杉並からの情報発信です

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【YYNewsLive】■日本では米国支配階級の傀儡政党である自民党が常に選挙で勝利して政権を独占するように仕組まれている!

2017年07月04日 22時44分30秒 | 政治・社会
いつもお世話様です。                          

【YYNews】【YYNewsLive】【杉並からの情報発信です】【YYNewsネット世論調査】を主宰する市民革命派ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

本日火曜日(2017年7月04日)午後9時30分から放送しました【YYNewsLiveNo2308】の放送台本です!

【放送録画】57分13秒

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/384786954



☆今日の画像

①アントニオ猪木参院議員から「公金1100万円横領」で刑事告訴された都民ファースト代表野田数(かずさ)の『六本木ハレンチ豪遊』写真

20170704野田数キャバレー豪遊

②「OL強姦」疑惑の都民ファースト東京都議団幹事長音喜多(おときた)俊

20170704おときた駿

③籠池前理事長は懸命に抵抗したが、警察は両脇を挟んで演説会場の外に持って行った。=1日、秋葉原 撮影:田中龍作氏

20170704籠池弾圧bis

*警察官が令状なしで籠池氏を拘束して自由を奪い強制排除したのは日本国憲法第31条『法定手続きの保障』に明白に違反した違法行為である!

【日本国憲法第31条】

何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。

④籠池前理事長の姿は、編み笠を被らされ、白い着物を着せられた「引かれ者」という言葉が似合った。=1日、秋葉原 撮影:田中龍作氏

20170704籠池弾圧

⑤日本会議所属の都議選候補者リスト

20170704日本会費所属の都議選候補

☆今日の映像

①【Youtube】NHKとほとんどの民放TVは音声加工して「安倍辞めろ!帰れ!」コールを消して放送した!その映像!

2017年7月1日(土)午後4時すぎから安倍首相が行った秋葉原駅前での演説に対して猛烈な「安倍辞めろ!帰れ!」コールが起こった。しかしNHKとほとんどの民放TVは音声加工して「安倍辞めろ!帰れ!」コールを消して放送した!

https://www.youtube.com/watch?v=rcbA5v5VANE

(1)今日のメインテーマ

■日本では米国支配階級の傀儡政党である自民党が常に選挙で勝利して政権を独占するように仕組まれている!

その最大のものは、歴代自民党政権が『衆議院の解散権は首相の専権事項である』と憲法第41条『国会は国権の最高機関である』の規定に違反した大嘘をついて、自分たちに有利な時を選んで衆議院を解散して総選挙を強行してきたことである。

戦後二度の例外を除いて自民党が日本の政治を独占できたのはこのためである。

日本国憲法第81条の規定で唯一法令審査権が与えられている『憲法の番人』=最高裁判所は、歴代自民党政権が犯してきたこの重大な憲法違反行為に対して違憲判断も違憲判決も出さずに沈黙し容認してきたのである。

結局日本の最高裁判所は自民党による政治独占に協力してきたのである。

▲日本では一般庶民の代表が決して政権を奪取できないような仕組みが仕掛けられている!

その一つは、衆議院選挙と参議院選挙に立候補する場合に立候補者が選挙管理員会に預託する供託金の額が一般庶民が立候補できないように高額(貼付リスト参照)に設定されている事である。

【日本の公職選挙での供託金額】

20170704供託金

二つめは、日本の選挙では業界団体や企業や組合や宗教団体などの組織選挙が公然と許されている事である。

これは日本国憲法第15条第2項『すべての公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない』の規定に違反した違反行為である。

ここでも日本の『憲法の番人』=最高裁判所はこの重大な憲法違反行為に対して違憲判断も違憲判決も出さずに沈黙し容認してきたのである。

三つめは、政権与党の自民党が独占的に支配する権力機関である警察や検察や税務署やマスコミなどを使って対立候補を選挙で追い落とすことが公然と許されていることである。
なぜならば、選挙を実施する全国の選挙管理委員会と選挙違反を取り締まる警察や検察がすべて自民党政権の中の権力機関として組み込まれている為である。

これらの権力機関は全て内閣から衆議院に移管して自民党政権から独立させることが不可欠である。

四つめは、政権与党の自民党が独占的に享受する様々な利権を配って有権者を買収することが公然と許されていることである。

なぜならば、買収などの選挙違反を取り締まる警察や検察がすべて自民党政権の中の権力機関として組み込まれている為である。

これらの権力機関は全て内閣から衆議院に移管して自民党政権から独立させることが不可欠である。

さらに自民党が選挙で敗北して政権を失った場合に備えて、自民党と裏でつながる『偽装反自民勢力』や『偽装野党』を事前に用意して国民の『反自民』の怒りをうまく吸収する受け皿にするのである。

その典型が、今回の都議選挙で都民の『反安倍、反自民』の怒りを吸収して大勝利した安倍晋三と全く同じ極右ファシストの小池百合子と『都民ファースト』である。

小池百合子都知事と『都民ファースト』を東京で生硬させたのは、橋下徹と『大阪維新の会』を大阪で成功させたのと同じ、ジャパンハンドラーズ工作員の上山信一とロスチャイルド系マ―ケッテイング企業マッキンゼーである。

今の日本に必要なことは、利権・特権を拒否し、政府や官僚や大企業経営者や学者やマスコミや評論家の嘘に騙されない賢明さを持ち、社会の不正義や不平等や権力犯罪を決して許さない『フツーの市民』=『革命派市民』が政治の表舞台に中心勢力として登場することである。

今の日本に必要なことは、1000万人の『革命派市民』が登場して合法的な手段で『市民革命』運動を全国に広げて、一日も早く日本に『市民革命政権』を樹立して政権公約を実現することである。

(終り)

(2)今日のトッピックス

①「安倍辞めろ!帰れ!」テレビや動画サイトは音声加工で消してた! ※動画あり

2017-07-02 ブログ『DONDON!』より転載

https://goo.gl/duqeQR

2017年7月1日に安倍総理が秋葉原で演説をしたのですが、
集まった観衆による「安倍辞めろ!帰れ!」というコールが凄くて話題となりました。

ネット上では大騒ぎになって、画像や動画が出回りましたが、
しかし、多くの民法のテレビ局やNHKなどは、

なんと
音声加工で「安倍辞めろ!帰れ!」を消して放送
しました。

放送された動画は記事の下の方にあります。

果たしてこれでいいのでしょうか?

