杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNewsLive】今必要な事は【世界市民】が【真の敵・世界支配層】を特定し打倒する戦いの開始だ

2015年11月17日 21時59分24秒 | 政治・社会
いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【家族勉強会】【草の根勉強会】【山崎塾】【1000万人情 報拡散運動】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

☆本日火曜日(11月17日)午後7時20分から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

1)No1 90分40秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/217152329

No1
                                
☆世直しネットTV【山崎康彦のYYNewsLive】は、放送回数1700回、視聴者総数170万人(3年間)、毎日1,000人が視聴する真 実・事実を追求するタブーなき報道番組。土曜以外毎日約1時間放送されます!

http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/

【YYNewsLive by Twitcasting】

☆放送のテキスト台本は、閲覧総数(ページヴュー)1,100万件、訪問者総数400万人(8年間)、毎日1,500人が閲覧する真実・事実を追 求するタブーなきブログ【杉並からの情報発信です】で読めます!

http://blog.goo.ne.jp/yampr7

②【杉並からの情報発信です2】

http://7614yama.blog.fc2.com/

☆今日の【最新のお知らせ!】

①明日水曜日(2015.11.18)午後6時-7時にフランス語放送【YYNewsLiveFrancais】を行いますので、皆様のご視聴を お願いします!

http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/

☆今日のひとこと

①オランド大統領がイスラム国への空爆参加を決めた際に公然と反対を唱えたドビルパン元フランス首相の発言

「空爆によって世界各地に散らばるテロリストをわが国に呼び込むことになる」
「軍事介入はテロを根絶するのでなく、テロの土壌をつくってしまう」

②ノーベル賞受賞理論物理学者益川敏英氏の講演会での発言

『職業人としての面、生活人としての面。そうした二つの顔を人間は持たなければならないと思います。何らかの形で、社会との接点を常に持たなければならない。二足のわらじを履けなきゃ、男じゃねえ??。それが自分の心意気です。社会運動は1かゼロかではありません。どんな小さな声でも、集ま れば大きな声になるのです。一緒にデモに加わりませんか。勉強会に来ませんか。議論をしませんか。待っていますよ。』

☆ 【座右の銘A】:

①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)

②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)

③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)

どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。

どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。

どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。

④イラク反戦兵士マイケル・プリス ナーの2009年記者会見での発言。

『眼を覚ませ!我々の本当の敵は遠いところにいるんじゃない!眼と鼻の先にいる!皆で賢く手を組めばこんな戦争は阻止できる!この政府は阻止できる!そして、もっと良い世界を作ることは可能だ!』

☆(1)今日のメインテーマ

■今必要なのことは【世界市民】が隠れている【真の敵・世界支配層】を特定し打倒する戦いを開始することだ!

今や世界の命運は【利権特権を拒否する賢明な戦うフツーの世界市民】が,【真の敵】は【世界支配層】であること理解してお互い緊密に連帯しなが ら、世界各国で【市民革命運動】を繰り広げて【市民革命政権】を樹立して、【世界支配層】による【支配と搾取の基本構造】を完膚なまでに解体できるか否かにかかっている。

昨日の放送でも言いましたが【真の敵・世界支配層】は以下の4つの【国際マフィア連合体】だ。

①一つ目は、中東での戦乱を拡大して【第三次世界大戦】勃発に誘導する目的で【イスラム国】を作り、財政支援と軍事支援と戦略指南をしている【米軍産複合体・ネオコン戦争マフィア】である。

彼ら【米軍産複合体・ネオコン戦争マフィア】は『100万人単位で人が死んでもかまわない』と本気で考えこれまで以下のような大規模戦争を実行してきた【キチガイ世界支配層】だ。

大規模戦争で殺されるのは常に一般庶民であり【キチガイ世界支配層】は誰一人として死なないのだ!

   大規模戦争         開始年   死者数(人)

1 第一次世界大戦    1914   37,000,000
2 第二次世界大戦(ナチスドイツ) 1939   80,000,000
3 アジア太平洋侵略戦争   1941   50,000,000
4 日本空襲 (東京など200都市) 1944   1,000,000
5 広島原爆投下    1945   200,000
6 長崎原爆投下    1945   140,000
7 朝鮮戦争    1950   5,000,000
8 ベトナム戦争    1960   8,200,000
9 イラン・イラク戦争   1980   1,000,000
10 湾岸戦争   1990   150,000
11 アフガニスタン侵略戦争 2001   500,000
12 イラク侵略戦争 2003   1,000,000
13 対イスラム国   2013     300,000 シリアでの死者数
14. 次の大規模戦争は2020年頃の第三次世界大戦?

