つれづれ

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

流域紀行八王子-風景に歴史を訪ねて

2014-05-19 | 野外講座


浅川に沿って滝合橋から大和田橋まで

快晴の5月17日、浅川に沿って前回の続きを歩きました。
日野市から、いよいよ八王子市に入ります。
まだ暑さに馴れない体が少し重く感じましたが、
見所も沢山あってお喋りの楽しい野外講座でした。


京王線平山城祉公園駅から歩き始め浅川河川敷に出ます。
空が綺麗 ! ここはまだ日野市です。



ほどなく歩くと長泉寺跡には、観音堂が残っています。
“囀りや 山の濃みどり淡みどり〟



道辻に道祖神が所どころにあります。
新鮮野菜を売る無人小屋があったり生活感のある小道を
景観を楽しながら歩き進み…



背戸道に入りました。
人しか通れない細い道です。野趣の溢れる道を進むと…



六社宮に着きます
八剣社、熊野社、日枝社、八坂社、東照宮、五龍社の6社を合祀しています。



六社宮の後ろの道を通って長沼公園に足を延ばします。
霧降りの道から谷筋を登り長沼公園の頂上を目指します。
木漏れ日を浴びながら登り坂を歩いていると
時折、老鶯の声が雑木林の中を流れ私達を迎えてくれました。



やっと頂上園地に着きました。見事な眺望が楽しめました。
何度も立ち止まり汗をぬぐいながら登った甲斐がありました。



遠くに大山や丹沢も望める絶景でした。



雑木林の中にある「峠の小さな美術館」です。
立木に可愛い絵が掛けられていて、素敵な雰囲気です。



ご自由にご覧ください…と書かれた手作りの看板が暖かい美術館でした。





美術館を後にして尾根道を下ります。
木の間隠れに、八王子市街が遠望出来ました。

“老鶯や はるかに光る多摩の里〟
雑木林に覆われ、沢山の自然が残る都立長沼公園を後にしました。

昼食の後、浅川と湯殿川の合流点に架かる長沼橋の上からの眺めです。



タツワリ堀
浅川旧流路の名残の堀です。



川北用水
日野の用水路の最上流部になる用水です。



浅川鉄橋
中央線の鉄橋です。



関根神社・日枝神社
もとは単に関根神社と云っていた様ですが何時からか
もと、境内社だった日枝社を合祀して祭っています。



八王子市大和田町4丁目にある日枝神社
この長い石段を登ると神社があります。
山王様と呼ばれ大和田の人々に崇敬されています。
作家司馬遼太郎の「燃えよ剣」の中で詳細に描かれている場所です。



八王子市の大和田橋です。
太平洋戦争の時、市民はこの大和田橋の下に避難し尊い命が助かったと聞きます、
この橋には焼夷弾の跡が17個残っています。



太平洋戦争の痕跡を永く後世に伝える為に焼夷弾跡は透明版で覆われています。



子安神社。
湧水の湧く子育て、安産、厄除で地域の人に親しまれています。



馬場先生から配られた
八王子名勝志よりの「舟森子安明神の図」です。
郷土資料館シリーズ第53号より…とあります。
昔はこんなに水路に囲まれた所だったんですね…
(色鉛筆で塗って見ました)



今日最後の福傳寺。
入母屋造りの福傳寺がビルをバックに鎮座しています。




大和田橋の焼夷弾の跡を見て友達と色々話しながら歩きました。

あの終戦から今年で 69年目になります。
日本はその後、侵略戦争を一度もしない国として
誉れる国だと思います。
これからも戦争だけは、どんな形であっても
しない国であって欲しい…と思いました。




クルーズ船で巡る、江戸東京散策、

2014-05-12 | 野外講座


3月で終わった江戸東京散策の番外です。
クルーズ船に乗り、川面からの目線で巡ってきました。(5月10日)
神田川、日本橋川、隅田川 (途中、小名木川へ寄る)
と云うコースで乗船時間は約3時間位でした。

最終回の3月に歩いた時、高速道路の下は圧迫感がある様な
暗い感じがしましたが、夏と云う気候の為でしょうか、明るく感じました。
歴史的な景観も沢山眺められて、楽しいクルーズでした。

撮った写真は200枚以上になり、途中でバッテリーの交換もしました
パソコンが重くなるので、外付けハードディスクに取り込んでいます。
その中から、ほんの少しだけ40枚位に絞って投稿します。

