やんまの気まぐれ・つぶやっ句 「一句拝借!」

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黴匂ふ何れの時計鳴りたるか 満田春日

2018年05月17日 | 俳句
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満田春日
黴匂ふ何れの時計鳴りたるか

古い民家の一室でぼーんぼーんと時計が鳴る。部屋に籠る鈍い音の方角が分からない。顔を一回りさせてみる。大黒柱に掛かる時計かな。衣装ダンスの上の置時計かしら。いずれも大きくて音の主にふさわしい。時代を感じさせるその他の調度品を眺めながらこの家の人々の歴史を思いやる。そしてどこか黴の匂いがする部屋にタイムスリップしてゆく自分を発見するのであった。座敷童子は居ない。:俳誌「はるもにあ」(2017年7月第63号)所載。
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