杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNewsLive】■ 200万福島県民に訴える!

2015年09月16日 22時12分50秒 | 政治・社会
☆今日の画像

田久保忠衛日本会議新会長と仲間たち(アミテージ、櫻井よしこ)

いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【家族勉強会】【草の根勉強会】【山崎塾】【1000万人情 報拡散運動】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

☆本日水曜日(9月16日)午後8時分から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

1)No1 78分30秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/201309486

N01

☆世直しネットTV【山崎康彦のYYNewsLive】は、放送回数1700回、視聴者総数170万人(3年間)、毎日1,000人が視聴する真 実・事実を追求するタブーなき報道番組。土曜以外毎日約1時間放送されます!

http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/

【YYNewsLive byTwitcasting】

☆放送のテキスト台本は、閲覧総数(ページヴュー)1,100万件、訪問者総数400万人(8年間)、毎日1,500人が閲覧する真実・事実を追 求するタブーなきブログ【杉並からの情報発信です】で読めます!

http://blog.goo.ne.jp/yampr7

②【杉並からの情報発信です2】

http://7614yama.blog.fc2.com/

☆今日の【最新のお知らせ!】

①安倍自公ファシスト政権は今日午後6時からの参議院特別委員会総括審議で戦争法案の強化採決し明日木曜日午前中に参議院本会議で強行成立させよ うとしています。私は明日国会前での闘いに参加しますので木曜日と金曜日は国会前から中継する予定です。

*現在水曜日(9月16日)午後8時ですが、午後6時開会予定の安倍晋三が出席する参議院特別委員会総括審議はまだ開会されていないようですので 放送を開始します!

②9月20日(日)午後2時半ー5時に【インタビュー&トーク】を【YYNewsLive】で中継します。ゲストは、小沢一郎議員の政治資金規正 法違反容疑で[起訴相当]決議を2度出して強制起訴に持ち込んだ東京第5検察審会とその背後でこの謀略を企画実行した最高裁事務総局への疑惑追及 をこの6年間されてこられた市民活動家志木武彦氏です。

③視聴者の中で、9月20日(日)午後2時半ー5時の【インタビュー&トーク】に参加したいと希望される方は、あと4-5名なら空きがありますの で以下の私のメール宛にご連絡ください。

yampr7@icloud.com (携帯用)

▼会場:ルノアール四谷会議室3階C

 東京都新宿区四谷1-3-22
 電話番号 03-3351-1052

*アクセス:JR四谷駅四谷口より徒歩2分新みち通り入口すぐ左

▼参加費:場所代とソフトドリンク代で@約\1500です。

☆今日の推薦映像

■【YouTube】昨日の参議院特別委員会中央公聴会で意見陳述したシールズの奥田愛基君

https://www.youtube.com/watch?t=4&v=-TrddNXBSk0

■【UStream】本日(2015.09.16)水曜日午後1時からの「参議院安保法制特別委員会の地方公聴会」

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1978

場所:新横浜プリンスホテル

<意見陳述(各10分)>
13:00~13:10 伊藤俊幸(前海上自衛隊呉地方総監・海将)
13:10~13:20 広渡清吾(専修大学教授、元東大副学長、前日本学術会議会長)
13:20~13:30 渡部恒雄(東京財団上席研究員)
13:30~13:40 水上貴央(弁護士)

☆今日のキーワード

①奥田愛基(あき)君の明治学院大学と安倍晋三の成蹊大学 (Wikiより抜粋)

▼明治学院大学

大学全体

ジェームス・カーティス・ヘボンが横浜に開いた「ヘボン塾」を起源とする日本
最古のキリスト教主義学校(ミッションスクール)。1949年に新制 大学として
発足し、現在では6学部15学科、7研究科を擁する純文系の大学となった(理系学
部・学科は有していない)。

建学の精神(校訓・理念・学是)

建学の精神として「キリスト教主義教育」を掲げ、キリスト教による人格教育を
実践している。

また、教育の理念として「Do for Others(他者への貢献)」を掲げている。こ
れは、新約聖書の “ Do for others what you want them to do for you. ‘ と
いう部分から引用されたもので、創設者であるヘボンの信念をよく表す言葉とさ
れている。
学風および特色

ボランティア、海外でのフィールドワーク、長期の協定留学、就業インターン
シップなどの講座やイベントが充実している。毎年11月頃に開催される 学園祭
『白金祭』では、ミス・コンテストが催される。

社会との関わり

1980年代後半から1990年代半ばにかけ、学院全体で政治や宗教・歴史問題に関す
る活動を頻繁に行っていた。これに対し、右翼団体が街宣車を 用いて大学側に
抗議を申し入れる事態になるなど、広く社会的な物議を醸した。具体的には以下
の事例が挙げられる。

1988年:昭和天皇重体の折に自粛を強制する雰囲気に対し森井眞学長が白金祭を
実施するとの声明を発表。このとき学長、教員宅に脅迫がなされたものの、 信
仰の自由や教育方針を維持した。

1990年11月12日:今上天皇の「即位の礼」の日を休日とすることなく、平常授業
を実施。津田一路明治学院高等学校長は国の儀式として天皇を神とする ような
『大嘗祭』につながる皇室の宗教行事を行うこと、その日を休日とすることに対
して、疑義を発表。

1995年6月:中山弘正学院長が日本国敗戦50周年にあたって、太平洋戦争に加担
した罪を告白し、戦後公にしてこなかったことの責任もあわせて告白する 文書
を発表。この時は右翼団体のみならずキリスト教系の団体からも非難や自制を求
める声が上がった。