浅草橋乗船場から出発して神田川を遡ります。
船宿が立ち並ぶ風情のある景観が私達を迎えてくれました。



乗船してから浅草橋、左衛門橋、美倉橋、和泉橋、神田ふれあい橋と
短い距離に橋がびっしり続いています。
その先、万世橋の下です。



甲武鉄道万世橋駅舎跡も水上から見ると陸上とは随分違って見えます。



御茶ノ水分水路です。川幅を拡張出来なかった代わりに並行して造った人工河川です
道路の下に造られた川のバイパスの様なもので、地下を通って上流方向に続いています。
友人から教えて頂いて、大急ぎでやっと撮れました !



神田川は後楽橋の辺りで日本橋川に合流します。



これより日本橋川を隅田川まで下ります。
何しろ24個もの橋の下を通るのですから全部の橋の掲載は無理です。
この地図はとりこさんからお借りしました。



高速道路の下の日本橋川に架かる俎橋辺りから外濠の石垣が見えてきます。





一ツ橋が見えてきました。やっぱり高速の柱はちょっと邪魔ですね。



JRの橋です。中央部に旧国鉄の紋章が見えます。



旧国鉄時代のマーク、もう地上では余り見られない貴重なものです。



歴史的遺産の江戸城の石垣は高度成長時代に大方を壊してこの常磐橋付近だけの様です。



荷物場跡の河岸も見えます。



切り込み接ぎ石垣を草が覆っています。



右側の石垣と比べると違いが良くわかります。切込み接ぎ石垣はどっしりしています。



この辺りで急に川幅が広くなります。一石橋です。



西河岸橋。遠くに日本橋が見えます。



日本橋



やはり日本橋は堂々としています。高速道路に隠れて居る様で勿体ない位です。
日本橋を下から見上げています。





日本橋三越も見えます。



東京証券取引所が見えます。



川幅が急に広くなり頭上の高速道路から離れて行きます。



日本橋水門が右に見えてきました。信号機が付いた水門です。
日本橋川はここで亀島川と分岐します。



日本橋川も大分下流になってきました 湊橋です。



最下流に架かる豊海橋です。


ちょっとマディソン群の橋に似ているような感じがして素敵な橋です。
梯子を横にした様なこの橋の下を潜って隅田川に出ます。



隅田川に出ました。さすがは大河です。波も荒く迫力があります。
雄大な永代橋が見えます。



私たちのクルーズ船は隅田川を遡って進み、小名木川へ入りました。
小名木川に架かる新扇橋です。



ここが扇橋蘭門。
パナマ運河の様に水面の違う水路を船が航行できる様にした施設です。
今、前門が上がり始めたところです。



門と門を挟んで空間を作り、水の出し入れをしています。
どんどん水位が下がって行きます。



後門です。



船に乗らないと体験出来ない、水のエレベーターです。



そして又隅田川に戻ります。
新大橋。



時折大きく揺れ、水飛沫が上がるけど隅田川は広くて気持ちいい。



オレンジ色の蔵前橋。



快晴の空にスカイツリーが一段と美しい。



アサヒビールのビルに銀色のスカイツリーが映っています。



アップにします。
時間帯によってスカイツリーの姿が変化するようです。
この時間は実に綺麗にビルの真ん中に見えました。
船長さんのお心配りで少しの間、停泊してくれました。



いい景観でした。
そしてクルーズの旅は終わり…。



神田川に架かる柳橋の下に戻ります。



乗船した時の船宿の並ぶ乗船場へ…



昼食は森脇さんご紹介の中華料理、馥香(フーシャン)で
美味しい中華料理に舌鼓を打ちながら楽しく、話も弾みました。




流域紀行八王子-風景に歴史を訪ねて

2014-04-20 | 野外講座


多摩川合流点から浅川をさかのぼり滝合橋まで

2001年(平成13年)「八王子をくまなく歩く」からスタートしたこの野外講座は
街中の寺院仏閣は勿論、名所旧跡、丘陵や谷戸、切り通しや、峠越えなど、
八王子をくまなく歩く事が出来て、改めてその広さを感じたものでした。

今期から、流域紀行八王子ー風景に歴史を訪ねてが始まりました(4月19日)
又違った角度から流域に沿って歩きその両岸に広がる風景や
先人が営んだ集落や歴史、寺院などを探訪する事が出来る旅が始まります。