放送したテレビ局はないの?
どうやって音声を消したのか?。
NHKはなぜ事実を放送しないのか?
まとめ

放送したテレビ局はないの?

観衆による「安倍辞めろ!帰れ!」のコールで大合唱となったのですが、
NHKや民法のテレビ局の多くはこれを音声加工して流さなかったそうです。

ニコニコ生放送も音声を消して放送したとのことです。
ニコニコ生放送は昔から自民よりの動画サイトですよね。
ニコ生の音声はNHKと同じものを使っていたそうです。

「安倍辞めろ!帰れ!」コールを放送したテレビ番組は、
テレビ朝日の番組のサタデーステーションなど一部だったようです。

しかし、ネット上では大規模に動画が拡散しましたし、
YouTubeやTwitterには安倍辞めろ動画が溢れています。
十分に広まったと言えますよね!

ちなみに、ネットニュース大手のYAHOOトップでは記事になったそうです。

こういうのを見てると、
テレビ局には出来ないことが多くて、
ネットは色んな意味で自由で公平なんだと改めて気付かされます(´・ω・`)

どうやって音声を消したのか?。

↓こちらが「安倍やめろ、帰れコール」消して放送された動画です
www.youtube.com

一体どうやって、音声を消したのでしょうか?

特定の音声だけを抽出して消す技術があるのでしょうか?
特定の音だけ抽出して、音声の最後にくっつけてると、
結果的に特定の音だけ消した音声が作れるという手法がありますよね。

あるいは、
マイクに工夫があるのでしょうか?
胸につけるピンマイクだと、これだけの歓声はマイクに入ってしまいますよね。

最近の指向性マイクは発達してるので、
マイクで喋ってる人物の真後ろで叫ばないと、
ほとんど音がマイクに入らないと言われます。
安倍総理が使ってるマイクなのですから、
よほど高性能な指向性マイクである可能性は高いでしょう。
NHKはなぜ事実を放送しないのか?

NHKは公共放送ですから、
事実を国民に教える義務がありますよね?

私達から強制的に受信料を取っているわけですし、
きちんとした報道をして欲しいものです。

最近のNHKの利益は過去最高らしいですね、
新しくビルも建てるらしいです。

受信料をたくさん取っているなら、
ちゃんとした公平な放送をお願いしたいですね。
まとめ

ネットニュースは公平で自由であることを改めて感じました。

テレビ局に報道出来ないことを、
ネットニュースが伝えていきたいですね

②安倍首相真っ青 身内から「加計・森友」疑惑追及の火の手

2017年7月4日 日刊ゲンダイ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208724

東京都議選の大惨敗を受けて、自民党の足元に火が付いた!?――都議選の大きな敗因となった籠池・加計疑惑で、安倍首相への“忖度”など気にしていられないとばかりに、身内の自民党が性急な動きを見せている。

自民党の竹下国対委員長は3日、加計学園疑惑に関して野党が求めている国会の閉会中審査について、「国民に説明するため、どこかの局面で検討したい」と言明。月内にも開催する方向で調整に入った。

加計疑惑では、獣医学部新設が加計学園に絞られた経緯について、文科省が内閣府から「総理のご意向」「総理はお尻を切っている」などと圧力がかかったとする“加計文書”を公表しているが、財務省も内閣府も「記録がない」と議事録などの提出を拒否してきた。
だが、文科省でも最初は「見つからなかった」と言っていたメール文書が再度の調査で発見された。閉会中審査で野党から集中砲火を浴びせられれば、“安倍1強”がグラつき始めた今、これまで「ない」と言っていた議事録などが「見つかる」ことだって十分あり得る。

■大阪府議会で籠池氏を参考人招致へ

一方、大阪府議会では3日、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長に就いていた学校法人森友学園の小学校設置認可をめぐり、10日に開かれる府議会本会議に同学園の籠池前理事長を参考人招致することを決めた。籠池氏も出席する意向を示しているという。自民党はより強い調査権限がある百条委員会の設置を求めたが、大阪維新の会などの反対で否決された。

参考人招致では、国有地が大幅に値引きされて払い下げられた経緯が焦点になるが、同学園と財務省近畿財務局との交渉や、本省の理財局などとのやりとりなどが、籠池氏本人から具体的に暴露される可能性が大きい。

臭いものにフタをしたつもりが、今になって身内から追及の火の手が上がるとは、2つの疑惑で名前が挙がっている安倍首相、萩生田官房副長官などの政治家や、国税庁長官への栄転が決まった財務省の佐川理財局長をはじめとする役人たちは気が気ではないだろう。

③都民ファーストはスキャンダルだらけ!
音喜多議員にはレイプ疑惑、野田新代表には横領告発とハレンチ豪遊

2017.07.04 Litera

http://lite-ra.com/2017/07/post-3291.html

自民党の歴史的大敗、という結果に終わった都議会議員選挙。一方で、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」はなんと49議席を獲得、その後の公認も含めれば55議席と、都議会の第1党どころか、圧倒的な勢力となった。

