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【楽天証券】ロボでも人間でも運用アドバイザーは何を訊くべきなのか?(その1)

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【楽天証券】ロボでも人間でも運用アドバイザーは何を訊くべきなのか?(その1)

 楽天証券ホームページでの連載「山崎元のホンネの投資教室」に「ロボでも人間でも運用アドバイザーは何を訊くべきなのか?(その1) 」と題する記事を書きました。(※リンクをクリックすると、新しいページが立ち上がります。)

 近ごろ流行りの「フィンテック」の一つとして、「ロボアドバイザー」が注目を集めています。
 ロボアドバイザーであっても人間の専門家であっても、運用アドバイスを行う上でなされる質問には、
1・顧客に訊くべき必須の質問
2・運用アドバイスのためには顧客に訊く必要がない質問
3・アドバイスに必要ないけれどもビジネス上の都合で訊いている質問
等があるでしょう。
 今回は、典型的な質問点から10を選び、「運用アドバイスに必要な情報は何か」について、考えています。

(1)運用期間は聞いても良いが、これでリスクは決まらない

 極端に短い期間でなければ、個人投資家に対して、運用期間を聞く意味はあまりありません。
 運用計画の最適な想定期間は、運用期間全体の長さによってではなく、ポートフォリオ調整の取引コストと運用環境の変化スピードなどによって決まるからです。
 「短期の運用戦略が、その都度、長期的にもいいと思う運用戦略になり、短期の運用判断をつなげたものが、長期運用となり、あくまでも結果的にポートフォリオには大きな変化が無かった」というのが、一見ほぼバイ・アンド・ホールドに見えるような長期運用の「正しい姿」です。

(2)アドバイス対象のお金は、全体の中のどれくらいか?

 今、動かそうとしている運用額が顧客の資金全体の中でどれほどの大きさなのか、これによって発生し得る損失がどれほどのインパクトを持つのかの評価なく、適切なアドバイスなど出来るはずがありません。
 顧客についてこの点を的確に把握し、または顧客自身による把握を補佐することが、FPの運用アドバイスにあって最重要ポイントだと考えていますが、この視点の欠けたアンケートやHPをしばしば見掛けます。

(3)資金の使用目的は全く重要ではない

 後から使い途を決められることが、お金の長所の一つです。
 取り得るリスクの範囲内で、効率よくお金を増やすことが運用の問題であり、老後の生活費なのか、子の学費なのか、その使い道は基本的には「別の問題」であり、運用方法には関係ありません。

 ※尚、元の記事では、10の質問点の1~3が今回掲載されており、残りは次回以降の掲載となります。
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