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郷愁てふ厄介なやつ冬の富士 佐野寂仙 

2018年12月03日 | 俳句
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佐野寂仙
郷愁てふ厄介なやつ冬の富士
富士を真向かいに見る故郷である。今は都会に身を置きここが終の住処だと思っている。さはさりながら郷愁という厄介な奴が何時もつき纏う。そこに忘れて来た純真無垢な自分。幼友達や先生や兄弟。兎を追った野原や小鮒を釣った小川。ましてや眼裏を離れない富士の山。誰にでも自分が生まれ故郷は有る。例えそれが東京生まれだろうとそこが故郷なのである。:つぶやく堂ネット喫茶店(2018年11月30日)所載。
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