しかし、数はともかく、当選した都民ファの議員たち“小池チルドレン”のひとりひとりは本当に大丈夫なのか。

周知の通り、小泉郵政選挙や大阪の維新旋風、そして現在の安倍一強政治の元凶である2012年衆院選では、その後、当選した議員たちの不祥事やスキャンダルが頻発した。実際、政治能力以前に人格的に問題のある人間も多く、とくに、2012年衆院選の当選組は失言や不倫、暴力沙汰などの事件を次々引き起こし、「魔の2回生」と揶揄されている。

同じくシロウト寄せ集めの都民ファも、安倍チルドレンや橋下チルドレンのような不祥事を引き起こしてしまうのではないか、と懸念されているのだ。

「うちもですが、ほとんどの週刊誌は都議選前から小池チルドレンたちの周辺を洗いまくっている。ある当選した候補者には即辞職モノのスキャンダルがあって、2?3週のうちに表沙汰になるのではとの噂もありますね」(週刊誌記者)

実際、すでに選挙前から都民ファースト候補にはスキャンダルがちらついていた。

たとえば、都民ファースト東京都議団幹事長でメディア露出も多い音喜多俊氏(当選、現職)は、昨年「週刊文春」(文藝春秋)に過去の“「OL強姦」疑惑”をすっぱ抜かれている。記事には、警視庁関係者のコメントのかたちで、音喜多氏が社会人時代の2010年に、飲み会で知り合った大手企業勤務の女性と性的関係を持ち、同年の5月、その女性から「強姦された」と警察署に訴えられ、検挙されたと記されている。その後、警察は双方に事情聴取をしたうえで、音喜多氏は起訴猶予処分となったという。音喜多氏は「文春」の取材に対して女性と性的関係にあったことは認めたが、取材中には「問題ない」と強調し続け、相手女性を思いやる言葉は最後まで口にしなかったという。

他にも、自民党から都民ファに鞍替えした“造反組”の本橋弘隆氏(当選、前豊島区議)も、都議選前に「パワハラ疑惑」がでていた。「週刊ポスト」(小学館)6月23日号によれば、今年2月17日、豊島区議会で本橋氏が職場の席替えに関して議会事務局に抗議した10分後、同席した部下の職員が失神、救急氏搬送される事態になったという。「ポスト」が入手した議会事務局の職員に対するアンケート調査によると、「恐怖を感じた」「恫喝だと感じた」などとの回答とともに、この件を目撃した後、2名の職員が「体調に異変があった」と答えているという(本橋氏は「ポスト」に対し「身に覚えがありません」と答えている)。

都民ファ代表で小池氏秘書の野田数氏は六本木ハレンチ豪遊

しかし、実は都民ファのなかで「一番ヤバイ」といわれているのは、議員当選組ではない。都民ファーストの代表に返り咲くことになった小池都知事の特別秘書・野田数氏だ。

野田氏は都民ファ発足時から代表をつとめ、公認候補選定などを牛耳ってきたが、今年5月に選挙対策で小池知事が代表に就任したため、選挙期間中は裏方に徹していた。ところが、昨日、小池都知事が都民ファーストの会の代表を退任、その後任に前代表である野田氏が復帰することが発表されたのだ。

選挙中に代表に就任していたのに、選挙が終わった途端に辞任した小池氏については、都民ファ議員たちが不祥事を引き起こすことを見越して、責任回避をしているとしか思えないが、驚いたのは、これだけの一大勢力になっても、なお、野田氏を代表に戻したことだ。

この野田氏こそ、“醜聞”が絶えない。そもそも、野田氏はもともと保守党時代の小池氏の秘書を経て、東村山市議や都議を務めてきた人物。2013年からはアントニオ猪木参院議員の公設秘書を約1年間務めていたが、今年5月には、「週刊新潮」(新潮社)でその猪木議員から「公金1100万円横領」を告発された。猪木氏は、野田氏が秘書時代に経費などを巡ってあまりに不審な使途が多々見つかり、野田氏が虚偽の説明をして着服、クラブや高級キャバクラにかなりの金を使い込んでいたなどと主張している(野田氏は疑惑を否定)。

だがこの公金横領疑惑の後も、野田氏にスキャンダルが直撃する。「週刊ポスト」6月2日号に「『小池新党』を牛耳る最側近の『六本木ハレンチ豪遊』連続撮」をすっぱ抜かれたのだ。

記事は、水着姿の接客女性のパンツに「チップ」を差し込む野田氏の姿を写真付きで掲載。「ポスト」によれば、この日、野田氏は客単価1万円はくだらない高級和食店から六本木の超高給クラブに向かい、さらに別の六本木の店「B」をはしごしたという。このクラブ「B」は、〈水着や露出度の高いセクシー衣装を着た女性たちが、ショータイム時にポールダンスなどを披露するショーパブ〉で、〈野田氏が都の関係者や懇意のマスコミ関係者らを引き連れて足繁く通う常連の店〉という。

記事には、「ショーの終盤、女の子たちが上半身の衣装を外して“手ブラ”になるのですが、その瞬間、野田さんは“フォーッ!”と雄叫びをあげ、ガッツポーズを決めていました」(居合わせた客)、「野田さんはバケツのような容器に入った大量のチップを用意していました。ビキニギャルが来るとチップを束にしてパンツにねじ込んでいました」(同前)なるコメントまで掲載された。

しかも、さらにその後、このアヤシイ六本木の「B」なる店で、都民ファーストの会の伊藤悠氏、増子博樹氏、中山寛進氏、小山有彦氏、尾崎大介氏らを“お色気接待”していたという続報も「ポスト」に打たれている。なお、この5名は全員が当選したが、小山氏と尾崎氏はこの「B」での接待当時、民進党都議団の幹部だった。

