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ALL-FREEの不自由

 先日、アルコール・ゼロのビール風味飲料を何本か飲み比べて一番美味しいと思ったサントリーの「ALL-FREE」が、一部のコンビニに再入荷し始めた。想定外の人気で、生産が間に合わなかった時期があったようだが(よく売れそうな猛暑の時期に品切れだったから、売るための演出ではなく、本当に無かったのだろう)、品物が出回り始めたようだ。商品の担当者は、たぶん麦汁以上に絞られただろうから、この間の苦情は言うまい。これから頑張って売って下さい。

 ALL-FREEが再び買えるようになったのはいいことなのだが、会社の近くのコンビニで数本買おうとして、レジに持っていったところ、合成音声が「年齢確認が必要です」と言う。しかも、POSを当てた時と、レジが動くときの2回も言う。アルコール・ゼロなのだが(0.00%と表示されている)、ビールに類似しているため、未成年には売らないということなのか。

 しかし、アルコールがゼロのものはお酒ではないのだから、未成年に売っても構わないのではないか。個人的には、これで息子(5歳)とビール(風の飲み物)を一緒に飲めると思って楽しみにしていたのに、世間に水を差されたような気分だ。

 私個人の体感としては、ALL-FREEよりもコーラの方が(どす黒い甘さだけでも)ずっと体に悪そうな感じがするし、不味い(注;個人の感じ方です。、そう感じない方もいるかも知れません。自分の感じ方を他人に強要するつもりはありません)。息子は今のところ、味覚がまあまあなので、ファストフードのコーラとハンバーガーで飲食が済んだと思うような人間には育てたくない、と私は勝手に思っている。ALL-FREEは完全にノンアルコールなのだから、誰が飲んでもいいではないか。

 この過剰な規制(だと私は思う)は、いったい誰が決めたものなのだろうか? 警察や財務省のような監督当局の指導なのか、自治体のお節介なのか、或いは、コンビニエンス・ストアかメーカーの「自主規制」なのか。

 しかし、監督当局が、法律では酒でないものの売り方を自分達の責任で規制することは想像しにくい。販売店が世間の批判の可能性を恐れて自主規制しているのだろうか。

 あるいは、販売店やメーカーの立場からすると、販売対象は広くしたいはずだが、一方で、それで「ゼロ・ビール」を酒類のコーナーではなく、ソフトドリンクのコーナーに並べなければならないならツマラナイ(≒売れにくい)という判断があるのだろうか。

 何れにせよ、レジで感じた規制のムードは「後味」がよろしくなかった。
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コメント
 
 
 
嫌な感じのする規制 (bon)
2010-09-14 07:16:19
うろ覚えですが、何かのテレビ番組で同じことが取り上げられていました。

確かコンビニの自主規制でやっており、
コンビニによってはほぼ無規制の所もあったはずです。

おそらく過剰にまじめな方々からの抗議を嫌ったのでしょうが、
自分もアルコールを含まないのに、この様に売るのは余計なお世話な気がします。
(ノンアルコール飲料で酒の味を覚えても、そこから未成年の飲酒に発展するかどうかは、別問題でしょう。)

企業として苦情を言われそうなことは、先に自主規制しておく方が楽でしょうが、
そんな社会をツマラナイと感じる人は少数派でしょうか。


ちなみにお子さんの味覚に関する話ですが、
子供の頃にコーラを飲むことがあっても、
私の様に大人になってから自然と離れていくケースが少なくない気がします。

山崎さんはお子さんに、もっと高いレベルの味覚を期待しているのでしょうが、
親があまり気にすることでも無いのではないでしょうか。
 
 
 
裁量行政 (ぺこぽん)
2010-09-14 08:24:20
日本は役人の匙加減一つでどうにでもなる社会。
「法律で決まっていないことは守らなくてもいい」というのが法治国家の本来のあり方。
役人の感情でころころ変わるのはよくない。
 
 
 
単純な理由かも (小売関係者)
2010-09-14 09:53:30
顧客視点には欠けますが・・・
システム上、
・販売数量管理のため、もしくは受発注管理のため、一連のビール風フリー飲料はビールカテゴリーに登録されている
・ビールカテゴリー含む、アルコールカテゴリーの商品をPOSに通した際に、音声がでる
という理由ではないかと推察します。

