■イラク戦争帰還の元米兵、平和への願い語る--金沢 /石川
6月27日 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090627-00000311-mailo-l17
◇「戦争は人間性を失わせる」
イラク戦争帰還兵の米国人、アッシュ・ウールソンさん(27)が26日、金沢市内で平和をテーマに講演会を開いた。
加賀市で25日に納骨式があったベトナム帰還兵で平和運動家の故アレン・ネルソンさんの活動に大きな影響を受けたというウールソンさん。
「彼の代わりにはなれないけど、語り継いでいくことはできる」と、平和への願いを語った。
【澤本麻里子】
ネルソンさんの納骨式に出席するため家族と来日した。1999年、大学の学費を
稼ぐため州兵になった。主な任務は自然災害時の救助活動で、海外派遣はないと思っていた。
だが03年、行き先も期間も知らされないままイラク南部に派遣され、上官の護衛についた。
ある日、少女とヤギ2頭を米軍の軍用車がはねて死なせた。報復を恐れた兵士は武装し、軍用車で少女の小さな家に向かった。生涯の稼ぎを想定したという少女の代償として100ドルを払ったという。家の中からは泣き声が聞こえてきた。
帰還兵の自殺者数は一般の2倍とされ、ほとんどの兵士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされるという。ウールソンさんも、娘と同じくらいの子どもたちに銃を向けた記憶に苦しむ。
そんなウールソンさんにとって、戦争の放棄を決意した憲法9条こそ「世界の希望」だと言う。憲法改正の動きがあることを知り「戦争は人間性を失わせる。どうか9条を守ってください」と真剣な表情で言った。
(終わり)
6月27日 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090627-00000311-mailo-l17
◇「戦争は人間性を失わせる」
イラク戦争帰還兵の米国人、アッシュ・ウールソンさん(27)が26日、金沢市内で平和をテーマに講演会を開いた。
加賀市で25日に納骨式があったベトナム帰還兵で平和運動家の故アレン・ネルソンさんの活動に大きな影響を受けたというウールソンさん。
「彼の代わりにはなれないけど、語り継いでいくことはできる」と、平和への願いを語った。
【澤本麻里子】
ネルソンさんの納骨式に出席するため家族と来日した。1999年、大学の学費を
稼ぐため州兵になった。主な任務は自然災害時の救助活動で、海外派遣はないと思っていた。
だが03年、行き先も期間も知らされないままイラク南部に派遣され、上官の護衛についた。
ある日、少女とヤギ2頭を米軍の軍用車がはねて死なせた。報復を恐れた兵士は武装し、軍用車で少女の小さな家に向かった。生涯の稼ぎを想定したという少女の代償として100ドルを払ったという。家の中からは泣き声が聞こえてきた。
帰還兵の自殺者数は一般の2倍とされ、ほとんどの兵士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされるという。ウールソンさんも、娘と同じくらいの子どもたちに銃を向けた記憶に苦しむ。
そんなウールソンさんにとって、戦争の放棄を決意した憲法9条こそ「世界の希望」だと言う。憲法改正の動きがあることを知り「戦争は人間性を失わせる。どうか9条を守ってください」と真剣な表情で言った。
(終わり)