②二つ目は、最大・最強のもので世界各国の中央銀行と政府をBIS(国際決済銀行)とIMF(国際通貨基金)と世界銀行とFRB(米準備 制度理事会)によって実質 支配し、自分たちが支配するメガバンク・民間銀行に【準備預金制度】という 『無からお金を作る詐欺システム』である【信 用創造特権】を与えて、莫大な 額の【現裏付けのない幻の通帳マネー】を毎日創造し、世界中の個人、企業、地方自治体、政府に高利で融資し借金漬け にしている【ロスチャイルド国際金融マフィア】である!

彼らが世界中にばらまく【投機マネー=博打マネー】の規模は、実体経済の規模である世界各国のGDP総額5,000兆円のおそらく80倍・40京 円(40万兆円)程度であろう!

彼らの【投機マネー=博打マネー】は自ら富を生み出すことはなく必ず実体経済に寄生してその養分(富)を吸い取ることで肥え太り実体経済と国民生 活を破壊しているのだ。

③三つ目は、【ロスチャイルド国際金融マフィア】の金融支援と【米軍産複合
体・ネオコン戦争マフィア】の軍事支援で【大イスラエル】 建設を夢想するユ
ダヤ教原理主義国家=【イスラエルシオニスト宗教マフィア】 である!

【イスラエル・シオニスト宗教マフィア】は、英米政府とロスチャイルド国際金融資本マフィアの財政・軍事支援と【ユダヤ人虐殺=ホロコースト】へ の国際的同情を利用して、1948年にパレスチナを侵略・占領し100万人のパレスチナ人を追放してユダヤ教原理主義国家イスラエルを建国したのだ。

【イスラエル・シオニスト宗教マフィア】は、『世界統一政府』樹立の一環としてパレスチナ人やアラブ人を完全に追放して旧約聖書に書かれている 【大イスラエル】を建設することを夢想しているのだ。

④四つ目は、サウジアラビアやカタールやUAEなどの莫大な石油収入を独占する【産油国王族独裁マフィア】である!

【産油国王族独裁マフィア】は、莫大な石油収入を王族が独占しイスラム法の厳格な適用と過酷な弾圧で民衆による政権転覆の危機をかろうじて抑えて いる状態であり、【国際マフィア連合体】に参加し て『世界統一政府』樹立に自らの延命をかけているのだ

そして、我々が完膚なまでに解体すべき【世界支配層】による世界共通の【支配
と搾取の基本構造】とは以下の10の支配だ。

①米軍産複合体ネオコン戦争派とイスラエル・シオニスト戦争派による【軍事支配】

②ロスチャイルドユダヤ国際金融マフィアによる【金融支配】

③各国の利権・特権階層による【政治支配】

④各国の利権・特権階層による【官僚支配】

⑤各国の公安警察、宗教警察による【暴力支配】

⑥【創価学会】、【イスラム国】などの【カルト宗教】による【宗教政治支配】

【カルト宗教】:
ユダヤ原理主義【タルムード】、イスラム教スンニ派原理主義【イスラム国】、イスラム教シーア派原理主義【ヒズボラ】、キリスト教原理主義福音 派、明治以降現在まで続く【日本天皇教】、戦前ドイツの【ナチス・ヒットラー教】、旧ソ連の【共産主義スターリン教】、中国共産党・毛沢東教、創価学会=公明党の【池田 大作教】、統一教会、オウム真理教、幸福の科学など。

【カルト宗教】の定義:
神を信じる【選民】と、神を信じない【邪悪な背教者】との間で最終戦争が起こり、【選民】が勝利して神が降臨し世界が神のもと 永遠に平和になるという【ハルマゲドン思想】を共通に持っている。

彼らの最終目的は【世界統一政府樹立】であり、ユダヤ教原理主義【タルムード】が説くように、神に選ばれた【選民】がその他の人間を【家畜=ゴイム】として支配・管理する絶対支配を目指しているのだ。

