千手仏一手は胸に秋思の手 日暮ほうし

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日暮ほうし
千手仏一手は胸に秋思の手
千の手を持ちその夫々の手に目がありどんな人々をも見守ってくださる観音様。だがその中の一つの手だけは秋の思いの為胸におかれている。秋思を患う作者にはそんな気がしてならない。秋は次第に夜が長くなる。少しづつ日の光が短くなるせいか行動時間よりも物を思う時間が多くなる。中には妖しうこそもの哀しくなってくる人のありと聞く。：雄山閣「新版・俳句歳時記」（2012年6月30日版）所載。
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