球春

　「球春」　俳句の季語のような響きがある。
　毎年このワードを目にすると、春の暖かさを感じ躍動感があふれ出てくる。
　各球団のトレーニングぶりが報道され、魅力的な新戦力を加えた各チームの息吹きが聞こえてくる。

　だが、WBCのある年はちょっと趣が違うようだ。当然のことながら野球ニュースがWBCに集中する。本来ならばそろそろオープン戦で新戦力を楽しみながらテレビを見ている頃なのだが・・・・

　さてそのWBC「侍ジャパン」の仕上がり具合はどうだろうか？
　メンバー的にはかなり格下のオーストラリアには大差で連勝したが、昨年の覇者埼玉西武には完敗、巨人には延長10回、巨人2線級の投手の自滅で辛うじてサヨナラ勝ち、強化試合はこれで終ったが果たして強化されたのだろうか？

　なんとなく元気のなかった中で川崎、城島の活躍はホークスフアンとしては嬉しいことではある。

　5日の中国戦を皮切りに本戦が始まる。何かしら不安を抱えているような「侍ジャパン」だが、本戦では見違えるような戦いぶりを見せてくれることを期待している。