丸の内バクダン爆発

2009-09-20 02:50:03 | Weblog
 それは一つの鞄から始まった。
 
 和食ダイニングのバイトを始める時、どういう生活になるか何が必要になるかわからなかったでとりあえずバイト用にトートバッグを用意した。洗濯もできるし、店のきったないロッカールーム兼倉庫では汚れが気にならないから助かった。洗っているうちにだんだんみすぼらしくなっていたけれど、余裕もなかったし何となくそのままで来ていた。
 最近丸の内に進出(笑)するようになって、移動中、大好きな新丸ビルに寄ることがあった。そこで、ショーケースに置いてあった鞄に目が留った。
 普段なら触手ののびる範疇ではないベージュの、革製のバッグ。大きさもちょうどいい。値段はまあそれなり。
 最初は気にならなかったが、次に見た時に気になってきた。
 革のバッグなんてお手入れが面倒そうだし、ほしいのはピンクとか赤系だったのでほんとに範疇でないものだったけど、だんだん気になってきた。
 革製品に詳しい友人にアドバイスをもらい、これはありかも、でもその前に他のものも見てみようとプランタンとイトシアに寄ってみた。
 デパートって、本当に定期的に行くことが必要だと思う。もう「大事」じゃなくて「必要」。以前、フィッティングルームの鏡のことを書いたが、フロアのあちこちにある鏡に自分の姿を映してみ? 今の自分が客観的にどう見えるか、ありのままを映してくれるよ??
 ということで今の私は、「自分ではいいと思っていたものがひどいことになっていた」状態だった。もう今すぐ着替えたいほど恥ずかしかった。大変だ! 女捨ててる!!(笑)
 あの鞄を手に入れる前に、もう少し身だしなみを整えないと。鞄が恥ずかしいことになってしまう。。。

 身だしなみは、お金をかけるということではない。自分でいいと思う状態と、他人を不快にさせない状態は違うことがある。人の目も意識すること、きちんとすることが身だしなみなのだ。自分の事情で「これでいい」「気を使っている」と思っていたことが実はそうではなかったことに気づけたのは本当によかったし、「きちんとしたい」という気持ちにさせてくれたのはありがたいことだった。
 そういう効果が、都会にはあるのかも。丸の内のバクダンが私の中で爆発した瞬間。

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