ども。
郵便局の人(?)かよくわからないけど、路上で年賀状を売っているのを見かける季節になりました。しっかし、六本木某所で年賀状を売っている人はひじょーにやる気がありません。ただ、年賀状の傍らにたたずんでいるのです。東大の学園祭の屋台ですら、もっと活気ありますよ。売るがあるんだかないんだか、わかりませんあの人たち。
ところで、年賀状でふと思い出すことがあります。
1999年だかそれくらいの年賀状。
はーこ、中学2年生の冬でした。
その年、もらった年賀状に、
「HOWEVER LOVE はーこへ」
( 実際、名前の部分は「はーこ」ではなかったですけど、とりあえずここでは。)
と書いてありました。
一応、当時(今となってはよくわかりませんが)「両思いだった」彼(Hくん)からの年賀状でした。
その英語の意味がよくわからなかった私は、早速英和辞典をひきました。
「HOWEVER : だが、しかし」
??
なんだろう?
だがしかし、愛。はーこへ。
Hくんは、いったい何が言いたいのだろう?
ますます、わからなくなりました。
いったい、なぜ逆接なのだろう?
何に対して、「だがしかし」なのだろう???
気になって、気になって、眠れませんでした。
Hくんは、私に何か重大な隠し事をしているのではないか。
それとも、(当時流行っていた)GLAYの「HOWEVER」という曲の歌詞の中に、伝えたいメッセージが隠されているのかもしれない。
気になって、気になって、羽根突きどころではありませんでした。
でも、なんだか電話することもできずに、とうとう冬休みが明けて、学校でHくんと顔を合わせました。
Hくんは、「あけましておめでとう」より、「元気だった?」より先に、こう言いました。
Hくん 「年賀状・・・」
はーこ(当時13歳) 「何?」
Hくん 「“FOREVER”の間違いだった。あは」
はーこ 「・・・・・・・・・・・・」
はーこ 「なーんだ。間違いだったんだ。Hくんったら、苦手な英語を無理して使うからだよ。ばかだねー」
___________________________________________________________________________
というわけでしたが、私もHくんも、あえて「FOREVER」の意味について触れようとはしませんでした。
ただの「英語を間違った年賀状」ということで、片付けられてしまいました。
でもきっと、ソレでよかったんです。
もはや連絡先も、消息も不明な女の家に「FOREVER LOVE」と書いた年賀状が残っていることに比べたら「HOWEVER LOVE」というわけのわからない英語が書かれた年賀状が残っているほうが、100倍もマシに違いないのですから。
もしかしたらHくんは、そこまで計算していたのかもしれません。
中学2年にして、「永遠の愛なんてあり得ない」ということを悟っていたから、
わざとあんな年賀状を書いてきたのかもしれません。
そして、証拠が残らないように、後から一言、口頭で「FOREVER」って言っちゃえ!!って、思っていたのかもしれません。
今、彼がどこで何をしているのか、まったく知りません。
高校時代、一度だけ電車で彼を見かけたことがありましたが、ちょっと大人になってしまったような、「行け!稲中卓球部」が愛読書だった中学校時代の彼の面影は、あるようでないような、不思議な感じがしました。
でも少なくとも、あんな年賀状を書く彼では、もうないんだなぁってことは、一瞬で感じ取れました。
それは、お互いさまです。
だがしかし、
愛。
なのです。
さあ、あなたも、来年の年賀状で一つ、愛の告白をしてみませんか?
はーこへのファンレターも大歓迎ですよ。えへへ。
by はーこ