また、他のミッション系大学と同様、12月25日(火) を「降誕日」として大学が
定める休日に指定しているが、お盆期間中の一斉休暇などキリスト教由来でない
行事も一般的に取り入れている。

▼成蹊大学                          

成蹊大学(せいけいだいがく、英語: Seikei University)は、東京都武蔵野市
吉祥寺北町3-3-1に本部を置く日本の私立大学である。1949年に設置された。大
学の略称は成蹊大(せいけ いだい)、または成蹊(せいけい)。

大学全体

明治~大正期の教育者・中村春二が、高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附
属中学校・高等学校)時代からの友人である三菱財閥4代目総師・岩崎 小弥太と
今村銀行(後に第一銀行と合併、第一勧業銀行を経て、現在はみずほ銀行が承
継)頭取・今村繁三の協力を得て創設した私塾「成蹊園」が母体 となってお
り、その後成蹊実務学校、旧制成蹊高等学校を経て1949年(昭和24年)に新制大
学となる。第二次世界大戦前は三菱財閥との繋がりが 非常に強く、運営費用の
大部分は三菱からの寄付で賄われていた。

また1917年(大正6年)開設の成蹊実業専門学校は三菱合資会社の要請によるも
のであり、実業界、特に三菱での中核となる人材の育成を目的とし ていた。戦
後は小弥太の死や財閥解体をうけて繋がりは弱まったものの、現在でも理事長以
下、理事に三菱グループ各社の役員が名を連ねており、三菱 グループが大学の
経営に深く関わっている。

成蹊学園初代理事長・岩崎小弥太以来、三菱金曜会のトップが成蹊学園理事長を
勤めており、現理事長には東京三菱銀行元取締役会長の岸暁に代わり、 三菱重
工業取締役会長の佃和夫が就任している。

卒業生には安倍晋三(第90・96・97代内閣総理大臣)がいる。また、石田衣良・
井上荒野・桐野夏生・小池真理子の4人の直木賞作家やそのほか 2人の芥川賞作
家を輩出している。
良家の子弟が多いとされるが、開塾当初は「俊才でありながら貧窮家庭である
者」を塾生に選び、支援する事を理念としていた。その教育が評判となる につ
れ、名家からの入塾希望も相次ぐようになったという経緯がある。

大阪成蹊大学やびわこ成蹊スポーツ大学を運営する学校法人大阪成蹊学園とは、
学園名(「成蹊」)の由来が同じというだけで、一切無関係である。

主な歴代理事長

任期           氏名    主な役職

1919年 -  1943年(初代) 岩崎小弥太  三菱財閥4代目総帥
1947年 -  不明     石黒俊夫  三菱地所元会長
1964年 -  1978年4月   小笠原光雄  三菱銀行元頭取
1978年4月 - 不明     古賀繁一[  三菱重工業元会長
1993年2月 - 2002年2月   飯田庸太郎  三菱重工業元社長・会長
2002年2月 - 2009年3月   岸暁[    東京三菱銀行元会長
2009年3月 - 現在     佃和夫    三菱重工業元会長

☆今日のキーパーソン

①田久保忠衛日本会議会長 (Wikiより抜粋)                
            
田久保 忠衛(たくぼ ただえ、1933年(昭和8年)2月4日 - )は、日本の外交評
論家、政治学者。杏林大学名誉教授。専門は国際政治学、アメリカ外交。博士
(法学)。保守系政治団体日本会議代表役員。2015年から は会長を務める。

略歴

千葉県生まれ。家は水戸藩士の家系。曾祖父は天狗党の乱に参加して流罪になっ
ている。

学歴

1956年 早稲田大学第一法学部卒業。
1994年3月 博士(法学)(慶應義塾大学、(学位論文「『チャイナ・カード』論
の展開とその考察 -ニクソン対中外交を中心として」)

職歴

1956年 時事通信社入社

1956年-1962年 同地方部記者(自治庁、大蔵省、農林省担当)
1962年-1963年 同ハンブルク特派員
1963年-1969年 同外信部記者
1969年-1970年 同那覇支局長
1970年-1973年 同ワシントン支局長
1973年-1974年 同外信部次長
1974年-1980年 同外信部長

1979年-1980年 ウッドローウィルソン国際問題研究所研究員(兼任)

1980年-1984年 時事通信社論説委員

1984年 同社退社。杏林大学社会科学部(現・総合政策学部)教授。

1992年 同学部長

2003年 同大学客員教授。

経歴

時事通信在職中から著作活動をおこなう。アメリカ外交の専門家として知られ、
リチャード・ニクソンの研究家でもある(著書『戦略家ニクソン』は日 本語で著
された唯一のニクソンの伝記である[要出典])。論壇活動も活発に行なってお
り、親米保守派の論客として知られている。民社党(現在は民 主党の派閥の一
で「民社協会」)と関係が深く、社会思想研究会に参加しその後も関係団体の政
策研究フォーラムの理事や、「民社党と語る会」の幹 事、民社人権会議代表幹
事を務める。社会思想研究会の後輩には後に産経新聞社長となる住田良能や「新
しい歴史教科書を作る会」の理事となる弁護士 の高池勝彦がいる。

