
それでも、政党の組織力と連動して支持拡大を図るメリットは多い。
【無所属=瀬川】
瀬川も、旧3町への浸透は大きな課題となる。
石鳥谷で開いた総決起大会には、瀬川と親類関係にある自民・鈴木俊一衆院議員の敦子夫人が来賓出席した。
以前から後援会のある東和地域を除き、他の旧2町には強固な地盤がない。
県議時代の増田知事とのパイプを強調する。
=県議補選=
05年12月19日、自民党花巻市支部長・照井昭二が健康上の理由で県議を辞職し、定数3の花巻選挙区は欠員2となった。
市長選の前哨戦に奔走していた各党関係者らは、補選との両面対応へ軌道修正、走り陣立てを迫られた。
補選の候補者は、自民党公認の前花巻市議・大和一信、社民党公認の元花巻市議・木村幸弘、無所属のNPO法人・事務局長高橋博之、民主党公認の旧東和町長・小田島峰雄の4人であった。
今回当選しても任期は1年余り。
花巻選挙区は次期統一選で稗貫と合区になり定数4となる。
各党・各陣営にとって先を見据えた戦いとなった。
【自民=大和】
議席を失うと衆院4区の県議が1人となる自民党。
照井の後継に若手経営者らの名前も浮上したが調整は難航し、最後は同支部幹事長の大和が出馬を買って出る形となった。
玉沢徳一郎党県連会長が「国政とのパイプ」を強調した。
【民主=小田島】
迎え撃つ民主党は、花巻・稗貫で現職2人を抱える。
今回は議席を「4分の3」に伸ばす好機。
小田島の総決起大会には党県連の国会議員、県議1が集結し、組織挙げての戦いをアピールした。
花巻の現職・木戸口英司、稗貫の佐々木順一と地盤が重ならない東和から候補を擁立したのも、本選を見据えてのことだ。
党花巻市支部代表の木戸口は「旧新進党時代は花巻で2議席を獲得した実績もある」と、党基盤拡大へ自信を見せた。
【社民=木村】
統一地方選を見据えていた社民党花巻支部幹事長・木村は前倒しで出馬。
05盛岡選挙区補選で1議席を減らし、退潮傾向の同党にとって是が非でも欲しい議席である。
03統一選では、70票差で涙をのんだ。
小原宣良・党県連合代表は強い意欲で、統一選に向けても盤石の態勢を整える。
【無所属=高橋】
無所属の高橋は、次期統一選を目指していた。
当選後は増田直系の政和会入りを明言しており、市長選候補予定者では瀬川滋と近いスタンス。
1年2カ月を超す「つじ立ち」で支持を広げ、草の根の集票を目指す。
=開票結果=
当選 大石満雄 253 無・新 =民
落選 福岡勝夫 191 無・新 =自・社・公
落選 瀬川 滋 157 無・新
(投票率70.56%)
当選 高橋博之 145 無・新
当選 小田島峰雄 128 民・新
当選 木村幸弘 116 社・新
落選 大和一信 90 自・新 =公