子離れは難しい

数日前、娘から℡があった。
「なんだかリストラされそう・・」と。
リーマンショック以来、業績が悪化している気配で、
いよいよかもしれないと言う。
ええっ！
我が家を出てから足掛け８年、まさかのことに、心の準備もない。
もちろん、子どもの人生は私の人生ではないし、
とっくに成人し自活しているわけだから、親としては見守るしかできない。
転職先を探している娘を思うと、
テレビを見てもゲームをしても読書をしても、全然集中できない。
気がつけば娘のことを考えていて、
同僚から「どうしたの？顔色悪いよ」と聞かれる始末。
自分の動揺ぶりに、我ながら驚いた。
落ち込んでいるのを励まそうと、夜な夜な電話で長話をしていた。

昨日の夜、娘が言った。
「リストラの話、単なる勘違いだったみたい。
　マネージャーに確認したから、大丈夫」
・・・・そうなの？？急に力が抜けた。
そして一言「お母さんって、案外電話長いんだね」
こらーーー！！
何で必要以上に長話してると思ってるんだ！！
私の睡眠時間を返せ、と言いたい。
親の心子知らずとは、よく言ったもんだ。

でも、思う。
家族が何事もなく過ごしている幸せのありがたみと、
いくつになっても子は子であることを。
子離れできない母の長電話に付き合ってくれてありがとうね。