⑦日本、英国、ベルぎー、オランダ、サウジアラビア、北朝鮮などの『天皇制・王政による【身分支配】』

⑧各国の大手マスコミによる【世論誘導支配】

⑨各国の大手広告代理店による【メディア支配】と【国民総白痴化】

⑩各国の大資本企業による【労働者支配】と【労働者搾取】

(終り)

☆今日の【異論反論】

元NHKワシントン特派員で現在ドイツのミュンヘン在住のフリージャーナリスト熊谷徹氏が11月15日付けで『テロの時代と戦う』というタイトル 記事をハフィントンポスト日本語版にアップしています。

私はこの記事を読んで『違ううんじゃない?』との違和感を感じてましたので、疑問点、問題点を以下に書きます。

①まず最初に、この記事の『テロの時代と戦う』というタイトル自体がおかしい。『テロと戦う』のであればわかるのだが、戦う相手が『テロの時代』 とは一体どういう意味なのか?意味不明で不正確なタイトルです。

②熊谷氏が結論として言いたい事は、イスラエル市民が実践しているように、『テロに対して市民は毅然とした態度で日常生活を委縮することなく送る べきであり、これこそがテロリストに対する最強の答えである』との事だが、本当にそうなのか?

テロを誘因する根本原因を追究しないで、イスラエル人の『生きる心構え』だけでは、テロは決してなくならないのだが、この長い記事の結論は結局こ れしか言っていない。

③上記の結論にたどり着くまでの『重要な前提』が省略されていて『対テロはイスラエル人に学べ!』という結論が『最初にありき』となっているの だ。

『重要な前提』とは、なぜイスラエルはパレスチナ人による執拗なテロ攻撃を受けるのか、という素朴でかつ根源的な疑問への説明が記事にはないのだ。

【イスラエル】という国家は、旧約聖書に約束された【大イスラエル国建国】を実現するために、シオニストたちが英米政府とロスチャイルド国際金融 資本の財政・軍事援助及び【ユダヤ人大虐殺=ホロコースト】への国際的同情を利用して、1948年にパレスチナ人が居住する土地を侵略・占領し、 100万人以上のパレスチナ人を追放して建設した【ユダヤ原理主義の宗教国家】だという歴史が語られていないのだ。

これこそが、なぜイスラエルはパレスチナ人による執拗なテロ攻撃を受けるという疑問への答えなのだが、熊谷氏はスルーしている。

④記事の内容への疑問以前に、平均年収1,780万円のNHK職員、それもエリートの中のエリートであるワシントン特派員だった熊谷氏がその地位 を捨てドイツミュンヘンに移り住み、フリー記者として生活ができるのか、という素朴な疑問だ。

⑤記事の中で熊谷氏は、『2003年以来イスラエルには全部で4回、計30日以上にわたる取材経験がある』と書いているが、NHKワシントン特派 員の立場でイスラエルに行ったのかあるいはフリー記者の立場で取材したのかは不明だが、ワシントン特派員の時は当然ながら米CIとの接触があり、 又イスラエル取材には当然ながらイスラエル諜報機関【モサド】の関与があるわけで、熊谷氏は純粋の『フリーランスジャーナリスト』ではないと私は 思っている。

▼テロの時代と戦う 熊谷徹

在独ジャーナリスト(元NHKワシントン特派員)

2015年11月15日  ハフィントンポスト日本語版

http://m.huffpost.com/jp/entry/8564650

テロリストの凶弾が再びパリを襲った。11月13日の金曜日にパリで発生した
同時多発テロで、約130人が殺害された。今年1月7 日の風刺週刊新聞シャ
ルリ・エブドの編集部が襲撃された事件を上回る、凶悪なテロ事件である。コン
サートホール、レストラン、カフェで多 くの市民が狂信主 義の犠牲となった。
パリの夜の街に、カラシニコフ自動小銃の銃声が響き渡る。オランド大統領は、
「これは戦争行為だ」と断定した。

*シリア空爆への報復か?

