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小池百合子防衛相で大丈夫なのか?

 久間章生前防衛相の辞任は、本人の口癖のように「仕方がない」として、後任の防衛大臣は、小池百合子氏で大丈夫なのでしょうか? この点が、どうも気になります。
 小池防衛相という人事は、与党の立場から見ると、(1)(一応)中東問題に詳しい、(2)元アナウンサーだから発言には気をつけるだろう、(3)参議院選挙の応援弁士として箔が付く、といったプラス面を考えることが出来るかも知れませんが、ただでさえ、これから参議院選挙に向かって浮き足立つ時期に、防衛の担当大臣が、未経験者でいいのだろうか、との疑問が拭えません。
 防衛大臣の判断が重要だ、などという事態は、なるべく起こって欲しくありませんが、日本の周辺で、何らかの紛争ないしは、それに近い事態が起きた、というようなことになった場合に、防衛大臣は、彼女でいいのでしょうか。
 どのみち、参議院選挙後の内閣改造までの短期間のワンポイント・リリーフ的な登板だということなら、なおのこと、自衛隊と防衛省の組織のことをよく知っている、旧防衛庁長官経験者などを充てるべきだったのではないか、という気がします。参院選対策で、防衛大臣を決めていいものでしょうか。政治的にではなく、実務的な人事をすべきだったのではないでしょうか。
 安倍首相は、一見して分かるぐらい表情が冴えません。開き直って自説を述べるものの、何とも暗い、疲れた表情です。ツキが落ちているようでもあり(科学的でなくて、ゴメンナサイ)、この人事が国民に悪影響を与えないことを祈りたいと思います。
 
 尚、私は、今日の朝、テレビ朝日の「スーパーモーニング」という番組にコメンテーターで出たのですが、鳥越俊太郎氏が、久間前大臣について、「参議院選挙云々ではなく、自分の発言を問題だと感じていないような、彼の発言と態度はいけない」という趣旨で厳しく批判されました。私が、横から、「アメリカの意図を説明しただけだと、久間氏の言い訳にだけ加担し、彼を庇った、安倍首相も、その意味では、同罪ということですね」と口を挟んだところ、鳥越氏は、「そうだね」と同意してくれました。
 ここまでは、良かったのですが、小池防衛大臣という人事については、コメントする時間がなかったので、言い残したことを上記に書いておきます。
 
 ところで、久間問題の早期決着が、参院選にどう作用するかは、難しい問題です。与党としては、この問題で傷口を拡げたくなかったのでしょうが、この問題には、消えた年金問題から、話題が逸れる効果もありました。年金問題は、たとえば、「5000万件」に対応する「年金の金額(給付の合計あるいは、現在価値)」や「対策のコスト」が出ていないなど、幾らでもニュース・バリューのある「不都合な真実」が明るみに出そうな感じがします。
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