「新しい歴史教科書をつくる会」・「体罰の会」顧問。財団法人ディフェンスリ
サーチセンター・日本財団理事。日本会議代表委員。映画「南京の真 実」の賛
同者。日本国際フォーラム理事。国家基本問題研究所の筆頭副理事長も務める。

安倍晋三の訪米(2013年2月)について「最大の成果は、環太平洋戦略的経済連
携協定(TPP)交渉参加への政治的な決断だった。」と絶賛し、 共同声明につい
ては「国内世論の分裂あるいは党内の意見対立を中和する以上の意味は持たな
い」と二次的な問題だとの考えを示している。また、日本 は米国の軍事的役割
の一部を担うよう動いていくのであるから、そのためにもTPPを取っかかりにし
て貿易、投資で日本経済を躍進させなければなら ないと述べている。

2015年、15年にわたって会長を務め名誉会長に退いた三好達の跡を継いで日本会
議会長となった。

(終り)

☆今日のひとこと

■安倍晋三が卒業した成蹊大学は、現在でも理事長以下理事に三菱グループ各社の役員が名を連ねており三菱グループが大学の経営に深く関わってい る。成蹊学園初代理事長・ 岩崎小弥太以来、三菱金曜会のトップが成蹊学園理事長を勤めている。

主な歴代理事長

任期            氏名    主な役職

1919年 -  1943年(初代) 岩崎小弥太 三菱財閥4代目総帥
1947年 -  不明      石黒俊夫  三菱地所元会長
1964年 -  1978年4月   小笠原光雄 三菱銀行元頭取
1978年4月 - 不明     古賀繁一[ 三菱重工業元会長
1993年2月 - 2002年2月   飯田庸太郎 三菱重工業元社長・会長
2002年2月 - 2009年3月   岸暁[    東京三菱銀行元会長
2009年3月 - 現在     佃和夫   三菱重工業元会長

☆ 【座右の銘A】:

■ ガンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)で「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) を指摘した。

道義なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

自覚なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)

道徳なき商業 (Commerce without Morality)               
                                    
人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)

☆今日の拡散情報

以下の真実を1,000万人の国民へ届くように拡散してください!

■「日本の軍需企業トップ10」

1位・三菱重工業

2位・三菱電機

3位・川崎重工業

4位・NEC

5位・IHI

6位・富士通、

7位・コマツ

8位・東芝

9位・日立製作所

10位・ダイキン工業

(「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)2014年6月21日号)

☆今日の【日本国憲法】

第八十一条 【最高裁判所と法令審査権】

最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

☆(1)今日のメインテーマ

■ 200万福島県民に訴える!

なぜ200万福島県民は、安倍自公政権と内堀福島県政が除染後住民を強制帰村させ、放射能被ばくと放射能汚染を未来永劫続けさせる【棄民政策】を 強要していることに対して、徹底的に抵抗し、拒絶し、安倍自公政権と内堀福島県政打倒の闘いに決起しないのか?

なぜ200万福島県民は、自分や子供や家族が毎日被ばくにさらされ汚染食品を食べさせられている現状を甘んじて受け入れているのか?

なぜ200万福島県民は、小児性甲状腺ガンを発症した娘や息子を依然として空間線量の高い福島県内に住まわ県外移住しないのか?

なぜ200万福島県民は、小児性甲状腺ガンの発症率が通常の100倍以上と言う現実を否定し、小児性甲状腺ガンと福島第一原発事故との因果関係を 否定する福島県立医科大の山下俊一副学長以下全ての医者と内堀福島県知事と県幹部及び棄民政策を指示する県議会与党政治家たちを刑事告訴せず野放 しにしているのか?

なぜ200万福島県民は、ウランに猛毒のプルトニュームを混ぜたモックス燃料を日本で初めて許可し福島第一原発第3号炉で稼働させたA級戦犯の佐藤雄平前知事を刑事告訴しないで優雅な引退生活を許しているのか?

なぜ200万福島県民は、昨年2014年11月26日の福島知事選でA級戦犯佐藤雄平前知事の後継者で副知事を務め原発推進の共犯者・内堀雅雄を新知事に選んだのか?

なぜ200万福島県民は、【棄民政策】を強行する安倍自公ファシスト政権と内堀福島県政と福島県立医科大を打倒し解体する闘に決起しないのか?

200万福島県民は、福島県東部の太平洋岸の狭い土地に東京電力が10機もの原発(F1に6機、F2に4機)を建設したのか、その真の理由がわかっているのか?

それは、江戸幕府に最後まで忠誠を尽くし官軍に最後まで抵抗した賊軍・会津藩に対する長州藩=戦後の歴代自民党政権による100年後の懲罰・報復なのだ!

それは、新幹線郡山駅から会津若松駅まで今でも単線のローカル線しか走っていないのと同じ懲罰・報復なのだ!

200万福島県民は、2011年3月11日のマグニチュード9の大地震に襲われた直後の大津波で、原発の全電源が喪失し福島第一原発一号炉、二号 炉、三号炉の核燃料計270トンがメルトダウン、メルトスルー、メルトアウトして、現在も大量の放射性物質を空気中と地下水と太平洋に遺漏し続け ていること知っているのか?

200万福島県民は、政府や県やエイトス民間団体が煽る『原発事故は既に収束した!福島県にはもはや放射能被ばくや放射能汚染の心配はない!』という大うそキャンペーンに騙されてはいけないのだ!