テロ組織イスラム国(IS)は、今回のテロ事件を実行したとする声明をネット
上に公表した。今回のテロは、フランスがシリアでISの拠 点を空爆したこと
に対する、報復である可能性が強い。

深く傷ついたフランスは、どう反応するだろうか。9・11後の米国同様に、軍
事力によってテロ組織に対抗しようとするだろうか。

今 回の事件が、欧州の難民危機の最中に起きたことの意味は、極めて大きい。
今年はドイツを中心に西欧に100万人から150万人、今後3年 間で300
万人の 難民がシリアやアフガニスタンから流入する。彼らの大半は、ノー
チェックのまま西欧社会に入っていく。ドイツでは、政府が登録すらしてい な
い難民の数が 20万人に達する。大半の難民は、善良な市民だろう。しかし
ISが難民の中に戦闘員を紛れ込ませる可能性を完全には否定できない。

ドイツでは政府に対し難民数の制限を求める声が強まっているが、パリの事件を
きっかけに、メルケル首相への圧力はさらに高まるだろう。 国境検査を廃止し
た「シェンゲン協定」は、風前の灯火だ。
 
*日本人にも無関係ではない

さて残念ながら我々日本人にとっても、対岸の火事ではない。3月20日にはイ
スラム過激派のテロリストがチュニジアの博物館を襲撃し、 日本人3人を含む
観光客ら25人が殺害された。

先 日、日本のメディア関係者がチュニスでのテロとの関連で自宅に電話してき
て、「欧州や中東で日本人が身を守るには、どのような点に注意す ればよいで
しょう か」と質問してきた。パリで今年1月に起きたシャルリ・エブド紙襲撃
事件以降、欧州ではユダヤ人礼拝所などの警備体制が強化されている。 フラン
スでは警察 官ではなく、自動小銃を持ち、迷彩服に身を固めた兵士が駅や空港
などでパトロールしている。

だがテロリストが市民を無差別に殺傷することを 計画した場合、捜査当局がこ
れを完全に防ぐことは難しい。ロンドンや北京には至る所に監視カメラがある
が、それでも公共交通機関などを 狙った爆弾テロを未 然に防ぐことは、困難
だ。警察があらゆる場所を24時間警戒することは不可能だからだ。

ISのテロリストたちがネット上に発表するビデオ映 像を見ればわかるよう
に、彼らは狂信主義者であり、異教徒との「聖戦」のためには命を捨てることも
いとわない。私は、今後欧州や中東では 地下鉄などの公共 交通機関や原子力発
電所などを狙ったテロ事件が増えるという危惧を抱いている。フランスの原発の
上空で、数回にわたり無人機(ドローン) が目撃されたが、 誰が無人機を操っ
ていたのかは今も不明だ。

そうした時代に、我々はどう行動したらよいのだろうか。外出や旅行をやめて、
家に閉じこもるべきだろうか。私がこの問題を考える時にい つも思い出すの
が、イスラエルで見た市民の振る舞いである。

*自爆テロとイスラエル

私 は2003年から4回にわたり、イスラエルを訪れた。滞在日数は、合計
30日を超える。イスラエルは、米国と並んで最もイスラム過激派に 狙われて
いる国 だ。当時イスラエルでは、ユダヤ人を狙ったテロが相次いでいた。
2003年9月には、エルサレムの喫茶店ヒレルで、イスラム過激派のテロ リ
ストが身体に装 着した起爆装置に点火。7人が死亡し、約50人が重軽傷を
負った。

テロリストは、週末に自宅に帰る兵士たちが乗ったバスをしばしば標的にし
た。ある朝私がテルアビブで開いた新聞には、自爆テロで破壊されたバスの写真
が、1ページ全面を使って掲載されていた。残骸から犠牲者た ちの遺体がぶら
下 がっている。編集者たちの怒りが紙面から伝わってきた。

私が驚いたのは、自爆テロが頻発していた時にも、テルアビブの海岸のレストラ
ンや喫 茶店が満員だったことだ。人々はいつものように地中海の日差しを浴び
ながら、食事をしていた。入り口にはピストルを腰に付けた警備員がおり、客は
ハンド バッグなどを開けて中身を見せなくてはならない。大半のレストランの
入り口には武装した警備員がいた。
市場やショッピングセンターもテロリストの標的だったが、私の知り合いはいつ
もどおり市場に買い物に行き、バスに乗っていた。

魚料理で有名なテルアビブのレストランでは、自爆テロによって多数の客が殺害
された。だがレストランの所有者は、わずか1週間で店を再 開。すると市民た
ちはこぞってこの店を訪れた。レストランの所有者を支援するためである。