システムで単品対応するのは意外と手間がかかる(特に履歴管理)面倒くさいもので、商品の入れ替えが激しいコンビニのシステムは「マニュアル的に」処理することに長じているのではないかと思います。

ネットワークを介してセンターコントロールしていると思うので、やってやれないことはないと思いますが、販売比率的に大したことはないでしょうし、

マーケティング上は、コンビニの限られたスパンの中、商品(特に冷蔵什器の必要な商品)を重複して置くことは効率が悪く、どちらに置くかと言われたらアルコールコーナーになるのではないでしょうか。

日本のお客様は厳しいですね・・・・。
 
 
 
気にしすぎですか? (山崎元)
2010-09-14 10:41:39
小売業者さま

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

確かに、私の会社の近所のコンビニの、システムの問題である可能性はありますね。

私は、日頃から、商売柄「この規制は、いいか悪いか」みたいなことばかり考えているので、「これも何らかの規制のせいか?」と過剰に感じたのかも知れません。
 
 
 
Unknown (かたつむり)
2010-09-14 11:42:54
はじめまして
はじめてコメントさせてもらいます。

どこかの掲示板で、会社のお昼休みにノンアルコールビールはダメか?
で議論されてました。
「ダメ」の人の方が圧倒的に多かったです。
理由としては「風紀をみだすから」という感じだったかな..

ノンアルコールビールの人気と普及の影響が色々なところに出てきているのでしょうか。
 
 
 
家政婦はみた (某S)
2010-09-14 12:57:03
昨日、キリンの自販機のど真ん中にキリンのノンアルコールのビールが130円で並んでました。年齢確認なんて当然ありません。
 
 
 
お月見 (tomtomclub)
2010-09-14 18:35:39
 山崎様
 5歳の息子さんがおられるのですね。まだまだかわいい時期でしょう。うらやましい限りです。いっしょにビールとビールらしきもの(こどもビールというのもあるのですよ)を飲んで、お月見でもされるといいですね。こどもと楽しめる時間は人生でそう長くはないですから、とても貴重ですよね。
 ちなみに私は、子どもにはジャンクフード、ディズニーランド、テレビ、電子ゲーム等は原則禁止で育ててきてます。子どもの(味覚を含めた)センスが醜くなるのは親として耐え難いからです。ここの論点とは関係ないですが、つい書き込んでしまいました。親はやはり馬鹿なのでしょうか。
 
 
 
Unknown (tomo)
2010-09-15 15:36:58
テーマとは全然関係ないのですが、
数年前、電子辞書を購入されたと書かれていましたが、
活用状況はいかがですか。

私は、セイコーの英語特化型を購入し、
ペーパーバックの解読に使用しています。

最初は一冊読むのに一か月以上かかっていたのが、
今は、週1冊はこなせるようになりました。

50才を過ぎても継続すれば進歩はするもんだ、とちょっと
自信を感じています。
 
 
 
子供談義ですか?入れて下さい! (田舎のおばちゃん)
2010-09-15 15:53:41
tomtomclub様
前回の話題ではいろいろ面白いお話を教えていただき、ありがとうございました。勉強になります。
うちの上の子も5歳の男の子です。下はまだ小さいですが。うちは地上波テレビを受信できなくして、スカパーで番組を選んで、夫が編集した録画を見せています。テレビCMの存在を知らない5歳児が出来上がりました。今ウルトラセブンとウルトラマン80に夢中です。
ディズニーランドは地理的にそもそも無理ですね。私自身は東京勤務時代に初めて行きましたが。
ジャンクフード全面禁止は無理ですね。お母ちゃんはちょっと恥ずかしいです。最低限、某大手ハンバーガー屋だけは禁止していますが。
育児休職からの復職手続き中で、ついストレスがたまっていました。すみません、お邪魔しました。
 
 
 
「消費者事故の防止」 (小倉摯門)
2010-09-15 22:26:25
2回目の投稿をさせて戴きます。

山崎さんの面白い観点の問題提起も、小売関係者さん2010-09-14 09:53:30の「単純な理由かも」で「規制論議」は先が観えたような・・、問題は(有りとするなら。私は「有り」派)、官ではなくて民にあり(笑)。