野田新代表は「国民主権は傲慢、直ちに放棄せよ」と主張する極右

「ポスト」によれば、野田氏はこれら豪遊を「ポケットマネーで支払っています」「『B』は猪木議員の秘書時代からマスコミの記者の方々と訪れ、そこで仕事の打ち合わせをすることもあったので、文書交通費で落とすこともありました。しかし、その後は自腹です」と代理人弁護士を通じて言っているというが、そうだとしても、その行動は公党の代表としてはありえないものだ。また、こうした報道や周辺の評判を考えると、カネや女性問題がこれから次々出てくる可能性は十分ある。

しかも、野田氏の問題は下世話な話だけではない。やはり、最大の問題は、なにより安倍首相と比肩するほどのゴリゴリの極右思想の持ち主であるということだ。

本サイトでもお伝えした通り、野田氏は都議時代から都立高校の歴史教科書から南京虐殺を削除するよう圧力をかけるなど、一貫して歴史修正主義の押し付けを行っており、新しい歴史教科書をつくる会から分派した日本教育再生機構の常任理事も務めた。また、2012年には、石原慎太郎都知事の尖閣諸島購入に全面賛成して国会議員の「尖閣視察団」に参加。「週刊文春」に誇らしげに国旗を掲げる姿が大きく掲載された。さらに同年には「正論」(産経新聞社)3月号に朝鮮人学校補助金に関して寄稿し、〈北朝鮮および在日朝鮮人組織への一切の支援を断ち、圧力を強めるべきなのである〉とがなり立てている。

他にも、かねてから「WiLL」(ワック)や「SAPIO」(小学館)などの右派雑誌に寄稿し、“日本の戦争は侵略ではなく、自衛のための戦争だった”との趣旨の主張を連ねているのだが、同じく12年には現行の日本国憲法を無効とし、戦前の「大日本帝国憲法」の復活を求める時代錯誤の請願を紹介議員として提出。その誓願書にはこんな“日本国憲法無効論”が展開されていた。

〈また、東京都小笠原村に属する沖ノ鳥島を我が領土として防衛し、仮に他国から侵略占領された場合でも、速やかに奪還するためには、交戦権のない占領憲法ではなく、帝國憲法に基づく正当な防衛であることを認識しなければなりません。〉

〈我々臣民としては、国民主権といふ傲慢な思想を直ちに放棄して、速やかに占領典範と占領憲法の無効確認を行つて正統典範と正統憲法の現存確認をして原状回復を成し遂げる必要があります。これによつて、拉致問題、領土問題、教育問題、原発問題などについても原状回復による解決が図られ、祖国の再生が実現しうるものと確信するものです。〉

あまりに時代錯誤な言辞の数々にクラクラしてくるが、とくに民主主義の条件である国民主権を「傲慢な思想」として「直ちに放棄」すべきと主張するにいたっては、唖然とするほかない。わたしたちは、都民ファーストの会が、こんな国民主権を否定するような代表を戴いているという事実を、もうすこし真剣に受け止めた方がよいだろう。

繰り返すが、一時期の“風”に乗って大量に生まれた小池チルドレンは、確実に都政を混乱させていくだろう。前述したように、都民ファの当選議員たちのスキャンダルは週刊誌マスコミが取材に動いている状態で、今後もどんどん表に出てくるのは時間の問題だ。

そしてもう一つ、火を見るより明らかなのは、第二次安倍政権で安倍首相の顔色を伺って極右・歴史修正主義発言を連発するネトウヨ議員が続々誕生したのと同様に、トンデモ極右である野田代表のイエスマンばかりが都議会で幅を利かすようになるということ。当然、国際関係にも悪影響を与えるだろう。この流れを食い止めるためにも、メディアは当選した都民ファースト議員たちを徹底してチェックしなければならない。

(編集部)

④「籠池・強制排除」が示す暗黒の近未来

2017年7月3日 田中龍作ジャーナル

http://tanakaryusaku.jp/

籠池前理事長は懸命に抵抗したが、警察は両脇を挟んで演説会場の外に持って行った。=1日、秋葉原 撮影:田中=

それは罪人が連行されてゆく光景だった。都議選最終日の7月1日午後、秋葉原で事件は起きた。安倍首相が自党候補の応援演説に入るため、警察は厳重な警備態勢を敷いていた。
「安倍辞めろ」コールが鳴り響く会場に、森友学園の籠池泰典・前理事長は到着した。午後4時をわずかに過ぎた頃だった。

籠池氏は安倍首相の顔が見えるように、自分の声が届くように、と前に進んだ。警察から促されたとの説もある。

権力側にとっては思うツボだった。籠池氏にとっては運のツキだった。

籠池氏は引きずり出されるようにして歩道から街宣車の停まるロータリー側に持って行かれた。

そこを警察官に取り押さえられた。そして演説会場の外に連れ出されたのである。

田中は警察官に聞いた。「籠池さんを排除する(法的)根拠は何ですか?」と。警察官は質問を無視した。

驚いたことに籠池氏を取り巻いていたマスコミ記者から、その質問は出なかった。

その後、警察は「混乱を避けるため(排除した)」とマスコミを通じて説明している。

「混乱を避けるため」は、安倍首相に批判的な人物を排除するための こじつけ
に過ぎない。厄介な人物を駅前という公共の場所から外に連行するのだ。超法規的措置である。

籠池前理事長だけが警察に排除されるのではない。安倍首相に批判的なフリージャーナリストが公共の場所から
つまみ出される 日が遠からず来るような気がしてならない。

籠池前理事長の姿は、編み笠を被らされ、白い着物を着せられた「引かれ者」という言葉が似合った。=1日、秋葉原 撮影:田中=

~終わり~

⑤元秘書の野田数氏を公金着服で刑事告訴 「『この野郎、ぶっ殺してやる』という気持ちも」

2017.5.18 産経新聞

http://www.sankei.com/politics/news/170518/plt1705180026-n1.html

アントニオ猪木参院議員は18日、国会内で記者会見し、猪木氏の元政策秘書で現在は小池百合子東京都知事特別秘書の野田数氏が、猪木事務所に務めていた平成25年からの約1年間、政党助成金など計1120万円の公金を着服していたと明らかにした。26年12月に刑事告訴したという。