200万福島県民は、自分たちをこのように【棄民】している元凶は、辺野古への米軍基地移転強行で沖縄県民を【棄民】し、【戦争法案】強行成立と【アベノミックス】の強行でで日本国民全体を【棄民】する安倍自ファシスト公政権とその一味であることを理解しなければならないのだ!

200万福島県民は、内堀福島県政と福島県議会や市町村議会の自公政治家と福島県立医科大の医者たちは、安倍自ファシスト公政権の【棄民政策】に協力する共犯者であることを理解しなければならないのだ!

200万福島県民は、安倍晋三に対して以下の三つを要求すべきだ!

①200万人の福島県民全員を安全な土地に移住させ生活の再建と職場の確保とインフラ整備を全額国費で賄うこと。

②福島原発一号炉、二号炉、三号炉のメルトダウン、メルトスルー、メルトアウトした核燃料計270トンの完全封じ込めをいくら金がかかってもやり きること。

③川内原発の再稼働を直ちに中止し日本の原発すべてを廃炉すること。

(終り)

☆(2)今日のトッピックス

① 安保法制参議院公聴会に参加した大学生の訴え

ハンギョレ新聞 9月16日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00021950-hankyoreh-kr

「70年続いてきた平和守護の価値守りたい」 「国民の支持得られない安全保障
法制は廃案に」

「大学生の奥田です。シールズ(SEALDs、自由と民主主義のための学生の緊急行
動)という学生団体で活動しています」

15日午後、安倍政権が推し進めている安保法制を審議中の参議院特別委員会の中
央公聴会。この日、最後の公述人として登場したのは、現在国会前の 安保法制
反対集会を主導している大学生団体シールズの奥田愛基氏(23、明治学院大4
年)だった。緊張した面持ちでマイクを握った奥田氏は「寝て いる方がたくさ
んおられるので、お話を聞いていただきたい」とし、約16分間に亘る発言を続けた。

日本のメディアは、国会の公式意思決定過程の一つである公聴会に、奥田氏のよ
うな大学生が登場したのは極めて異例という反応を見せた。この日の公 聴会の
他の公述人は、白石隆・政策研究大学院大学学長、浜田邦夫・元最高裁判所判
事、小林節・慶應義塾大学名誉教授などの著名な学者や弁護士たち だった。奥
田氏はこの日の発言を申請した95人の市民のうち、民主党と共産党の推薦を受け
て発言台に立った。

奥田氏が強調したのは、国会前で毎日安保法制反対集会に参加する平凡な市民た
ちが考える民主主義だった。彼は今年5月シールズが本格的に活動を開 始して
から、「誹謗中傷に近いものを含む、さまざまな批判の言葉を投げかけられた。
お前は専門家でもなく学生なのに、もしくは主婦なのに、お前は サラリーマン
なのに、フリーターなのに、なぜ声を上げるのかということだった。(それでも
私たちが集会に出席することは)一人ひとりの不断の努力 なくして、この国の
憲法や民主主義が機能しないことを自覚しているからだ」と述べた。

彼はさらに「(集会参加など)不断の努力の積み重ねが基本的人権を尊重、平和
主義、国民主権といった、この国の憲法の理念を体現するものだと信じ てい
る。 70年間、この国の平和主義の歩みを、先の大戦で犠牲になった方々の思い
を受け継ぎ、守りたいという思いが私たちを繋げている。私は、そのうちのたっ
た一 人として、ここで話をしている」とし、国民的支持を得られない安保法制
を廃案にすることをもう一度呼びかけた。
この日の奥田氏の主張は、複数の世論調査を通じて再三確認されている日本の市
民たちの判断でもある。朝日新聞が15日に公開した世論調査の結果に よると、
今回の安保法制の制改定案に対する「賛成」は29%であるのに比べ、反対はその
2倍の54%だった。現在の法案について「国会で議論が尽 くされたか」という
質問に「尽くされた」という回答は11%に過ぎず、「尽くされていない」が75%
に達した。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

②安保法案、最終盤でも違憲指摘 「裁判所では通らない」

石松恒、二階堂勇 安倍龍太郎、上地一姫

2015年9月16日 朝日新聞

http://digital.asahi.com/articles/ASH9H5QCPH9HUTFK012.html

安全保障関連法案の参院での採決 へ自民、公明両党が歩を進める中、法案を審
議する15日の特別委員会は採決の前提とされる中央公聴会を開いた。国会の最
終盤にきて、な お、法案の合憲性や必要性など根幹部分に疑問が突きつけられ
ているが、自公は採決に突き進もうとしている。

安保法案をめぐる国会審議の「最終盤」で行われた中央公聴会でも、焦点となっ
たのは、やはり法案 が憲法違反かどうかだった。

「違憲だ」「正当性はない」「詭弁(きべん)だ」。野党が推薦した浜田邦夫・
元最高裁判事は、安倍内閣が「合憲」とする集団的自衛権の行使容認に つい
て、野 党議員の質問に答える形で、法案の違憲性や政府の論理の矛盾を次々と
突きつけた。

安倍内閣はこれまで、法案が合憲かどうか は最高裁が判断すると再三主張して
きた。だが、最高裁判事を5年務めた浜田氏は、政権 が「砂川事件」の最高裁
判決を「合憲」の根拠としていることについて、判決は日本の自衛権が争われた
わけではなかったとして「間違っている」 と断言した。

また、歴代政権が集団的自衛権を行使できない根拠にし てきた1972年政府
見解の憲法解釈にも言及。内閣が見解の「基本的論理は全く変わっていない」と
する一方で、「限定的な集団的自衛権は認められる」とし た点 についても、
「法律専門家の検証にたえられない。裁判所では通らない」と指摘した。