規制論議を別角度から・・。
数ヶ月前の或る研究会で、「消費者保護」の観点を「消費者事故の防止」に切り替えるべきだという結論を得ました、その後普及が足りませんが。
その際の主題は、改正貸金業法とそれに引っ張られた改正割販法。
大括りな「消費者保護」では、大きな網をばさっと掛けて仕舞うので目的以外の魚も掛かって迷惑(余計なお世話)を蒙って仕舞う。改正貸金業法然り、改正割販法然り。行政は権限範囲が大きいままで好都合とも言えますが。
「事故の防止」なら、Targetingが行われて効果的になり巻き添えを食らう魚は少なくなる(筈)、無くなりはしないが。
 
 
 
Unknown (かたるパフェ)
2010-09-16 17:17:05
日本は印象論の固定社会通念に囚われてる人がいるからダメなんでしょうね


例えばつい二週間前は海水浴場は目茶苦茶混んでいました
海水浴場で何百人が芋洗い状態はトイレの水浴びる以上大腸菌がいます

それを言っても海水浴場では顔をつけたりできますが、トイレの水に顔つけるのは拒む人が大半では?(そういう自分も海水浴好きで抵抗ない)

真夏の高校球児がサヨナラ勝ちしたら汗だらけの体で全員抱き合いますし、スポーツ選手は他人の汗を気にしません
でも他人の小便を触るとなると抵抗覚えます

汗より小便のほうが実は衛生的にきれいなのです

こういう行動には合理論より印象論が強く働いているからと思います

合理的に安全・きれい・おかしくない・たいしたことないと思っていても
印象論で安全・きれい・おかしくない・たいしたことないと納得されないと許容されるのが無理なのでしょう

ただノンアルコールビールの未成年販売くらい許容すべきだと思います
そこまで重箱の隅つついて印象論による社会通念の許容範囲を狭めるのはいかがかと?昔バービカンというのもあったし
 
 
 
それはいいですね (tomtomclub)
2010-09-16 20:44:34
 小倉様(漢字が読めなかったです、、、)
 素晴らしい結論ですね!改正割販法で新規の起業家は大分つぶされましたから、錦の御紋が抑制的になるなら大歓迎ですよ!とにかく予測可能性というのが重要なので、規制対象は具体的に、あくまで危険防止のための後見的な範囲でお願いしたいものです。
 未成年問題といえば、たばこのタスポカードはひどかった。たばこの自販機を並べてなんとか生計をたててたタバコ屋のおばあちゃんもタスポショックで廃業に追い込まれてました。たばこの小売の利益は10パーしかないんでほんとに税金のために働いてたようなものですが。そういえばコンビニが焼け太りしてましたね。
 
 
 
Unknown ()
2010-09-17 13:35:29
私も酒飲めないので早い段階で買って飲んだがかなりまずい。
話にならないと思っていたら売り切れ続出なので販売停止という。供給責任というが理解できない。それから今は何でも規制規制。
道を歩けば職質にあう。ドラマーがつめやすり持っていたら連行されて始末書を書かされる。90年代まで普通に犬の散歩とかで休日小学校に入ってるおじさんとかいたが私有地でも学校でも立ち入り禁止。公園では球技禁止。TVではオッパイ規制。
 
 
 
Unknown (かたるパフェ)
2010-09-17 17:13:18
最近どんどんゼロトレランスの拡大化してないかと思います
無菌状態なありとあらゆる規制が激しくなっています
八十年代のビールタイプの清涼飲料のバービカンが発売されたときはさほどうるさくなかったような

おにぎりの正しい食べ方があり割ってちぎって食べるのがモラルでそれ以外は無礼云々と広めた馬鹿もいるし
おにぎりをバクバク食べると「日本のモラル低下だ日本は終りだ」とまた週刊S潮あたりが騒ぎそう


なんていうか「モラルモラル日本が危ない」と叫んでいたらどんな拡大解釈もできそこに集約させられ難癖つけられるから怖い

もう神経性社会ですよ

今の若い人より年配者のほうが未成年から飲酒してた人多いし

増してやノンアルコール清涼飲料水くらいで目くじらたてるなよと思います

あとコーラーよりビールはアルコールがなければ健康飲料みたいですね
大麦は健康食品で体内の活性酵素を減らすし、酵母は腸を活性化させるし
ビールは飲み過ぎは成人病みたいなのがありますが、基本的に健康な原料でできている飲み物らしいです
 