京王線百草園駅より歩き始めました。
堤防に出ると先ず目に入った中々オシャレな感じの橋です。
直線で構成されていて力強くも感じます。
日野市と府中市を結ぶ「府中四ツ谷橋」です。



この橋の下に浅川が多摩川に合流している地点が見えます。



八王子市内を流れる浅川はここで多摩川に注ぎ合流しています。



浅川の川沿いに上流に向かって歩き始めて行きます。
白く光って見えるのが浅川です。手前の小川は程久保川です。



この先0,1キロで程久保川が浅川に合流します。



程久保川(右側)が浅川に合流している地点です。

大小の河川がこの地で落ち合っている事からこの合流点一帯の地は
落川と呼ばれてきた。低地(沖積地)遺跡として名高い落川遺跡が
発掘された。 (馬場先生のプリントより)

遊歩道を歩いていると、時々道筋に多摩川からの距離表示が立っています
開発された住宅街や桜並木もあったり気持のいい遊歩道です。

遊歩道の下の道を歩けば、大水の時に流れ着いたのでしょうか
クルミの木や、芽の吹いているタラの木、ギブシの木も花が咲いていたり
沢山の山野草も見かける事が出来て、思い思いに立ち止まって楽しみました。



浅川沿いを散策しながら歩くと
そのず~と先には、上にモノレールの走っている新井橋が見えてきました。



ひたすら、さかのぼって歩くと万願歩道橋の白い塔が遠くに見えてきます。

住宅化が進んだ万願寺地区と高幡不動駅を結ぶために架けられた橋です。
愛称、ふれあい橋です。
護岸地はイベント用に階段状になっていたのでここで昼食にしました。
久し振りの野外でのおにぎりは美味しかったです。



午後も浅川に沿って、ひたすら歩きました。
右岸に小さな森に囲まれた日枝神社が見えてきました。



樹齢300年以上と推定されるムクノ木が神社の裏手で一際高くそびえています。


日枝神社です。隣接する延命寺の鎮守です。
綺麗に掃除されていて枯葉一枚落ちていない境内は静寂で、
清々しい空気が漂っていました。



再び浅川に沿って美しい景観を眺めながら歩いて行きます。



次の橋、一番橋の下に見える湧水です。涸れる事がないそうです。
何んにも知らない個人で出来たら全く見落としてしまう湧水です。



又、暫らく歩くと平山橋が見えてきました。
浅川の流れが崖にぶつかり深い淵を作っていたところです。
大名淵と呼ばれ、近くにある大名淵公園に由来標が立っていました。



これが今日最後の橋、滝合橋です。
この橋は下流側だけに歩道のある橋でした。



最後に京王線平山城址公園駅の近くに建つ碑です。
この辺りは曹洞宗柚木永林寺末の大福寺があった所で
一帯が平山季重居館跡だと伝えられています。


京王八王子駅に着いた時、友達が歩数計を見て「1万8千歩位歩いた…」と
云っていましたが、みんな元気、元気で、
夕ご飯の材料を買いにスーパーへ寄ってから帰りました。
 


水道橋から隅田川河口へ~日本橋川に沿って

2014-03-16 | 野外講座


去年4月から歩き始めた江戸城の内堀外濠を歩く、の締めくくりは
日本橋川に沿って隅田川の河口までのコースでした。
最終回に相応しく歴史と景観を十分堪能出来ました。

穏やかに晴れてお花見日和の様な暖かい一日でした(3月15日)。
馬場先生のプリントの一部分を参考にして投稿します。

三崎橋より
水道橋駅近くの日本橋川の基点に架かる三崎橋から歩きました。



ず~とこんな感じの都心環状線の下を川沿いに歩きます。



まないた橋です。この橋の先は靖国通りになります。



一ツ橋です。
最初は大きな丸木橋であったのが橋名の由来だそうです。



一ツ橋の近くには外濠門であった一ツ橋門の石垣の一部らしき石が残っていました。



コンクリートアーチが美しい錦橋です。



皇居の石積みと同じの護岸石積が見えます
平成の東京を江戸が覗いている様な感じがしました。



神田橋。
元々この地に神田明神があった事に因んでいます。



江戸城築城の時に鎌倉から取り寄せた石材を陸揚げした河岸であった事から
鎌倉橋の名前が残っています。



遠くに修復中の常磐橋門跡が見えます。



西河岸橋。
日本橋の西方にある事からこの名が付いています。


この橋から現在の日本橋を見るのは最も良い所です。



日本橋です。
日本橋が初めて架けられたのは徳川家康が幕府を開いた慶長8年と伝えられています。
何回もの修復が行われ平成11年5月に国の重要文化財に指定されました。