つまりイスラエル市民にとっては、「普段どおりの生活」を続けることが、テロ
に対抗する手段だった。彼らは「テロを怖がって、外食をや めたり市場へ行く
のをやめたりしたら、テロリストの思う壺だ」と考えているのだ。

ち なみにイスラエルがパレスチナ人の居住地域との間に壁を築いてからは、自
爆テロの件数が激減した。そのかわり、パレスチナの過激組織はロ ケット弾で
イスラ エルを攻撃し始めた。イスラエルの報復は徹底的だ。イスラエル軍は
2008年と2014年にパレスチナ人が住むガザ自治区を攻撃し、約
2000人を殺害。 その中には数100人の子どもなど、多くの非戦闘員が含
まれていた。イスラエル側の死者数を大幅に上回る。残念なことに、両者の憎悪
と暴 力の連鎖には、出 口が見えない。

*100%の安全はない

テロが頻発する時代に、100%の安全はない。リスクを軽減する対策を取って
も、危険はゼロにはならない。一例を挙げよう。イスラエル は、世界で最もテ
ロ対策が進んだ国だ。イスラエルでは、町の至る所に監視カメラが取り付けられ
ている。

国 内の治安を担当する諜報機関「シン・ベト」は、テルアビブの郊外に対テロ
情報センターを持っている。この機関は監視カメラの映像、携帯電 話の通話、
メール のやりとり、銀行口座の資金の動きなどを総合して、テロ容疑者の動き
を24時間監視している。その結果、イスラエル政府は自爆テロの 70%を未
然に防いで いた。逆に言えばイスラエルほど徹底的なテロ対策を取っている国
でも、テロ計画の30%は防ぎ切れないのだ。

私は、欧州や中東、アフリカに 旅行する際には、過去5年間の政治や経済の動
きを十分にリサーチすることをお勧めしたい。いわゆるアラブの春によって、政
権が交代した国 では、政情が不安 定になっている可能性があるからだ。日本の
メディアは、アラブの春による革命については報道しても、その後の状況につい
てはフォローしな い。

BBC など欧米のメディアは、革命後のリビアなどの国々にアルカイダやIS
などの過激組織が、拠点を作り始めていることを報じていた。たとえば チュニ
ジアでは、 2013年にはテロによる死者が22人、2014年には45人、
今年の1月と2月には23人に達していた。英国政府は昨年以来、自国民に 対
し「チュニジア ではテロの危険が高いので、絶対に必要な旅行以外は避けるべ
きだ」と警告していた。さらに、約3000人のチュニジア人がISに加わって
いることも欧州で は報道されており、革命後も一部の市民が現政権への不満を
強めていることも伝えられていた。

日本のメディアは大事件が起こらないかぎり、欧州や中東情勢について詳しく報
じない。ドイツやフランスの新聞では、国際ニュースが新聞 の1面トップにな
るのは日常茶飯事だ。欧州では、国際ニュースの比重が日本のメディアよりも高
いのだ。

私は、テロリズムに対抗するには、テロに怯えずに、普通の生活を続けることが
重要だと考えている。必要以上に不安を抱くべきではない。 さもないと市民を
恐怖で委縮させようとするテロリストの思う壺である。

ただし危険を避けるために、外国の情報を注意深く収集し、分析することも極め
て重要である。国際ニュースへの感度を高めることが、テロ との戦いの第一歩
だと思う。

(ミュンヘン在住 熊谷  徹)筆者ホームページ: http://www.tkumagai.de

(終り)

☆(2)今日のトッピックス

①フランス、シリアIS「首都」に連日空爆 司令拠点など破壊

2015年11月17日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3066979?act=all

【11月17日 AFP】フランス軍参謀本部は、同軍戦闘機がイスラム過激派組織「イ
スラム国(IS)」の事実上の「首都」となっているシリア北部のラッカ(Raqa)
に 対し、16日夜から17日未明にかけて新たな空爆を実施し、司令拠点と訓練施
設を破壊したと発表した。

仏軍は声明で「ラッカのダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に対
し、過去24時間で2回目の空爆を実施した」と述べた。

仏国防省によれば、戦闘機ラファール(Rafale)とミラージュ2000(Mirage
2000)の計10機が、グリニッジ標準時(GMT)17日午前0時30分(日本時間同日午
前9時30分)に空爆を実施。爆弾16発を投下し「両方の標的 に命中し、同時に破
壊した」という。作戦は米軍との連携で実施され、フランスが事前の偵察活動で
特定していた標的を狙ったという。

