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こほろぎやいつもの午後のいつもの椅子 木下夕爾

2017年09月15日 | 俳句
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木下夕爾
こほろぎやいつもの午後のいつもの椅子

午後の一時を寛いでいる。いつもしている様にいつもの椅子に座る。目をつむればちろちろと聞こえているのはコオロギの鳴き声である。忘我の境地とはこの事だろう。こう考えてみるとあくせくして日々の生活に追われている自分が小さく見える。所詮終われば一切が無。されど心の芯に残った埋火を如何にせむ。そうだもう一度恋でもしようか♪ Love is a exciting affair ♪:『名俳句一〇〇〇』(2002・彩図社)所載。

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