 
 
Unknown (アメブロの>>>B E S T)
2010-09-26 06:41:44
ふむふむ

では電子たばこもOKですね('-^*)

たとえそれがノンアルコールでも
ハタからみたら
お酒に見えてしまいますね
 
 
 
マナーで思い出した (Unknown)
2010-09-27 14:30:23
洋食はナイフとフォークで食べるのが基本らしいです。
研修で某ホテルにカンズメになった時、昼食がカレーライスでした。で出されたのはフォークだけスプーン無し。
非常に食べにくかった記憶があります。
 
 
 
でも犯罪は減っている (タロ)
2010-09-28 05:58:37
近年のモラルや規制の在り方に疑問を呈す向きもあると思いますが、私はそれでも犯罪が減っていることを評価したいですね。

飲酒運転を許容するような価値観が消え去りつつあることは人の命を考える上では望ましいことですし、米国のように「デブの帝国」になるのはごめんだったりします(その前に死ぬ人種らしいですが)。

結局、人間が個人では合理的に判断しきれないからこそ規制やモラルが必要とされるわけで、煙たいくらいがちょうどいいのかも知れません。

いくら煙が出ないと言っても、タバコのまねごとの出来る商品を子供に渡す親が希少なように、「きっかけ」を取り除こうという姿勢は分からないでもないですね。
 
 
 
Unknown (kaki)
2010-09-30 23:54:04
これをタバコに応用できないかと、密かに期待しているものです。タバコの場合ニコチンタールが何パーセントと書いてありますが、たぶんニコチンフリーになってもタバコは、タバコなのでしょう。タバコという植物を使っている限り。ならば、タバコ以外の植物で、ニコチンフリーなら、タバコという定義はできないから、、、ああ!肩身の狭い愛煙家にも朗報がありますように!
 
 
 
価格保持をしたいからでは? (Unknown)
2010-10-03 08:22:21
これらの商品は「アルコール入り」のものと同じ値段、又は高いくらいの値段で売られています。であれば、酒税等の分高利益商品になります。
これを清涼飲料のカテゴリーに押し込むと、周りに引きずられて値下げ圧力がかかりそうです。
あくまで、アルコールの無い「ビール」にしておいた方がメーカーや流通としても都合がよさそうです。
 
 
 
Unknown (禁煙)
2010-10-19 15:22:21
興味深く拝読しました。
ほんとうにざっくりとした意見で恐縮ですが、
あくまで、アルコールの無い「ビール」にしておいた方がメーカーや流通としても、「世間的に無難」なのだろう、と思いました。
 
 
 
Unknown (引越し 費用)
2011-02-26 03:27:20
切り口が分かりやすいほうが納得する人は多いと思いました
 
 
 
アルコールゼロでも「お酒」 (shun1)
2011-04-03 11:44:28
9/26コメントの アメプロ>>BESTさんに同意します。
 あくまで、飲用者に飲酒感覚を少しでも味わってもらってもらうものではないでしょうか。
 「お酒」のつもりで飲むことを想定しているので、未成年者がこれを手にしたら、「お酒」のつもりで飲み、友人と集まって飲めば「酒盛り」となるでしょう。そのうち、本物が欲しくなるでしょう。
 アルコール依存症者に対しても、これらのアルコールフリー飲料はいけないと、日本断酒連盟は言っています。そのうち、本物が欲しくなるからです。 
 
 
 
Unknown (無修正アダルト)
2011-07-03 18:44:59
ご紹介しています。
 
 
 
replica handbags (knockoff handbags)
2011-11-21 22:19:20
遅ればせながら山崎さんのブログを初めて読ませていただいております。

 転職関係の内容の物も含め、貴方の著書は数冊読ませて頂いておりそのお人となりに以前より非常に興味を抱いておりました。

 そこで唐突で恐縮ですが「貴方は本当に男らしい方だ」と思いました。そう思った理由はいろいろあるのでいちいち書きませんが絶対にそう思います。

 これからも応援していますので是非ご活躍のほどを。iytgik
 
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