一方、与党推薦で首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の 再構築に関する
懇談会(安保法制懇)」メンバーの坂元一哉・大 阪大大学院教授(国際政治
学)は「法案が成立しても最高裁が違憲とする可能性は低い」と反論し、早期の
成立を求めた。

「合憲性」というそもそも論だけでなく、首相が掲げた集団的自衛権の行使例の
現実味も問わ れた。

野党推薦の松井芳郎・名古屋大名誉教授(国際法)は、紛争地から逃げる日本人
を乗せ た米艦を自衛隊が防護する例について「武力紛争時に は軍艦は合法的な
攻撃目標になる。(軍艦によって)民間人を退避させることはおよそ考えられな
い」として、国際的に見て非現実的だと批判し た。

これに対し、与党推薦の白石隆・政策研究大学院大学長(国際関係論)は「安全
保障(政策)は最 悪の事態を想定していろいろな対処方針を考えるべきだ」と
述べ、切れ目のない安全保障政策を目指す法案の必要性を強調した。

200時間を超す国会審議を経ても、違憲の疑いや問題点が解消されない中、与
党が法案成立を急ぐ国会運営にも批判が相次いだ。

法案に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」メンバー で、明治学院
大学生の奥田愛基さんは「こ のまま強行採決することは国民を無視すること
だ。憲法上問題があれば、改憲手続きを行って国民投票で信を問うべきだ」と訴
えた。

疑問点を置き去りに法案採決になだれ込もうとしている国会への「警告」もあっ
た。6月の衆院憲法審査会で法案を「憲法違反」と指摘 した小林節・慶大名誉
教授(憲法学)は、「まずは次の参院選、最終的には衆院選で国民が賢い判断を
すると思ってい る」と指摘。浜田氏も法案の是非は国政選で決着をつけるべき
だとして、「一番早いのは選挙だ。主権者たる国民が審判を下すと、一人ひとり
肝に 銘じて審議してもらいたい」と話した。(石松恒、二階堂勇)

■徹夜国会も想定

中央公聴会が終わると、与野党の採決日程をめぐる攻防が一気に緊迫した。15
日夜、国会議事堂の一室で怒号が飛び交った。

「こんなふざけた強行採決なんて認められない。断固として 応じられない」。
特別委理事会で、自民党の鴻池祥肇委員長が採決の前提となる安倍晋三首相が出
席する締めくくりの質疑 を16日の地方公聴会後に開催すると決めると、民主
など野 党理事がこう反発して席を立った。

これに先立ち、自民の吉田博美参院国対委員長も民主の榛葉賀津也参院国対委員
長に「そろそろ出口が見えてき た。採決に応じる準備をしてほしい」と要請。
榛葉氏は「全然出口は見えていない。まだまだ審議できる」と拒否。記者団には
「(吉田氏は)とに かく『頼む、頼む』の一点張りだった」と語った。

野党は与党が委員会採決に踏み切った場合、参院で安倍首相や関係閣僚らに対す
る問責決議案、衆院で内閣不信任決議案の提出を検討。これら は資料の印刷や
配布、討論と採決に1件あたり約3時間、数本で計十数時間かかるとされ、「徹
夜国会」も想定される。民主の岡田克也代表は党会合で「もっと 審議を しっか
りやらなければいけない。国民と連携し、この難局を乗り越えたい」と強調。参
院本会議での採決を遅らせ、徹底抗戦する構えだ。

一方、安倍首相と自民の谷垣禎一幹事長は15日に官邸で会談し、 週内に参院
本会議で可決、成立させる方針を確認した。谷垣氏は会談後、「(首相は)
『粛々と』という言葉は使っていないが、そういうことだ」 と記者団に強調した。

与党が野党の強い反発にもかかわらず締めくくりの質疑を急ぐのは、野党の抵抗
によって週内成立がずれこみ、連休にかけて国会周辺のデモの 激化とタ イミン
グが重なることを避けたいためだ。自民幹部は「我々が最も恐れるのは、人々の
熱狂だ」と漏らす。(安倍龍太郎、上地一姫)

③北朝鮮の核兵器原料生産能力は毎年3、4個作れるレベル

ハンギョレ新聞 9月16日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150916-00021946-hankyoreh-kr

北朝鮮の核兵器原料生産能力は毎年3、4個作れるレベル

2013年2月12日午後、ソウル駅の待合室で、核実験について正式に確認する北朝
鮮の報道を市民たちが視聴している=シン・ソヨン記者
 北朝鮮、2013年に「寧辺核施設の再稼働」を発表 寧辺以外の場所にウラン設
備ある可能性も 専門家ら 「ウラン核兵器7~10個保有」と推定

平安北道寧辺(ヨンビョン)郡の「寧辺核施設」は、核兵器を生産するために必
要なプルトニウムとウランを抽出できる施設を備えた核開発団地だ。

寧辺核施設の中核施設である寧辺5メガワット原子炉は、その名の通り5メガ
ワットの電気出力を出す発電機であると同時に試験原子炉だ。1987年 12月に稼
動を始めたこの原子炉は、廃燃料棒から核兵器の製造に使われるプルトニウムを
抽出しているが、毎年核兵器1個分のプルトニウム(6キロ グラム)を抽出で
きることが知られている。