猪木氏側によると、野田氏は全国会議員に月額100万円支給される文書通信交通滞在費から820万円、猪木氏が当時所属していた日本維新の会を通じて得ていた政党助成金から300万円をそれぞれ着服した。事務所名義の口座から不審な引き落としがあったことなどから判明。猪木事務所は26年7月、金銭管理を担当していた女性秘書とともに野田氏を解雇したという。

猪木氏は会見で「『この野郎、ぶっ殺してやる』と思う気持ちと『器の大きさを試されているのかな』という思いで、彼がテレビに出てくる場面を見ていた」と心境を吐露。「国会議員である以上、金銭の問題についてはきちっとみていかなきゃいけないことは反省している」とも述べた。

会見での主な発言は以下の通り。

《冒頭、秘書が記者会見を開くに至った経緯を説明し始めた》

秘書「本日のアントニオ猪木の会見は、元アントニオ猪木秘書、現小池百合子特別秘書、都民ファーストの会代表、野田数氏の公金横領に対しての告訴に関する記者会見ですので、本件以外のご質問にはお答えできません。あらかじめご了承ください。本日、アントニオ猪木は参院議員として立場から会見を行います」

「また、アントニオ猪木は告訴・告発を平成26年12月12日に行っております。週刊新潮誌が報じるまで本件は報道されることはありませんでしたが、決して本件の告訴・告発は最近行ったものではないことをご理解ください。私どもは野田数氏を告訴・告発し、その後の警視庁での捜査状況に関しては辛抱強く見守っている立場でございます。捜査状況に関するご質問にはお答えしかねますので、あらかじめご了承ください。以上ご理解お願いします」

■猪木氏の冒頭発言

「元気ですか! 元気があれば何でもできる。元気があればカネをくすねちゃいけないということで、今、説明があった通りです。もうすでにいろいろ手配はしてあったものですから、後は警察の返事待ちの状況で。それよりも私の気質を自分で説明しますと、本当に小さいことはどうでもいいという趣旨なものですから、毎日いろんなことが起きて過ぎていき、人生観に関して自分なりの哲学を持っています」

「ただ、今回の件はプライベートなことではない、一つに公金という問題が絡んでいます。皆さんから連日いろいろ問い合わせが入ったようですから、あえてこういう会見をさせていただきます。何か質問があればどうぞ」

■質疑応答

--公金横領は具体的にいつどんな形で行われたのか

「私が3年前、4年ですか。当選したときに…、ちょっと話がそれますが、政治に出るつもりもなかったんですが、元気がないということで政治。やっぱり秘書の問題が一番大きな問題なので、身内はダメということ、そういうようなことで、当時、維新の藤井先生という方から(野田氏が)都議選で落選して浪人しているということで、何とか面倒をみてくれないかみたいな話が(あった)。私としても人材がいなかったものですから、喜んでという形で受け入れたんですね」

「同時に北朝鮮問題もいろいろありましたし、もうとにかく事務所に委員会以外はほとんどいろんなところに呼ばれたりしています。事務所の管理という(点では)、当然これは私の自己反省もしないといけない。というよりは、議員はよくこういう問題が起きたときに信頼できる人間に任せて、本当に国のためにそういう活動をしている。私も、ですから、そういうような間違いがなければ任せたという形で、いちいちお金の、金銭のチェックもすることがありませんでした」

「あるときに気付いて『ああ、これはおかしいな』ということが発覚しましてね。それで、できるだけ穏便にということで、私のアドバイザーがいまして、その方たちに、彼らには辞めてもらおうということになりました。事務所は当然夜は、私なんかは仕事が終われば家に戻ります。その翌日、全てのものがなくなっていた。印鑑、代表印、それから領収書、それからネットに全部あったいろんなスケジュールとか、いろんなもの。それも全部消されてしまいましてね。ネットの場合、一部はちょっと起こすことができましたけど、ほとんどは起こせない。それから電話番号もなくなってしまった」

「彼が最近テレビによく出てくるので、私なりに『人間修行をさせてもらっているのかな。この野郎、ぶっ殺してやる』と思う自分の気持ちと、そういうようなことに自分自身が向き合っていく…、自分なりに言うのはおかしいんですが、『猪木の器の大きさを試されているのかな』、そんな思いで、彼がテレビに出てくる場面を見ておりました」

「これはあくまでもやっぱり、いつも問題になることは公金という問題ですから、今まで私は何十億か分かりません、そういう会社関係の部分で皆さんにお金を持っていかれたこともあるし、その人生なものですから、皆さんから怒られるかもしれないけど、とんでもない。もう一つ、やっぱり国会議員である以上、そこの金銭の問題についてはきちっとみていかなきゃいけないということも反省しています」

⑥⑤仏大統領、ベルサイユ宮殿で「変革」誓う 議員3分の1削減を提案

2017年07月04日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3134369?act=all

フランス首都パリ郊外のベルサイユ宮殿で開催された上下両院合同会議に出席するため、同宮殿内の回廊を歩くエマニュエル・マクロン大統領(2017年7月3日撮影)

【7月4日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel
Macron)大統領は3日、首都パリ(Paris)郊外のベルサイユ宮殿(Palace of
Versailles)で就任後初となる上下両院合同会議を招集し、演説を行った。