仏軍はシリアのISに対し、9月に空爆を開始したが、仏首都パリ(Paris)で13日
に起きた連続襲撃事件を受けて攻撃を強化している。15日 にはラッカにあるIS
関連施に対し、戦闘機10機が20発の爆弾を投下した。パリ襲撃事件の後、フラン
ソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は、ISに対する「慈悲なき」報
復を誓っている。(c)AFP

②イスラム過激派の疑い、150か所を家宅捜索 フランス

2015年11月16日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3066868?cx_part=topstory_3

【11月16日 AFP】フランスの首都パリ(Paris) での連続襲撃事件を受け、仏警
察当局はこれまでに全国150か所以上で、イスラム過激派とみられる人物を対象
とした家宅捜索を行った。マ ニュエル・バルス(Manuel Valls)首相が16日、
発表した。

 パリの警察筋によると、16日の夜明け前にはパリ郊外ボビニー(Bobigny) を
含む全国「数十か所」で家宅捜索が実施された。

 また南東部リヨン(Lyon) では13件の家宅捜索が行われ、5人が逮捕されたほ
か、ロケット弾発射装置1基、カラシニコフ銃1丁、複数の防弾チョッキや拳銃、
戦闘用 装備などの武器が押収された。

 さらに南部トゥールーズ(Toulouse) で少なくとも3人、アルプス地方のグル
ノーブル(Grenoble) でも少なくとも6人が逮捕され、銃や現金が押収された
と、それぞれ地元当局やメディアが伝えている。

129人が死亡、350人以上が負傷した13日の連続襲撃事件後、フランスでは非常事
態が宣言され、警察の捜査権限が拡大されてい る。(c)AFP

③エジプトのロシア機墜落は「テロ」、報復誓うプーチン大統領

2015年11月17日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3067038

【11月17日 AFP】エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で先月31日に起き
た乗客乗員224人が乗ったロシア旅客機の墜落について、露連邦保安局(FSB)長
官は17日、ウラジーミル・ プーチン(Vladimir Putin)大統領に対し「テロ攻
撃」が原因だったと報告した。露政府は、報告を受けて首謀者の発見と処罰を誓
うプーチン大統領の談話を発表した。
アレクサンドル・ボルト二コフ(Alexander Bortnikov)FSB長官は16日に会議で
プーチン大統領に対し、墜落したロシア機はTNT火薬1キロの破壊力に相当する爆
弾により空中分解したと する専門家の見解を引用し「テロ攻撃だったとはっき
りと言える」と述べた。

報告を受けたプーチン大統領は「最も残忍な犯罪の一つ」だと述べ、同長官に対
し「(首謀者が)どこに隠れていようが、われわれは探し出す。世界の どこか
らでも見つけ出し罰する」と語った。(c)AFP

④ 終わりの見えない戦争…テロ犠牲者「13年間で80倍」の衝撃

2015年11月17日 日刊ゲンダイ

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/169746

9・11後に米国が始め、世界が追随した「テロとの戦い」はもはや完全に失敗
だ。その根拠が米国務省が毎年発表している「国別テロリズム報告 書」にあっ
た。テロによる死者がこの13年間で、ナント80倍に増えているという驚愕の
事実である。もはやテロ戦争には終わりが見えない。

米国務省のこの報告書は1983年からまとめられているもので、世界的なテロ
活動の年次白書と言っていい。これによると、世界全体のテロ犠 牲者数は、米
同時多発テロの前年(2000年)は405人だった。ところが、ブッシュがア
ルカイダのビンラディンに「対テロ戦争」を仕掛けて以降、犠牲者 は増え続
け、 07年には2万2685人に。その後、1万人台で推移していたが、14
年には前年比8割増の3万2727人に達した。
報告書によれば、犠牲者が増え続けるのは、テロ事件が増加していることに加
え、テロの殺傷性が高まっていること、テロ組織の規模が拡大して いることが
理由だという。

