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昼寝覚天井高き読書室 小野田健

2017年05月29日 | 俳句
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小野田健
昼寝覚天井高き読書室
天井の高い読書室。図書館には読み切れない程本がある。せっせと通うこの部屋も大分馴染んでわが書斎ほどに気楽な空間となった。そうなると天井の高いこの空間に眠気が襲ってくる。たっぷりとした空気感に包まれて熟睡の昼寝となった。夢を見た記憶も無くはっと目覚める。そこには枕にしていた部厚い書籍と高い天井が現(うつつ)に存在していた。気持ちの良い昼寝覚めであった。:俳誌「はるもにあ」(2017年5月第62号)所載。:やんま記