寧辺核施設は、2005年の6カ国協議の9・19共同声明と2007年の2・13合
意、10・3不能化合意などにより、少なくとも1年以上原状回 復ができない
ように、主要施設の核心部品が除去された。2008年6月には原子炉施設の象徴で
ある冷却塔を爆破した。しかし、2009年の北朝鮮 の長距離ロケット発射と、そ
れに対する国連安全保障理事会の制裁などをめぐる軋轢の末、北朝鮮は「再処理
の再開」を宣言し、同年8月末から廃燃料 棒約8000個の再処理(プルトニウム
抽出)を完了したと発表した。

北朝鮮は、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記就任後の2013年2月、3
回目の核実験をした後、3月31日の労働党中央委全体会議で「経 済建設と核武
力建設並進路線」を採択した。続いて2013年4月2日、「現存の核施設の用途を
並進路線に合わせて調節して変更していくことにし た」とし、寧辺の核施設を
再整備して再稼働する措置を発表した。
もし2013年4月から、北朝鮮が寧辺の原子炉を修復する作業を経て、6~12カ月
以内に再起動した場合は、現在までに核兵器1~2個を作れるプ ルトニウムを
追加で抽出したことになる。

より大きな問題は、ウラン濃縮核兵器だ。北朝鮮は 2010年11月、米国の専門家
に寧辺の核施設にあるウラン遠心分離機2000基を公開した。これは、年間2個ほ
どの核兵器用高濃縮ウランを生産できる施 設であると伝えられた。精巧な起爆
装置を必要としており、核実験を行わなければならないプルトニウム核兵器とは
違って、ウランは核実験をしなくて も武器化が可能だ。北朝鮮が寧辺以外に
も、外部に公開していないウラン濃縮設備を運用している可能性が少なくないと
専門家は見ている。イ・チュン グン科学技術政策研究院先任研究委員は、「学
界では、北朝鮮が7~10個のウラン核兵器を保有していると推定している」と
述べた。

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

④防衛装備庁」10月1日発足、閣議決定

読売新聞 9月15日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00050132-yom-pol

政府は15日の閣議で、防衛省の外局として「防衛装備庁」を10月1日に発足
させることを決定した。

1800人体制で防衛装備品の研究開発や調達、輸出を一元的に管理し、コスト
の削減を図る。自衛隊の部隊運用業務は自衛官中心の統 合幕僚監部に集約し、
内部部局の運用企画局は廃止する。

中谷防衛相は記者会見で「新たな組織の下で、防衛省・自衛隊がより能力を発揮
し、適切に任務を遂行できるようになる」と語った。

⑤ 露骨な政権への肩入れ NHKは「安保法案反対デモ」まるで無視

2015年9月15日

NHK「日曜討論」の公式ツイッターが、「誤解を招いた」と2度の謝罪に追い
込まれている。

13日の「どうなる採決 改めて問う 安保法案」の放送直前に、<反対意見っ
て理解しにくいのに、賛成意見はすごく頭に入りやすい>と呟いた。ま るで安
保法案反対派の意見が「理解しにくい」と言っているようにも取れ、ネットは炎上。

放送終了後には、反対派の憲法学者・木村草太氏が<採決について『機は熟して
いる』と言い切った>と呟いた。ところが、木村氏は「安保法案廃案」 の機が
熟したと番組内では発言。あたかも木村氏が採決に前向きな発言をしたように
“ミスリード”し、火に油を注いだのだ。

それにしても、NHKの報道はヒドすぎる。あまりにも政権寄りだ。

14日行われた「安保法案反対」の国会包囲行動に関しても、夜9時からの
「ニュースウオッチ9」では番組開始30分後に2分間触れただけだった。

14日は平日にもかかわらず4万5000人が国会の四方を取り囲み、一斉に
「安保法案反対」と声を上げた。開始1時間ほどで国会前の歩道を覆う鉄 柵が
決壊。車道にまで人があふれ、12万人が集結した「8.30」集会にも匹敵す
る熱気だった。大学生グループ「SEALDs」に加え、作家の大 江健三郎氏
や評論家の佐高信氏らも参加していた。

これだけの一大事にもかかわらず、NHKのニュースでは相撲の結果と同程度の
扱いなのだから、とても“公正中立”な報道とはいえないのではない か。集団的
自衛権問題研究会の杉原浩司氏はこう言う。

「8月30日の『12万人集会』当日も、NHKは4党党首の発言しか取り上げ
ておらず、12万人もの人が国会前に押し寄せた様子はほとんど流しま せんで
した。明らかに政権に肩入れするような内容で、違和感を覚えます。他の大手メ
ディアも似たり寄ったりです。なぜ民意を伝えようとしないの か。ジャーナリ
ズムの体をなしていません」

15日から18日まで連日、国会前では抗議集会が行われる。SEALDsだけ
でなく、安保法案に反対する学生グループ「Conect(コネク ト)」も
11日に都内でイベントを開き、100人以上を集めた。反対のうねりはどんど
ん拡大している。

 いつまで大手メディアは国民の訴えを無視するつもりなのか。

☆(3)今日の重要情報

①大川小卒業生が「大切な居場所を壊さないで」と表明
学習支援スタッフが証言する子どもたちとの3年間

加藤順子 [フォトジャーナリスト、気象予報士]

