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遅咲きの子供にもチャンスはある その2

2020年09月22日 | 子育て

 

前回のお話の要約をしておきます。

子供の成長段階には多様性があるのは

皆さんご存知ですね。

遅咲きのお子さんは結構多いのです

実は私の娘もそうでした。

遅咲きのお子さんはあまり小学校の間は

伸びません、ではどうしたらそのようなお子さんは

伸ばせるのでしょうか。

そのことを今日はお話します。

遅咲き=早生まれ(3月生まれ)

早熟 =遅生まれ(4月生まれ)

 

という公式が成り立つという研究があります。

アメリカでは、早生まれで、学力が伴わない場合、

1年遅らせて幼稚園や小学校に

進学できるシステムになっています。

このシステムをAcademic Redshirtingといいます。

 

ところが、日本ではこのようなシステムはありません。

なぜでしょうか?日本は特別なのでしょうか。

 

日本の教育界では、日教組の影響もあると思うのですが、

生徒を区別?あるいは差別することをとても嫌います。

これはおそらく長い歴史の中で日本人が農耕民族として

生きていくために生み出した知恵なのかもしれません。

 

一方、西洋文明において、狩猟民族は個人プレーを

とても大切にします。能力が高い人は年令に関係なく、

どんどん前に進めさせる、逆にその学年に遅れていたら、

小学生でも、留年も当たり前の世界です。

 

この考え方をベースにしているので、

西欧では飛び級や留年が当たり前なのです。

この飛び級をする子どもたちは、

やはり誕生日が秋以降の子供が多く、

女子のほうが飛び級率が高いそうです。

確かに、小学生の間は、女子の精神年齢が

男子よりも高いことは、私の塾の小学生の塾生を

見ていても実感できます。

 

日本ではかつて、村八分にされることが、

もっとも忌み嫌われていました。

「出る杭は打たれる」の格言を持ち出すまでもなく、

人と違うことをすると、

いじめの対象になったりします。

日本の教育システムが

西欧並みに、飛び級や留年が

当たり前になることは

今後もないと思います。

 

かつて、千葉大学で、高校2年生からの

入学を許可する飛び級入学がありましたが、

マスコミは話題性があるので、

この話題は一時はよく取り上げていましたが、

最近は全くこの話題は取り上げません。

実際のところ、飛び級そのものが目覚ましい効果を

発揮しなかったようです。

 

だから、日本では

義務教育における飛び級、留年という

話題が上がっただけで、おそらく

蜂の巣をつついたようになることは

間違いありません。

こういう話題そのものが日本の教育会では

タブーとされているのです。

それは日本人の横並び意識によって

もたらされる悪弊なのかもしれません。

 

さて、早生まれのお子さんのお話しに戻ります。

このお子さんたちは低学年から成長がゆっくりです。

そしてこのゆっくりな成長は

小学校の間、あるいは中1くらいまで続きます。

ところが、これは子供の成長度合いによりますが、

中2くらいから徐々に他の生徒と歩調があってきます。

 

ただ、問題なのは、早生まれの子供は

小学生時代の低学年の頃に

けっこう自信をなくしてしまっています。

 

周りと比べて、やることも遅いし、

勉強の理解もワンテンポ遅いので、

自分は遅れている、他の子よりとろい

などと自分への評価がよくないのです。

だから、なんとなく学校では居心地が良くないのです。

こういった不安な時期が長く続きます。

まるでそれは痛みのない虫歯のようなものです。

痛みが自覚できる頃にはもう手遅れなのです。

ここが問題です。

 

どんな子供でも、

小学校2年生くらいから、

自我の芽生えがあって、

自分のことに関心を持ち始めます。

 

ところが、まわりの子供ができているのに

、自分の作業が遅い、理解が遅い。

まわりはすっかり終わっているのに、

まだ自分は終わらない。

さらに先生や友達から

一度も、褒められたことがない。

一見子供は平然としていますが、

実は、子供心に傷ついています。

 

低学年から

大人や家族や友人からの評価が低いと

自分はだめなんだと思い始め、

自尊心が育たなくなります。

 

勉強や運動がみんなより遅れているという評価は

子供にとって結構つらいものなのです。

これは、小学校生活では勉強以外でも、

よく見かけます。

 

例えば、給食を食べるのが遅い子、

鉄棒の逆上がりが全くできない子。

生まれついて滑舌が良くない子。

何でもワンテンポ遅れる子。

 

できる人からすれば、なぜできないの?

くらいのことです。

 

一方、早生まれの子供や早熟な子供は、

まわりからは優位性を評価してくれるので、

どんどん自信をつけていきます。

そして、何事においても積極的です。

これらの子どもたちは、放っておいても、

元気に立ち回っています。

 

どんな子供でも周りから認められる、

褒められる、評価されることを願っています。

これは大人でも仕事において評価されることを

常に願っているのと同じことです。

 

子供を成長させるためには

まず子供をしっかり見ている大人が必要です。

評価できる信頼に足る大人から、

褒められること、声をかけられること。

これが大事なのです。

 

子供がまわりから褒められたり、

評価されることは、他の何よりも

大切な心の栄養となります。

 

では、子供の何を褒めたらいいのでしょうか。

私の娘もそうでしたが、

早生まれ=遅咲きの子供は

褒めようと思っても、

それを探すのも大変なくらいです。

 

自分の娘ながら、

毎日の生活の様子をよく見ていても、

特に悪いことがないだけで、

なかなか褒めるところが

見つからないのです。

困ったものです。

 

 さて、次回は、

そんな褒めるところのない子供に

どう接していけばよいのか、

また自尊心を失った子供にどう接していけば、

子供は自尊心を取り戻していくのか、

についてお話します。

 

(この文章は少し手直しして再掲しました)

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