やんまの気まぐれ・一句拝借!

俳句喫茶店<つぶやく堂>へご来店ください。

三十回噛めが口ぐせ生身魂  高階和音

2016年08月18日 | 俳句
13
高階和音
三十回噛めが口ぐせ生身魂
恩師に言われ妻にも言われ今またこの句で出会った「三十回噛め」、これがなかなか出来ない。盆は故人共々生きている目上の者にも礼を尽くす日でもある。生きている先輩の魂つまりは生身魂ともども家族一同で会食をしたりする。せかせかと食する姿を見て生身魂さまは「よく味わってよおく噛むのだよ」と何時ものように諭す。うん、と言ったその傍から何時ものように早や呑込みをしている。どうにもこうにも我がセッカチは墓場に入っても直りそうがない。生身魂さまの口癖も直らない訳である。他に<燃え残るもの未だ熱し施火の跡><夜どほしの太鼓止みたる祭かな><火に投げん蛇打ち据ゑし棒切れを>などあり。俳誌「斧」(2007年8月号)所載

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
和音さん! (菊子)
2016-08-21 18:34:04
素敵な句を詠まれる方で、まだ彼女の句を
読ませて頂きたく思います。如何しているのでしょうね。

コメントを投稿