2014年5月2日 Diamond OnLine

http://diamond.jp/articles/-/52346

意見表明をした大川小卒業生の5人
Photo by Yoriko Kato

東日本大震災の大津波で、津波の直撃を受けて壊れた石巻市立大川小学校の校舎
について、同小の卒業生5人が4月6日、思いを発表した。5人はそれ ぞれ、「自
分たちの大切な居場所である母校を失いたくない」「大川小学校で起きたことを
これからも伝え続けていきたい」などと訴え、校舎保存のた めの活動をしてい
きたいと話す子もいた。

大川小は2011年3月11日の地震発生後、全校生徒が校庭に50分間待機。保護者等
に引き取られた児童以外は、逃げ遅れて津波に飲まれた。山に 打ち上げられる
などして児童4人と教職員1人が助かったものの、教職員10人を含む、全84人が死
亡・行方不明となっている。

“震災遺構”にまつわる動きとして紹介されることが多いこの話題だが、今回はこ
うした意見表明会が開催されるに至った背景を紹介したい。

「大人に思っていることを聞いてもらえない」
そんな子どもたちに起きた“変化”
大川の子どもたちを支援している「緊急子どもサポートチーム」の佐藤秀明さん
Photo by Y.K.

「大川小学校の卒業生たちと話してみたら、“校舎を遺したい”と言っている。高
校受験が終わったら、改めて思いをちゃんと聞く場を設けようと思う のだけど……」

今年の1月下旬。NPOここねっと発達支援センターの佐藤秀明理事長が、大川地区
の子どもたちの“変化”について、驚いた様子でこう話してくれた ことがあった。

ここねっとは、大川小学校の子どもたちを取り巻く状況に直接向き合ってきた支
援団体だ。東日本大震災後、宮城県内で学習支援や子どもの心理支援を 行って
いた保育心理士らと共に、同NPO内に「緊急子どもサポートチーム」を立ち上
げ、高校受験を迎える大川地区の卒業生たちに対して、学習支援 を行ってきた。

佐藤さんやスタッフは、大川地区の子どもたちを取り巻く状況に危機感を募らせ
てきた。

「周囲の大人からの影響が大きく、様々な思いを抱えている大川の子どもが、
自分で、“こう思っている”と聞いてもらえる環境が、日常に失われて いるので
はないかと感じています」

佐藤さんは、東日本大震災から3度目の3月11日が近づいてきた頃から、県内各地
の家庭から、緊急的な支援要請が寄せられることが増えた。

「大川に限らず、県内には、仮設暮らしが長引き、生活もままならないまま、
気持ちのバランスが取り戻せずに苦しんでいる保護者がいます。学校の 先生
だって大変です。大人たちが子どもの気持ちを聞いてあげるどころではない場
合、子どもたちがストレスをまともに受けてしまう」(佐藤さん)

佐藤さんやスタッフが今回、大川小の卒業生たちによる意見表明会を開催しよ
うと思ったのは、こうした「子どもたちが意見を聞いてもらいにくい」 現状に
対して、ひとつの改善方法を提示するためだった。

「校舎の保存のように、“子どもにも言わせて”ということがあった場合、それ
をどうやって受け止めるかは、大人や社会が試されていると思うので す。大川
の子どもたちは、大川小で起きた事も含めて、自分自身の将来に向き合っていく
ことが必要です。彼らなりに大人になっていくために、自分た ちで模索してい
くための場を用意したかった」(佐藤さん)

喪失感、大人やマスコミへの不信感…
心に大きなダメージを負った大川の子どもたち

同チームが大川地区で学習支援を始めたのは、発災から間もない2011年夏。大川
小に通っていた兄弟を亡くした中学3年生の子が「そろそろ本気で 受験勉強をし
なければならない時期なのに、(震災の影響で)クラスがとても高校受験という
雰囲気ではなくて……」と、もらした言葉がきっかけだっ た。

実際に学習支援を始めてみると、子どもたちは様々な「SOSのサイン」を出して
いた。喪失感や様々な不信感が積み重なり、大人という存在そのもの に対して
最初から拒絶を示した子もいたという。

「学習会の場所に来ても、一切しゃべらない。ノートを書くエネルギーもない。
その場で寝てしまう。何かをすることを最初から放棄していたり、周り を見て
ばかりで、自分で物事を判断できない子もいました。今年の受験生は、特に心の
ダメージが強く出ていました」(スタッフ)

大川小では当時、卒業式は(発災から1ヵ月半後の)4月24日に行われた。6年生
は21人いたうち、15人が死亡、1人がいまも行方不明のまま だ。遺族への配慮か
らか、無事だった6年生と亡くなった児童の式は別々に行われたが、6年生のなか
には、亡くなった友だちと一緒の卒業式をした かった子もいた。

その後進学した中学校は間借りの校舎で、「人数が少ないから」と、職員室との
交換で小さな教室に変更されるという出来事もあった。さらに、中学2 年時には
突然、学校が閉校してしまった。「合併先の中学校でも、様々な場面で辛い思い
をしていたようだ」とスタッフは話す。

「ケアの状況を確かめてみると、学校でカウンセリングも受けていないというこ
とでした。子どもたちは、辛い気持ちをなかなか周囲に受け止めてもら えず、
先生たちや教育委員会に対する不信感を抱えていました」(スタッフ)

また、取材を受けたものの、自分の気持ちと違う内容が報道されたことで、マス
コミに対して嫌な思いを持ったままの子もいた。

「今年の受験生が勉強会を始めた9月は、みんなはまだ生きることに精一杯で、
ただ必死にもがいていました。そんな受験どころではなかった子たち が、でき
ることから少しずつ取り組み始め、自分の将来につながる“受験”という課題に向
き合う意欲を少しずつ取り戻していったのです」(佐藤さ ん)

例えば、大好きなマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』なら得意だというので、ホワ
イトボードいっぱいジョースター家の家系図を書いてみる、ということ から集
中力を取り戻す一歩を踏み出し始めた子もいたという。

「隠れるように生きてきた娘が大勢の前で話せるなんて…」
親も涙した子どもたちの意見表明
佐藤そのみさん(当時中学2年)は「大川は美しいところ。震災前から将来は大
川小で映画を撮りたいと思っていた」と話した?Photo by Y.K.

