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久間防衛相のイラク開戦批判

 朝起きたら、Ardbegになっていた、ということはなかったが(しかし口中には余香が・・・)、愉快なニュースがあった。以下、西日本新聞の25日朝刊の記事を引用させて貰う。
(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070125/20070125_002.shtml)

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 久間章生防衛相は24日、日本記者クラブでの講演で、イラク戦争に関し「(イラクに)核兵器がさもあるように言って戦争に入っていった米国の判断は間違っていた」と語り、ブッシュ米大統領の開戦判断を批判した。同大統領が一般教書演説でイラク増派の正当性を訴えている中でもあり、米国を支持してきた政府の対応を含め波紋が広がりそうだ。

 久間防衛相は戦後処理についても「フセイン政権を倒した後、イラクをどう統治していくのか、処方せんがないまま戦争に入れば大変なことになると米国関係者に言っていた。経過を見て、やはりそうだったなと思っている」と述べた。
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 イラクは土地は砂漠でも、情勢は泥沼であり、毎日何十人も人が死んでいるし、米兵の死者も確か3千人を超えた。ブッシュ、ブレア、小泉が存在を信じることにした「大量破壊兵器」は見つからなかったし、ブッシュとブレアは、それぞれ自国で批判に晒されている。

 問題は、米国の対イラク開戦を積極的に支持し、自衛隊まで派遣するなど、冴えないなりに精一杯イラク戦争を推進してきた日本で、その反省が乏しいことだった。

 この無反省は、小泉・安倍政権としては、誤りは認めたくないが、そうすると、結局、米国に従っただけという姿を説明することになるし、国民も、それは情けないから、直接取り上げたくない、という気分によってもたらされていたと思う。(日本は、前の戦争に大敗したのであり、一人前の口がきける身分ではない、と思い知らざるを得ない)

 久間防衛相の言っていることは、全く正しい。

 しかし、彼は、先般、防衛省に昇格した防衛の担当大臣であり、日本がアメリカの実質被支配子会社であるとすると、安倍首相が現地法人の社長なら、営業担当の取締役くらいの役回りの人であり、その彼が、親会社のCEOたるブッシュ大統領をおおっぴらに批判するのだから、これは面白い。

 こうした状況になると、もちろん、子会社のトップとその茶坊主(社長室長?)は慌てることになる。再び、西日本新聞の記事からの引用だが、以下のような、按配だ。

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 これに対し、塩崎恭久官房長官は同日午後の会見で、イラク戦争を支持する政府の立場に変わりがないことを強調。安倍晋三首相も同夜、記者団に「久間大臣の感想を述べられたんだろう。イラク戦争の評価、復興支援については内閣としてみんな一致をした考え方をもっている」と語り、閣内不一致との見方について「それは当たらないと思う」と否定した。
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 イラクの惨状をビジュアルに報じて、「これを支持したのは小泉・安倍である」と糾弾するやり方は、安倍政権を攻撃したい側(どれくらい本気か分からないが、たとえば民主党)にとって、効果的も知れない。但し、この場合、どの程度、メディアが付いてきてくれるかが重要だ(それに、民主党内にはタカ派も居るので、追求は腰砕けになりそうだ)。

 問題が、今後どう推移するのは、分からないが、安倍政権の中がガタガタに緩んでいることが窺える。参議院選挙の前に、内閣改造をするとか、また得意の北朝鮮かどうかは分からないが何か点数取りのイベントを作るか、何らかの動きが必要になるかも知れないし、支持率があと10%も下がれば(朝日の23日発表の調査で支持39%、不支持37%)、ちょっとした不祥事で崩壊するかも知れない。

 それにしても、久間章生氏という人のことはよく知らないのだが、面白い人物なのかも知れない(日経によると、イラク開戦批判は、久間氏の「持論」らしい。だとすると、安倍氏の単純な人事ミスか。でも、武器輸出三原則の緩和を、なんてことも言っているなあ・・・)。何はともあれ、朝から、ちょっと愉快なニュースだった。
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朝起きたら、Ardbegになっているかも

 今日は、神保町の「我が社」(=株式会社マイベンチマーク)に出勤。原稿を二本書いてから、同僚(大げさに言うと共同経営者)と共に、モルトの師匠M氏のバーに行った。
 
 昨夜の寝不足もあり、いつもほど飲めなかった(今日は6杯)のだが、コニサーズ・チョイスの1974年のアードベッグ(アメリカ向けのボトルで、1993年に瓶詰めのもの。常連で斯界の権威、Y氏のご好意によって入手できたらしい)が何とも滋味深く、美味しかった。

 度数が40度(樽出しの状態ではなくて、加水されている)ということなので、「最高」は期待していなかったのだが、強くて深い香りと、優しいが隙のない味わいが同居した、素晴らしいお酒だった。

 繊細な金属臭(イライラさせるような悪い感じではなく、感性を目覚めさせるような鋭い香り)と、上質の皮革(高いものの香りがいいのかどうかは、分からないが)のような豊かな香りが、グラスに残り僅かになっても、全く衰えることなく、継続していて、勿体なくて、なかなか飲み干せない。

 口当たりはソフトなのだが、低度数のものにありがちな、緩んだ感じが皆無で、味わいに全く隙がない。飲んでいるうちに、何やら自分が思慮深い人間になったような錯覚(絶対に、錯覚に違いないけれど)を覚えた。

 現在、帰宅してから、1時間半が経過しているが、未だに香りの余韻が喉と口中に残っている。

 カフカの「変身」は、朝起きたら、自分が醜い虫になっていた、という話だったが、朝起きたら、自分が一本か一樽か分からないが(最近、太ったので、樽かも知れない)、アードベッグ(Ardbeg)になっていた!ということは、ないだろうか、と今現在、想像している(できれば、ブッシュのようながさつな人物には、飲まれたくない・・・)。

 勿体なくて、まだ水が飲めない。
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