「戦車を爆破できるよう爆弾自体の殺傷力が高まった。道路を走行している 自
動車を遠隔操作して爆 発させるといった高度な攻撃が行われるようになったこ
ともあります。しかし、最も問題なのは、米軍の高性能兵器がテロリストの手に
渡っている ことです。米 軍は当初、シリアのアサド政権を倒すためにIS(イ
スラム国)に武器援助していました。また米軍はイラク軍にも武器援助しました
が、そのイラク軍はISに 敗れると、武器を放棄して逃走してしまった。それ
らの武器はいま結局、ISに渡っています」(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)

世界のテロ組織は、この13年で実に59グループにまで拡大した。組織の新設
だけでなく、分裂や系列化の結果でもあり、とうとう「敵の敵は味方」 のよう
な矛盾まで顕在化している。

今年9月、ロシアがシリア空爆でISとともに反政府勢力の「ヌスラ戦線」を攻
撃した際、米国はロシアを非難した。反アサドの米国が反政府勢 力側に立って
いるからだが、ヌスラ戦線はアルカイダの下部組織だ。アルカイダは米国の敵
だったはずなのに、おかしな話である。

「対IS戦争で、米国の有力政治家が『アルカイダの穏健派を支援しよう』 と
言い出しています。ま た、米国では共和党のサントラム大統領候補が『ISは
米国がつくったものじゃないか』とついに発言しました。結局、米国がテロリス
トを育て、 それが過剰に 強くなると攻撃し、その攻撃にかつての敵を味方とし
て使うという異常な構図になっています」(孫崎享氏)

パリの非道なテロは許されるものではないが、「テロとの戦い」の矛盾にも目を
向ける必要がある。

☆(3)今日の重要情報

■【再掲】戦後70年:益川敏英さん「憲法9条を守ろう、どんな小さな声でも
集まれば  大きな声になる」

2015年08月14日 毎日新聞

http://mainichi.jp/feature/news/20150813mog00m040004000c.html

インタビューに答える京都産業大学益川塾塾頭の益川敏英さん=京都市北区で
2015年8月3日、宮武祐希撮影


飛行機雲を吐きつつ名古屋上空を襲った米軍のB29爆撃機。白い玉状のものは
日本軍の高射砲弾=昭和19年末

◇国家は巧みに国民すべてを取り込み、精神動員をする

戦争に対し、一人一人の市民はどのように向き合うべきなのか。国家権力の巨大
な意志に対し、どのように相対していけばいいのか。ノーベル物理学賞 を受賞
し、記念講演では反戦演説を行った理論物理学者、益川敏英さん(75)に聞い
た。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】

「不謹慎だ。アカデミックな場にふさわしくない」。箱根峠の向こうから、ある
学者が批判しているとのうわさが聞こえてきたんです。ストックホルム での
ノーベル賞の授賞式(2008年12月)に出発する前です。世界中の人々が集
まる記念講演で、太平洋戦争での実体験を話すつもりでした。それ を「晴れの
舞台で、話すようなことではない」と苦言を呈しているらしい。何を言ってやが
るのだと憤激しました。

アルフレッド・ノーベルは自身が発明したダイナマイトが戦争に利用され、「死
の商人」とののしられました。だからこそ、巨万の富を人類の発展に役 立てた
いと願ったのです。まさに記念講演の場こそ、反戦を訴えるにふさわしいではな
いですか。総理大臣に批判されたとしても、一言一句内容を書き 換えるつもり
はありませんでした。

1945年3月12日夜の名古屋空襲です。わずかに5歳。それでも、戦争の唯
一の記憶として残っています。屋根瓦を突き破って、焼夷(しょうい) 弾がコ
ロコロと目の前に転がり落ちてきたのです。しかし、幸運にも不発弾だった。両
親の驚愕(きょうがく)と安堵(あんど)はいかほどのものだっ たか。リヤ
カーに家財道具と共に載せられ、名古屋の街を逃げ惑いました。火災でオレンジ
色に染まった空の色はあせることなく、心に刻み込まれてい ます。

おやじは電気技師になりたかったそうですが、学がなかった。尋常小学校出で、
sin(サイン)、cos(コサイン)が分からなかった。それでも、 大阪の
家具工場にでっち奉公し、名古屋に小さな家具工場を設立するまで頑張りまし
た。ところが、太平洋戦争の開戦と共に軍に工作機械を供出させら れてしまっ
た。軍需生産に必要だからです。代わりに航空機工場に徴用され、ベニヤ板をに
かわでつないだ燃料タンクを造らされた。生産効率は1週間 に1個ほど。アメ
リカならばジュラルミンを機械的に加工し、あっという間に組み上げてしまうで
しょう。「これは負けるな」。そのように感じたと言 います。

