2025.06.02
中身8つと必携グッズ。避難所生活を乗りきるコツも
大きな災害が起きたとき、避難所に移動して安全を確保する必要がでてくることも。たくさんの人が集まるため、かならず生活に必要なものが手に入るとは限りません。プライバシーなどが気になって、快適に過ごせないことも…。少しでも不安なく避難所生活を送るために、必要な「備え」について、国際災害レスキューナースの辻直美さんにお聞きしました。
避難所はホテルではない。自分で備える必要あり
自宅にとどまることが危険な場合など、避難所へ行くことになります。その避難所生活について、辻さんは「“快適さ”や“プライバシー”は期待してはいけない」ときっぱり。
「与えられるのは1人1畳程度のスペース。仕きりがない場合も多く、知らない人のすぐ隣に寝泊まりするわけです。お風呂やシャワーも使えず、人々の体臭が充満。冷暖房がない避難所も少なくありません」
また、生活音ひとつとっても、「うるさい」「不快だ」と思うレベルは人それぞれ。モラルや常識が異なる人たちと過ごすのは想像以上のストレスです。当然、トラブルも多発。イライラは伝染するため、常に一触即発の状態…という避難所もあるそう。
「ネガティブなことを述べましたが、それだけの覚悟が必要だということ。そして、『避難所はそういう場所だ』と承知しておけば、事前に備えることができます」(辻さん、以下同)
避難所生活でのものの備え・基本3か条
避難所生活を少しでも快適なものにできる準備と知恵と工夫を、辻さんに教えていただきます。
●1:自分のものは自分で用意する
「避難所が提供してくれるのは、基本、屋根と床だけ、と思っていてください。水や食料は全員分ありません。毛布や寝袋もあるとは限りません」と辻さん。支援物資が届くのに時間がかかる場合もあり、必要なものは自分で用意するのが、避難所生活の基本なのです。
●2:自分にとって必要なものの優先順位をつける
「持っていけるものには限界がありますが、自分が根源的に大切にしているものがかなわないと力が出ません」。そのため、自分にとって大切なものを手厚く用意します。食にこだわりがある人は元気が出る食料を、汗くさい自分がイヤという人は汗ふきシートを多めに。
●3:家に取りに戻れるとは限らないと心得て
2016年の熊本地震では最大震度7の揺れが2度起こり、1回目の揺れのあと、自宅に帰った人が多く犠牲になりました。「着の身着のままで避難所にやってきて、必要なものはあとで家に取りに帰るという人がいますが、この考え方はやめましょう」
手軽に始める「防災ボトル」
緊急事態が起きた、まさにそのときをなんとか乗りきるためのミニマムセット。水に濡れないのがポイントです。
「必要最小限ながら、いざというとき、あるとないとでは大違い!」なのが防災ボトル。渋滞時にも活躍するはず。「糖分が補給できる、ようかんなどを入れておくのもおすすめ」
ほぼ100円グッズ!「防災ボトル」の中身は?
「防災ボトル」の中身は、ほぼすべて100円グッズでそろえられます。
1:スティックハサミ(100円グッズ)
ゴミや段ボールをまとめるヒモを切るなど、ハサミが必要となるシーンは地味に多いそう。
2:災害用トイレ(100円グッズ)
災害時だけでなく渋滞にハマったときなど、持っていると救われるシーンがあるはず。
3:水でふくらむタオル(100円グッズ)
4:ミニライト(100円グッズ)
5:防災笛(100円グッズ)
救助を呼ぶときのため。「中にIDを記録する紙が入っているものがおすすめです」
6:消毒液(100円グッズ)
7:レスキューシート(100円グッズ)
金色の面を表にしてかぶると暖かく、防寒・防水に役立ちます。炎天下では銀色の面を表にしてかぶると熱中症対策にも。
8:アルミスプーン
新幹線で売っている固いアイス用のコンパクトで丈夫なスプーン。工具の代用品として。

肌身離さず持ち歩く「4種の神器」
方位磁石、ソーラーライト、防災笛、ミニツールナイフは、辻さんにとっての四種の神器。
自分の身や、大切なご家族を守る「備え」
以上ご参考までに