杉並からの情報発信です

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≪注目記事≫ ■イラク米軍が秘密に展開した学者・知識人の絶滅作戦

2009年09月11日 16時21分05秒 | 政治・社会
米軍とCIAがイラクを永久的に米国の従属国にするために批判勢力になりうるイラクの知識人を意図的に絶滅させる作戦を実行していたことが暴露されました。本日発売の週刊金曜日「金曜アンテナ」の下記の記事をお読みください。

米軍とCIAはアフガニスタン侵略の目的の一つとしてタリバン政権が禁止していた麻薬栽培を再開して資金源にすることがありましたが、現在では年間6100トンの麻薬が生産され世界中に密売されて米軍とCIAの莫大な資金源(約5兆円)となっています。

米軍と麻薬の関係に関しては私の個人ブログ「杉並からの情報発信です」の8月29日付け記事「米軍と麻薬」を下記のURLでお読みいただけます。

http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/9297cfd4870119a30445da72156d800d

記事の中でロシアのテレビ局「ロシア・トゥデイ」で8月20日に放映されたインタビュー番組に出演したロシアのマーマット・ガリブ将軍将軍は次のように証言しています。

(1)全世界での麻薬の80%はアフガニスタンで生産されている
(2)アフガニスタンの麻薬は、米国が空輸している
(3)アフガニスタンの麻薬の取引高は年500億ドルに達し、大半は米軍の同国の駐留経費にあてられている
(4)米軍は麻薬生産を阻止する行動を実質的に着手していない――と指摘。

米軍とCIAおよびそれらを指揮命令している米国の軍産複合体とユダヤ金融資本およびCFR(外交問題評議会)に結集している欧米のパワーエリート達(政治家、軍人、銀行家、企業家、マスコミ、学者、イスラエルロビー、宗教家など)の解体なくしては世界の平和と安寧は決して訪れないでしょう。

■イラク米軍が秘密に展開した学者・知識人の絶滅作戦

 2009.09.11 週刊金曜日「金曜アンテナ」

 http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=777

 イラク侵略で米軍が最も力を入れた作戦の一つは、かつて中東随一のレベルを誇ったイラク国内の科学者や技術者、医師、弁護士、教育者といった専門家を根こそぎ抹殺することだった――。こうしたショッキングな事実が、米国で数少ない反イスラエルの左派知識人として知られるニューヨーク州立ビンガムトン大学のジェームス・ペトラス元教授によって告発された。イラクの文明基盤を意図的に破壊するこの恐るべき手口は、米国の狂暴性を如実に示している。

以下は、インターネットサイトInformationclearinghouseに掲載された元教授の「イラクへの戦争 文明の破壊」と題した論文の抄訳である。

 70年代から80年代にかけて、イラクは宗教や性の差別が廃止された中東最高の大学教育を誇った。首都バグダッドは「アラブ世界のパリ」と呼ばれ、科学技術や医学、人文科学で多くの人材を受け入れ、輩出した。だが2003年3月の侵略以降、米軍はこうした人材を皆殺しにする秘密作戦を開始した。

 その結果、占領後の最初の18カ月間で310人のイラク人科学者が殺害された。別の報告では、2005年から2007年までの間に340人以上の知識人・科学者が殺害されている。『パキスタン・デイリー・ニューズ』紙が2008年11月に報じたところでは、バグダッド在住の第一級の学者154 人が占領下で殺害された。この月までに殺害されたバグダッド大学の研究者・学者は、中東最高のレベルを誇った医学部を中心に83人にのぼる。バグダッド以外の地方の大学では、計127人の学者・科学者が殺害された。

 このため、殺害の恐怖やテロの脅迫によって数万人の著名な科学者・学者が亡命を余儀なくされ、イラクの大学教育はほぼ壊滅した。大学のみならず、図書館、博物館、研究所、保健所、医療施設、文化センターなども破壊の対象とされた。

 実際に学者・知識人を特定した上で、「選択的殺害」を計画・実施したのは、米軍特殊部隊とCIAが指揮する暗殺部隊であり、対象者は高度な専門家以外にも侵略と占領を批判するあらゆる人物に及んだ(この中には、イラク国家の非宗教的・民族主義的性格を色濃く体現するキリスト教徒も多数含まれる)。さらに、米軍が資金を提供する過激なシーア派武装集団や、クルド族の民兵組織なども暗殺部隊に加わった。

また、こうした殺害・破壊については、パレスチナ人に対し「実績」を積んだイスラエルの軍事顧問が関与している。イスラエルは、すでにイラン国内においても現在、科学者を狙った「選択的殺害」の秘密工作を展開している。

 米軍の狙いは、「選択的殺害」によってイラクの文明・文化・教育の基盤と体系を完全に破壊し、非宗教的で独立・統一した国家を再建するために必要な頭脳を根絶することにあった。

特にこうした学者・知識人層は意識が高く、民族主義的な傾向が強いため、一掃することで永久に米国に従属させる占領政策を優位に運ぶことができる。

 こうした層に代わって、宗派的・封建的・地域主義的な指導者・集団を占領下で台頭させ、「分割して統治する」戦略がとられた。
占領者が民族的・宗教的違いをけしかけ、互いが殺し合うのを奨励することで国家的統一を妨げ、抵抗運動を圧殺したのだ。
イラクは、分割の危険性がある。

 米国は、イラクの非宗教的・民族主義的な性格を破壊した後、中世的聖職者主導の社会構造に基づく欧米の多国籍企業の搾取に寛容で、親イスラエル的
な属国政権を樹立しようとしている。これが、ブッシュとオバマが言う「イラク戦争の成功」の中身なのだ。 

編集部

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