読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『ウェン王子とトラ』(小5に読んだ本)

2018年05月17日 | じ~んと感動本
先週の小学生国語道場では、こちらの本を読みました。
ウェン王子とトラ
チェン・ジャイホン 作・絵 平岡敦 訳
徳間書店

昔、深い森の奥に、トラのお母さんが住んでいました。
トラは、子どもたちを人間の猟師に殺され、人間が憎くなり村の近くをうろつくようになりました。

ある晩、トラはついに村を襲います。
家を壊し、人や家畜を食い殺しました。
その日から、毎晩、トラは村を襲うようになりました。

トラが村を襲っているという知らせを聞いた王様は、兵を集めました。
そして、占い師のラオラオばあさんにトラ狩りがうまくいくかどうか、尋ねました。
ラオラオ婆さんは、こう答えました。
「兵を出してはいけません。そんなことをしたら、トラはますます暴れます。
トラの怒りをしずめる手立てはただひとつ。ウェン王子様をトラに差し出すしかありません。」
「私の息子を、いけにえにしろというのか?」王様はどなりました。
「ご心配はいりません。王子様が危ない目に遭うことは、決してないでしょう。」

結局、王様は王子様をトラに差し出すことにしたのですが…。


猛獣と少年…ジブリの『もののけ姫』を思い出しました。(『もののけ姫』は少女ですが…)
最初のウェン王子の可愛らしさ、そして、たくましく成長した後半のウェン王子が見どころです!
勇敢で正義感のある少年は、いつの時代も素敵です

お子さんたちは、「後半に登場するお妃さまがかっこいい!!」と口をそろえて言っていました

ちなみに、現在高校2年になるうちの息子も、久々にこの絵本を見て「あ、これ、かっこいいやつじゃん」と一言。
どうやら、「かっこよさ」が心に残る絵本のようです
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