その中でマクロン大統領は、国政の「抜本的な変革」を誓い、国会議員数の3分の1削減を提案するとともに、議会で承認が得られなければ国民投票を実施してその是非を問うと言明した。

マクロン大統領は、同国の歴代国王が暮らしたきらびやかな同宮殿で登壇し、厳粛な面持ちで1時間半に及ぶ演説を行い、施策を発表した。

マクロン氏は選挙運動中に掲げていた議会改革計画を実行する意志を新たにし、下院577、上院348という議員定数を3分の1削減するとともに、選挙に一部比例代表制も導入する意向を示した。

大統領はこれらの改革実現のための法案が議会を1年以内に通過するよう望むと期待を示す一方で、「必要に応じて」国民投票を実施する権限も留保していると述べた。

また治安面について大統領は、2015年11月にパリで発生したイスラム過激派による襲撃後に発令され、以来延長され続けてきた非常事態宣言を「秋にも」解除する方針を確認。その代わりとなる厳格な対テロ法の施行を目指していく構えも明らかにした。

フランスで上下両院合同会議が開かれるのは異例だが、マクロン氏はこれを毎年恒例行事にしたいという考えも示している。野党は今回の会議を批判し、大統領がベルサイユ宮殿にこだわる姿勢は「君主制」をにおわせる動きを証明するものに他ならないと指摘している。

(3)今日の重要情報

① 小池知事はポスト安倍になるだろうか

2017.07.03 ハンギョレ新聞日本語版

http://japan.hani.co.kr/arti/international/27812.html

「都民ファーストの会」代表職を辞退したが 
中央政界進出、首相職挑戦の可能性高いとの分析 
中央政党に切り替えるか自民党と手を握る可能性 
核武装、在特会講演、日本会議会員など極右指向

2日、東京都議会議員選挙で自民党が惨敗し、政治的危機に覆われた安倍晋三首相が3日、首相官邸で記者たちの質問に答えている=東京/AP聯合ニュース
 
小池百合子東京都知事は“ポスト安倍”になるだろうか?

小池百合子東京都知事が2日、東京都議会議員選挙で自身が率いる都民ファーストの会が圧勝をおさめ拍手している=東京/EPA聯合ニュース

2日、東京都議会議員選挙で小池支持派が127議席中の79席をさらう圧勝を収め、小池知事が中央政治に進出し権力を握る可能性があるという見方が出ている。“安倍1強”と言われる程に独走してきた安倍晋三首相は、自民党が歴代最悪の23議席に終わり、権力漏水現象が現実化している。

小池知事は圧勝した翌日の3日、自身が率いる地域政党「都民ファーストの会」の代表職を辞めるという衝撃の発表をした。「都知事の業務に専念したい」として、中央政治と距離を置くような発表だったが、それをありのままに受け入れる見方は多くない。代表職を辞退したのは、都議会に都知事に対する“イエスマン”が充満し、牽制機能が作動できなくなるのではという批判をあらかじめ遮断する目的もあるように見える。

小池知事は自民党議員時期である2008年党総裁選挙に出馬して首相席を狙ったことがある。2012年自民党総裁選挙では石破茂議員を支援した。朝日新聞は匿名を要求した自民党閣僚出身政治家が「小池は石破の次は自分だと考えなかったか」と話したと伝えた。

小池知事が首相の座に挑戦するシナリオは、大きく分けて二通りある。第一は、橋下徹前大阪府知事が「大阪維新の会」という地域政党を踏み台にして「日本維新の会」という中央政党を作ったモデルだ。今回の選挙を控えて、自民党、民進党、日本維新の会の党籍を捨てて、小池知事を支援した国会議員は3人いる。国会議員をさらに2人集めれば、選挙法上の政党設立要件である5人を充足する。ただし、橋下前知事が大阪維新の会を作った時には、地方分権という議題を投じて始めたのに比べて、小池知事が実質的に率いる都民ファーストの会が中央政党に変貌したとしても、前面に掲げる名分は明確に見えない。

もう一つのシナリオは自民党との連帯だ。安倍首相の対抗馬に浮上しはしたが、小池知事は極右指向の政治家だ。発言自体だけを見れば、安倍首相以上に極右的とも言える。2003年の毎日新聞とのインタビューで、日本の核武装に関する質問に「国際情勢によっては検討する」としながら、必要になるという趣旨で答えた。嫌韓団体の「在日特権を許さない市民の会」(在特会)で講演したこともあり、安倍首相の改憲の動きを後押しする右翼団体「日本会議」の会員だ。こうした指向から見る時、自民党と連帯するか、あるいは自民党に再入党する可能性もある。彼女は東京都議会議員選挙の党内候補者競選が本格化した先月に離党届を出し、自民党本部は選挙の翌日である3日にこれを受理した。

安倍首相は惨敗で指導力が揺らぎ始めた。彼は来年9月の総裁選挙で3選して、2021年まで執権する戦後最長寿の首相になり、在職中に改憲するという目標に向かって推進してきた。だが、今回の都議会議員選挙で、1965年と2009年に記録した最低議席である38議席より15議席も少ない23議席という惨敗を喫し、党内に潜在していた不満と異見が噴出し始めた。日本のマスコミは、当然視されていた来年の総裁3選も既に不確実になったと分析した。安倍首相は3日「選挙結果は自民党に対する叱責だ。深く反省する」として頭を下げた。

指導力にヒビが入った安倍首相が、朝鮮半島政策で変化を試みる可能性もあるが、まだ方向を占うことは難しい。イ・ジョンウォン早稲田大学教授は「東京都議会議員選挙は地方選挙だが、中央政治に大きな影響を及ぼす」として「打撃を受けた安倍首相が日朝協議に入る可能性もある一方で、一層強硬な対北朝鮮政策を打ち出す可能性も現時点では共に存在する」と話した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


(4)今日の注目情報

①異変!ヤフコメに辛辣な安倍批判が殺到
ヤフコメに異変!
ネトウヨ、安倍応援団の巣窟だったのに、安倍首相への批判が殺到! …その理由は?

