彼女の名はアムサリア。セントシルン教団の巫女で最高位の聖闘女の称号を与えれた者。
魔獣エイザーグを相討ちの末に倒した彼女は、英雄として次代に語り継がれていた。
そして20年の月日が流れた。
人々は彼女が作った平和な世で幸せを噛みしめ、共に闘った戦友は子を成し、静かに暮らしている。
そんな日々の中で、彼女の戦友の息子である青年ラグナ=ストローグは夢を見る。彼女とエイザーグの壮絶な闘いの夢を。
そして目覚めた彼の前に、ひとりの少女の霊が立っていた。そう、アムサリアだ。
アムサリアが20年の時を経て現世に現れた謎を追う中で、彼女はラグナに語る。
命を懸けて国を救った聖闘女である自分が、偽りの英雄であったという真実を。
しかし、それは真実ではあったが事実ではなかった。
彼女のことを調べる中で、20年前に人々を苦しめた魔獣の分離体や負の力を取り込んだ獣たちと闘いながら、少しずつ解明されていく謎。
そして、彼女と魔獣エイザーグとの最終決戦の地である大聖堂に訪れたとき、彼女が語った偽りの英雄の真実に隠された、彼女自身も知らない悲しい事実を知ることになる。
この物語は英雄本人も知らない英雄伝説の謎を探る王道バトルファンタジー。
第一章は偽りの英雄、というタイトルが早々に回収されたかと思いきや後半にどんでん返しがあり、それまで違和感のあったところや気になっていた部分が全て回収され、おお……!と感動しました。ラグナから見たアムサリア、アムサリアの知る過去のアムサリア、そして真実のアムサリア、という、同じ歴史が視点や補完された事実によって全然違うものになる、というのは凄く面白かったです。
シリアスメインである中、第二章のハムやウラのようなキャラは箸休めのような存在で私は良かったと思います。ヘルトは……残念でしたが、アムサリアの覚悟や背負うものの重さを改めて感じられ、アムサリアというキャラに深みが増したように感じました。
また、第一章・二章通して戦闘描写が見事でした。場面をありありと想像させる丁寧な描写ながら説明的にはなっておらず、緊迫感の伝わってくるものでした。
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