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小春日や庭師の鋏澄み渡り 田井中椎太

2018年11月18日 | 俳句
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田井中椎太
小春日や庭師の鋏澄み渡り
暦の上では冬に入ったのにまるで春の様なポカポカ陽気である。庭師は来春の成長前に枝の選定に余念がない。ここで枝ぶりを決めれば葉が繁るころにはごっと見栄えが良くなる。空は底抜けに明るく色鳥の囀りも軽やかである。白壁の塀に寄りかかって日向ぼこりも懐かしい。剪定する鋏の音もリズミカルで庭師の心の内が聞こえそうだ。ところで我が冬支度が終わっていない。:俳誌「はるもにあ」(2018年1月号)所載。
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