2017.07.02 Litera

http://lite-ra.com/2017/07/post-3288.html

「2ちゃんねると同レベル」「便所」「ネトウヨの中央卸売市場」などと呼ばれてきたあの“ヤフコメ”に、いま、変化が起きている。

ヤフコメとは、ご存知「Yahoo!ニュース」のコメント欄のこと。「Yahoo!ニュース」では提携している新聞、放送局、ニュースサイトなどから引っ張ってきた記事に対し、ユーザーが匿名でコメントを投稿できる仕組み。2015年6月15日以降はひとり1記事につき1投稿というルールになっている。

しかし、ヤフコメといえば以前からネトウヨと安倍応援団の巣窟という状況。たとえば安倍政権のスキャンダル報道に対しては、「〇〇(報道機関名が入る)は反日マスゴミ」「フェイクニュース乙」というような、明らかにネット右翼によるものと思われる悪質なコメントが数千単位で投稿され、あるいは野党(とりわけ民進党)に対するデマ言説で埋め尽くされる有様だったのだ。

ところが、そのヤフコメに投稿されるコメントの“質”が、6月ぐらいから、確実に変容し始めている。

たとえば、本サイトでも報じた昨日の安倍首相の街頭演説での「安倍やめろ」コールについての時事通信の記事「『帰れ』コールに安倍首相激高=籠池氏も聴衆」(7月1日夜yahooニュース配信)を見てみると、コメント欄を上から順に紹介するとこんな感じだ(7月2日16時現在)。

〈まさかの籠池氏登場!これはドラマより面白い!〉

〈しっかり説明して、ダメな大臣は即座に処分していれば言われて無いけどね。〉

〈ここのところの自民党を見てたら、ヤジも飛ばしたくなるでしょう。〉

〈何か日本が変な感じになってるね。〉

〈自身が国会で野次っているのは何も問題がないのか?〉

〈淡々と粛々としてればいいのに、余裕の無さが表れてる。〉

〈その「こんな人たち」に明日自党の候補者をお願いする応援だったハズでは?

一体何をしに来て誰と闘っているのでしょう・・〉

〈こんな人たちにって、、説明しない、明らかにしないの結果だよ しっかり首相の仕事してたら、反対の声は出ないよ〉

〈コールは始めたのは一部だったけど、次第にかなり多くの聴衆がコールしていた。衝撃的だった。〉

以前なら「共産党の動員だろ」「国民ってどこの国の人ですかね」「選挙妨害だ」「共謀罪で捕まえろ」などという陰謀論で埋め尽くされていただろうが、安倍首相の逆ギレに対する批判のほうが圧倒的だ。

安倍首相、稲田防衛相にも辛辣な批判が

また石原伸晃経済再生担当相の「安倍やめろ」コール批判を報じたBuzzFeed
Japanの「安倍首相の街頭演説で『安倍やめろコール』 石原経済再生相は「民主主義を否定」と非難」(7月1日夜Yahoo!ニュース配信)という記事でも、以前なら「そうだ! そうだ!」と同意の声が殺到したところだろうが、まったく逆だ。

〈石原のボンボンは表に出したらダメ ねずみ男か貧乏神だから・・〉

〈批判の許されない世の中こそ民主主義ではないと思うが?〉

〈この石原の言葉使いなんとかならんのか。民主主義を否定してるのは、あなた達の方だろ。本当にこんな人間ばかりなら、国会議員の年収300万ぐらいでも高くつくわ。〉

〈憲法を無視して国会も開かない政権の方が、よっぽど民主主義を否定していますが…〉
石原経済再生相の発言のほうが袋叩きなのは、当然といえば当然なのだが、以前のヤフコメでは考えられないことだ。
 
時事通信の「8月上旬にも内閣改造=態勢立て直しへ前倒し―安倍首相調整」(6月23日夜Yahoo!ニュース配信)という記事でも、〈一番変わるべきところが変わらないんだよなあ〉〈その前に逮捕もあるんじゃないの??〉〈能力第一で決めなきゃ…。〉〈内閣改造しても安倍さんがやるなら同じ事。不信感しかない〉〈内閣改造の前にこれを実行しないと選挙に勝てないと思いますが?(略)これらは先送りばかりで、もうしないの?
又、騙すの?〉〈一番の問題児は安倍おぼっちゃま、内閣改造何回もせなあかん原因はあなた〉と安倍首相に対する辛辣なコメントが並ぶ。

ネトウヨ御用達の産経新聞配信の記事でも同様だ。たとえば、「稲田氏、失言を初めて陳謝 辞任否定」(6月30日夜Yahoo!ニュース配信)という記事を例にしてみても、従来なら「マスゴミに嵌められただけ! 悪くない! ともちんラブ!」というようなコメントが殺到していたはずなのに、7月1日10時現在、コメント欄を上から順に紹介するとこんな感じだ。

〈これだけ袋叩きになっても辞任させないって異常だと思う〉

〈こんなんで日本の防衛は大丈夫かと思ってしまう。〉

〈さすがに、稲田は辞めさせた方がいいと思うが。何かあるのか?〉

〈なぜ辞めないのか?辞めさせられないのか? 数時間で辞めた人も、辞めさせられたひともいるのに。〉

〈私は保守なのですが、稲田さんは、明らかに軽すぎる気がします・・・ 危機意識が足りないというか・・〉

〈ここまでになると、総理との間で何か密約があったと捉えられても仕方ない〉

〈やっとマスコミがしつこく質問始めたね。今度は安倍と菅にもお願いいたします〉

なお、上述の記事のコメント順はいずれも「共感順」(コメントを見た人が「そう思う」を押した数)のデフォルト設定だが、他の配信記事のコメント欄を見ても基本的に同じ調子。ようするに、実に普通の市民感覚のコメントが多くなり、以前の低レベルなネトウヨ言説、差別言辞、安倍政権への盲従的礼賛が、すっかり鳴りを潜めているのである。

複数アカ規制の影響?

