今日の出来事

どこへでも風の吹くままに。 http://www.geocities.jp/syanagio/index.html

実作会@連句大会

2005-11-06 | 
 連句の実作会は月曜日に行われました。(月曜日!現役組は年休取れ!ってことですね・・。)会場には50組弱の席が設けられていました。一席当たり5人平均ですから、約250人が一斉に半歌仙を巻く(18句の連句を創る)わけで、実に壮観です。
 最初に「芭蕉に人生の転機は、別れにあり。」と言うテーマで講演がありました。とっても面白くて、講演が終わっても頭の中には芭蕉のイメージが駆け巡っていて、なかなか実作の気分に切り変わらなかったくらいです。
 さて、連句の実作。捌き(さばき。その席をまとめていく役の先生)が最初の句を出して、連衆(句を作る人、つまり、私たち。)が、それに句を付けていきます。
 発句:湯尾峠 翁しのべば 黄落す
前日の文学散歩で湯尾峠に行ったことを踏まえての句です。半歌仙(18句)なので、二番目の句は「秋の月」です。歌仙には、ところどころに月・花・恋などの題詠の順番があって、こういう大事なところで自分の句が採用されると、なんとなく嬉しいものです。今回、私の頭の中は芭蕉で一杯だったので、「新絹をかけし衣紋に月の影」ってのを作りながら、なんとなく出しそびれました。
 今回の半歌仙で盛り上がったのは、恋句のあたりです。
 恋の呼び出しの句:うちの課長をちょっと見直す(弘)
 恋:約束の鍵を握らせ先に立ち(繁)
 恋:勝負下着はロッカーにあり(淳)
 恋離れ:清原もついに達成五百号(重)
皆大笑いをしながらとんとんと付けて行きました。こういうときの連帯感は、場にいないと分かりません。途中で時間が足りなくなって、終盤がやや駆け足になってしまいましたが、とっても楽しかったです。
 現代では、約束事の多さと人付き合いを避ける風潮のせいか、現代ではあまりメジャーではない連句ですが、流れがどう動くか予想できない即興の面白さは、是非たくさんの人に経験して欲しいと思います。ネットで連句をしている方もいるようですしね。


最新の画像もっと見る