Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

Are you still staying here ?(鯉さん鮒さん まだそこにいたの?)

2010年10月08日 | 日記


 
 長かった猛暑の空気も乾燥した心地よい空気にやっと入れ替わり大げさだけども自然観測が出来る季節になった。通勤の行き帰りに時々、穂谷川の土手を利用しているが、少し前からに鯉、フナが群れて遊泳している場所があることに気づいていた。再三の豪雨で堆積する砂の位置も変わり、群れて隠れている場所もその都度変わっていた。
 よくもまあ、こんなところに生息していたとは思いつつも、懸命に生きている彼らをノスタルジックに見守ってきた。
自然の摂理として、穂谷川両岸の人工のコンクリート製の法面からはコサギ、アオサギ、ゴイサギ類が彼らに照準を合わせ、ついには流れのたまりとなっている場所には潜り屋のカワウまでどこからともなく飛来し、出没していることも知らぬ顔で見守ってきた。
夏休みには川面の宝石、カワセミと二回遭遇することになった。これも秘密にしておこう。(カメラの持ち合わせがなかった。)

水量も減っているが、どっこい川幅の狭隘な穂谷川は野鳥の絶好の餌場となっているようだ。が、夏休みの間は猛暑日が続いたこともあって網をもった人間様の子供が川に入漁するようになり、また、大人様の釣竿が垂れ始め、餌場のルールが一気に破壊し、鯉や鮒が消滅するのではないかいう思いもあった。(そんな危惧はあり得ないのだろうけど。)
涼しくなった休日、川の流れにそって鯉、鮒の群れを探し求め、集団生息地をやっと見つけた。これからは短くなっていく日と川の冷たさが少しでも彼らを守ってくれる。

『それでもと 流れに向かう 群れいとし』(柳子)