「科学に国境はないが、科学者には祖国がある」と、ルイ・パスツール(フラン
スの生化学・細菌学者)は言いました。日本には理論物理学の大先輩で ある武
谷三男先生のように反ファシズムを標榜(ひょうぼう)し、特高(特別高等警
察)に検挙された信念の人もいました。朝永(ともなが)振一郎先 生
(1965年にノーベル物理学賞)の電波兵器に関する戦時中の論文を読むと、
どうも核心部分で巧妙に手抜きをしている。無言の抵抗をしている。 科学者の
知恵と言えるでしょう。

しかし、そうした行動を戦時に見習うことは非常に難しい。国家は巧みに国民す
べてを取り込み、精神動員します。個人は弱いものです。せいぜい、心 の中で
のサボタージュぐらいが関の山となる。「非国民」「刑務所にぶち込むぞ」と脅
かされて、恐れを抱かずにすむ人はいないでしょう。そして、戦 争に協力させ
られる。戦場の兵士だけが戦争をするのではありません。手塩にかけた工場を取
り上げられたおやじは被害者ではありますが、兵器生産に 従事することで加害
者にもさせられたのです。戦争が始まってしまえば、誰もが戦争と無関係ではい
られなくなるのです。

「勉強だけでなく、社会的な問題も考えられるようにならないと、一人前の科学
者ではない」。名古屋大学での師匠である坂田昌一先生の持論です。先生は
「戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明」をした日本学術会
議(1949年創立)にも参加しました。「物理の問題が解けるな ら、世界平
和に向けた難題も解ける」「科学者には現象の背後に潜む本質を見抜く英知がな
ければならない」「科学者である前に人間たれ」。いずれも 先生の言葉です。

学生時代から、反戦・平和運動に取り組んできました。60年安保闘争では署名
集めをし、米原子力潜水艦の国内初入港(長崎県佐世保市、1964年 11
月)では抗議行動に加わりました。京大に移った70年代には関西電力の原子力
発電所計画(旧京都府久美浜町)に反対した。今年11月には被爆 70年とな
る長崎市で、「パグウォッシュ会議」(核兵器と戦争の廃絶を目指す国際組織、
1995年にノーベル平和賞受賞)の第61回世界大会を開 催します。もっと
も、専門の科学者らが集う会議は「貴族的な雰囲気」が性に合っているとは言え
なくて。久美浜では町民に原子力の仕組みを話したり したのですが、そうした
地に着いた活動が好きなんです。

自分の子供や孫の将来を考え、これでいいのだろうかと。単純ですが、その疑問
が大切だと思います。次世代にどのような日本を残すのか。あの戦争は 終わっ
たが、おやじの工作機械は返ってきませんでした。それでも、食っていかなくて
はならない。おやじは結局、畑違いの砂糖の販売業に就き、家族の生活を支え
てくれました。恨み節は聞きませんでした。

戦争のできる国になってからでは、戦争が始まってしまってからでは遅いので
す。そのためには憲法9条を守らなければならない。どのように解釈しよう
と、戦争を禁止している。平和憲法の根幹です。憲法9条にノーベル平和賞が贈
られる日をぜひ見てみたいものです。その記念講演で、日本の首相が どのよう
な演説をするのか。ぜひ聞いてみたいものです。

職業人としての面、生活人としての面。そうした二つの顔を人間は持たなければ
ならないと思います。何らかの形で、社会との接点を常に持たなければならな
い。二足のわらじを履けなきゃ、男じゃねえ??。それが自分の心意気です。社会
運動は1かゼロかではありません。どんな小さな声でも、集ま れば大きな声に
なるのです。一緒にデモに加わりませんか。勉強会に来ませんか。議論をしませ
んか。待っていますよ。

◇ますかわ・としひで

1940年、愛知県生まれ。名古屋大理学部卒。現在は名古屋大素粒子宇宙起
源研究機構長、京大名誉教授、京都産業大学益川塾塾頭などを務める。 「九条
科学者の会」呼びかけ人。近著に「科学者は戦争で何をしたか」(集英社新書)。

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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