この日本橋が良く見える日本橋一丁目一番地一番に在る
「ニホンバシ、イチイチイチ」で真鯛の土鍋飯膳のランチを食べました。
すご~く美味しいランチでした。
食事を頂きながら内濠、外濠歩きの思い出話が弾みました。



食事の後、テラスから日本橋の全景を見る事が出来ました。
食事も美味しい上に場所も素晴らしい所でした。



兜神社。
東京証券所の近く、日本橋川沿いにある可愛い神社にお詣りをしました。



これは豊海橋です。日本橋川が隅田川に流入する所に架かる橋です。
姿の美しい橋だと思いました。



永代橋です。
隅田川河口近くで隅田川と晴海運河が分岐するそのすぐ上流に架かる橋です。



話をしながら永代橋を歩きました。
春本番の様な暖かい風が気持ち良く感じました。



新年度4月からは
「流域紀行八王子ー風景に歴史を訪ねて」と云う講座が始まります。
馬場喜信先生は沢山の著書を出版していますが、その中に
「流域紀行八王子ー里山 里川を歩く」
と云う本があるのを思い出しました。素晴らしい本です。
だから4月からの講座が又楽しみです。
馬場ファミリーはこれからも歩き続けます。















御茶ノ水から両国へ

2014-01-19 | 野外講座
晴れ  朝の気温 0度

新しい年に相応しく風も無く穏やかな快晴の日(1月18日)、
江戸城外濠とその近傍を歩く④ の野外講座では
神田川沿いに東に向かい隅田川を渡って両国まで歩きました。
川の変遷や周囲の歴史など見所が沢山ありました。

聖橋より下流方面を望む、
神田川を右岸に沿って淡路坂を下ります。



神田川橋梁の前を通り昌平橋方面を歩きます。
上には迫力のある松住町架道橋が通っています。
総武線の橋です。



昌平橋より旧万世橋駅の名残が見えます。
明治45年甲武鉄道の基点となる「まんせいばし駅」がここに開設されていました。



その旧ホーム跡を利用して昨年9月14日開業したばかりの商業施設。


階段をのぼり上に出ると…



JR中央線の上下線鉄路の間に位置している「まんせいばし」駅です。



中央線がすぐ横を走っていて、テラスの中は喫茶も出来るようです。



旧まんせい橋駅を後にして、神田川に架かる万世橋を渡ります。



万世橋からの眺めです。先ほど見学した「旧まんせいばし駅」が左に見えます。



遠くには「神田ふれあい橋」が見えます。



神田川沿いにある、面白い形のたぬきさんに誘われて柳森神社へお詣りする。
境内には小さい祠がいくつも並んでいました。



和泉橋から柳橋方面を見る、欄干越しに船宿も見えます。



道路側からみた船宿です。



浅草橋の上より見る神田川。右手は船宿、尾形船も見えます。



浅草見附跡の碑。



老舗亀清楼で昼食、季節感溢れる和食はお正月らしくて美味しかったです。
床ノ間の広重の絵も素敵でした。



そして窓の下は神田川…♪ 
神田川に架かる柳橋も見えて…いい雰囲気の和室でした。



午後は隅田川を渡ります。下側の橋が両国橋です。
白く左右に延びているのは首都高速道路。



昔の両国橋辺りの絵です。馬場先生のプリントより。
手前の町屋の様子が良くわかります。花火も上がっています…
何枚かを剥ぎ合わせて印刷したようです。



その両国橋から上流を望むと、東京スカイツリーが遠くに見えます。



神田川が隅田川に注いでいる合流点も見えます。



更にアップして見ます…
吉祥寺駅近くの井の頭公園の湧水に発し、多くの川と合流しながら
最後に柳橋の下を流れて隅田川に流れ着いた神田川です。



アートギャラリーを見ながら隅田川のテラスを歩きました。
白い橋は蔵前橋です。



旧安田庭園。
隅田川の水を引いて潮入式回遊庭園として築庭されました。



横綱町公園。
関東大震災による遭難者のご遺骨を納める霊堂。
16万3千体のご遺骨が安置されています。



両国国技館
力士の幟旗が華やかに並んでいました。