6日の意見表明会は、自らの気持ちを口にできるまで回復した子どもたちのこれ
までを、来場した人たちで受け止めるための場でもあった。

意見表明を見守ったのは保護者や支援者、医療関係者、一部のメディアの計50人
あまり。大川地区の住民たちが、受付や記録係として協力する姿も見 られた。

子どもたちのこれまでの3年間の心の内は、今回の意見表明に参加した当時6年生
だった3人の言葉の中にも垣間見える。(参考:The Huffington Post 「大川小
学校の校舎を残して」卒業生5人が意見表明【発言全文】)

意見表明を受けて発言するコメンテーターは、子どもたち自身が3年間にかか
わった数多くの大人の中から、テレビ局の記者を指名した。

「人前で話すことやマスコミを嫌がっていたあの子たちが、“校舎を遺して”と発
表するなんて、よほどの強い思いがあるんだと思う」

そう遺族のひとりが感心するほど、5人の意見は、故郷や友だちへの強い絆を感
じさせるものだった。

「こうやって大勢の人の前で話ができるなんて、これまで想像もしなかった。隠
れるように生きてきたのが、こうやって成長できたところを見せてくれ て、今
日は奇跡のよう」

「友だちと家族の前でいろんな事を言えた姿が見られて、うれしかった。これが
初めの一歩。これから先は、自分の思いとは違う気持ちを、人から向け られる
かもしれないが、ぶれずに頑張ってほしい。弱音があれば、家でも言ってくれたら」

意見表明に立ち会った母親たちも涙ぐみ、娘たちに向けてエールを送った。

5人の意見は、周囲に確実に伝わっている。意見表明会後、高校生の新しい仲間
が1人加わった。大川小で兄弟を亡くした子だ。

校舎は遺すべきか、壊すべきか
子どもたちの意見表明に行政は?
「聞いてもらいたいことがたくさんあって……」と、発表ギリギリまで原稿を手直
ししていた佐藤そのみさん?Photo by Y.K.

行政も反応を示している。7日には、宮城県の村井嘉浩知事が「石巻市から強い
要望があれば、検討することは可能」と定例記者会見で回答。8日には 石巻市の
亀山紘市長も「震災遺構検討委員会では大川小は外してあり、別に考えていこう
と思っている。まだ行方不明者の捜索が行われている段階で、 ご遺族の方に
とっても校舎を遺すか解体するかは難しい判断が必要となる。時間をかけて考え
ていくことが必要」と、同じく定例記者会見で記者の質問 に答えた。

市では、有識者らで構成する震災伝承検討委員会(委員長:平川新・東北大災害
科学国際研究所所長)が、震災遺構や各種施策を検討している。同委員 会は大
川小について、事故検証が続いていたため、これまでは検討対象から外してきた。

担当課である市の復興政策課は、「事故検証は終わったが、遺族間でも様々なご
意見もあり、一部のご遺族が起こした裁判もある。まだ検討の段階でな いと判
断している」と話す。市としては成り行きを見守って行く方向だ。

大川小の遺族会も意向確認を行っている。昨年9月に実施したアンケートでは、6
割が「解体希望」で、その他は「保存・一部保存」「決めかねてい る・どちら
ともいえない」だったという。

「校舎を遺すかどうかについては、大人だけの問題でもないし、子どもだけの問
題でもない。ただ、ようやく語り始めた大川の子どもたちの思いに耳を 傾ける
世の中であってほしいと思う。それが大人たちに伝われば」

子どもの視点に立って活動を続けてきた佐藤さんは、そう呼びかける。

?意見表明会では、校舎を遺すために署名運動をするという案も出ていたが、具
体的にどのような活動をしていくかは、意見を出し合い、情報交換をし なが
ら、これから子どもたち自身で探っていく。

「意見表明会の後に、みんなで振り返りの会をやりました。『校舎を“遺して
ほしい”という意見はひとまず言えたが、“壊してほしい”という意見 を持ってい
る人もたくさんいる。次はそれに耳を傾けよう』と、みんなで話し合ったところ
です」(佐藤さん)

同チームの勉強会は、「否定しない」「強制しない」「丁寧に向き合う」がモッ
トー。意見表明会後、佐藤さんたちの元には好意的な反応が寄せられて いるそ
うだが、校舎保存への活動についても、子どもたちと共にこれらの3つのモッ
トーを大事にしながら、当事者たちの様々な意見に耳を傾けていく 方針だ。

(加藤順子)

☆(4)今日の注目情報

①「政治に絶望するような議会運営やめて」参院中央公聴会 奥田氏の発言全文

2015年9月16日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091602000124.html


*************************
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
*************************




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【重要情報】(全文書き起こし... | トップ | 20150916放送【山崎康彦のYYN... »
最新の画像もっと見る

政治・社会」カテゴリの最新記事