この背景にはもちろん、加計・森友疑惑に一連の不誠実極まりない対応や強引すぎる国会運営など安倍政権のあまりの横暴さに、普段は政治に関心の薄い層にも安倍政権に対する怒りが広がり、批判コメントの絶対数が増え、ネトウヨのコメントがスミに追いやられた可能性もあるだろう。また保守層や自民党支持層にも政権への不信感が高まっているということもあるだろう。

しかし、これにはもうひとつ大きな理由がある。実はYahoo!ニュースは、6月5日にマルチポスト(同じ文章を短期間に繰り返し投稿する行為)への対策の強化を、さらに6月14日には複数のアカウントを利用した投稿の事実上の禁止を、スタッフブログ上で公表していた。

特に重要なのは“複数アカウントでの投稿禁止”だろう。つまり、今までは同一人物が複数のYahoo!アカウントを取得して、それを経由して大量に投稿することで、多くの人物が同じ様な意見を表明しているように見せかける印象操作ができた。言い換えれば、現実にはごく少数派の意見なのに、ヤフコメを使って「世間の多数派の反応」を“捏造”するということが、実際に行われていたのである。

事実、数カ月にはこんな興味深い報道があった。立教大学の木村忠正教授(ネットワーク社会論)とYahoo!ニュースが、2015年4月の1週間に配信した政治や社会など硬派なテーマの記事約1万件と、それに対するヤフコメ数10万件を共同で調査。すると、実に1週間で100回以上コメントを投稿した人が全体の1%おり、その1%の人たちによる投稿で全体のコメントの2割を形成していたことがわかったという(朝日新聞デジタル17年4月28日)。

ようするに、これまでヤフコメで跋扈していた安倍応援団的なコメントは、実は少数のネトウヨが複数アカウントを用いるなどして大量に書き込んでいたものだった。しかし、6月の“複数アカウントでの投稿禁止”により、そうした行為が不可能になったことで、全体としてヤフコメでは現実に即したネトウヨと一般人の比率に戻った。すると、少数のネトウヨ的言辞は一般人のコメントに埋まって、すっかり目立たなくなってしまった。そういうことではないのか。

だとすると、これは自民党のネット戦略にも、多少なりとも関わってきそうだ。

周知の通り、自民党は下野時にネット工作別働隊・J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ、通称ネトサポ)を設立。その活動内容は、自民党の政策や方針などをネットに日々書き込むこととされるが、実態はネット上で他党のネガティブキャンペーンを行う“別働ステマ部隊”である。J-NSCの会員専用サイト内には掲示板があって、ここに自民党関係者が他党に関する情報を書き込み、ネトサポが拡散する仕組みになっていると言われている。本サイトでもその実態については何度か取り上げてきたが、ネトサポの多くがネット上で韓国や中国への悪罵を連ねるネトウヨだ。

これを踏まえると、Yahoo!ニュースの政治記事からめっきり退散したあの大量の安倍礼賛や野党デマは、やはりごく少数のネトサポたちの仕業だったのではないのか、との疑念が頭をもたげてくる。


ヤフコメは今後ヘイトにどう対処する

 いずれにせよ、あの読むに堪えなかったヤフコメが、いま、政治権力の腐敗や失政にまともに反応、その声が可視化されるよう“正常化”されつつあるということ自体は、喜ばしいと言っていいだろう。

ただし、まだまだ課題は山積みだ。たとえばヘイトの問題だ。

前述の木村教授らによる調査によれば、ヤフコメ内の言葉の出現頻度上位3つは「日本」「韓国」「中国」で、「日本人」「韓国人」「中国人」もトップ10に入る。そして、韓国と中国関連の言葉を含んだコメントが全体の25%を占め、その多くに「嫌韓」「嫌中」の意識が色濃く見られたという。ヤフコメがいかにネトウヨの溜まり場になっているかが統計的、数量的に示されたわけだ。

もっとも、単に韓国政府の政策を批判したり、あるいは歴史問題について私見を述べることは、批評として言論の自由の範疇であり、これを一方的に規制してはならない。しかし、こうした他国民への悪罵を重ねる嫌韓嫌中の言説は、容易に、国籍や民族で差別するヘイトスピーチに繋がりやすいのも事実だ。では、嫌韓嫌中コメントに対し“複数アカウントでの投稿禁止”は効果があるのだろうか。

一人のネトウヨによる大量投稿がなくなる分、多少、ヘイトの量が減るということはありうるだろう。しかし、実際のところ、黒に近いグレーゾーンの言辞は現在でも韓国関連記事などのヤフコメに多数投稿されている。Yahoo!ニュースは、2015年の時点で「ヘイトスピーチなどへの対応を強化」する方針を決めているが、具体的にどう対応しているのかは定かではない。

少なくとも、Yahoo!ニュースが今後もヤフコメ機能を継続していくならば、当然、明白なヘイトスピーチの駆除を徹底しつつ、嫌韓嫌中の言辞と向き合って、その“悪質性”を判断し、他のモデルになる必要がある。それが国内最大のポータルサイトとして最低限の責任だろう。

(編集部)

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【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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