コメント
 
 
 
いわゆる下請け考 (作業員)
2007-04-03 17:02:55
キヤノンはおそらく、人間にこりごりして完全ロボット化を進めるのだろう。子供の頃、ロボット化が進んだら、○器でない自分たち人間は、なにもせずに飯が食える、と考えた愚かさに苦笑であります。アルミ缶拾ったり、側溝のフタ盗んだり、人間にできることを精一杯やらないと、飯は食えまへんな。技術の伝承について苦悩するというのは、ある意味余裕なのかもしれません。

とはいえ、技術は継承されてこその技術でしょうから。あらゆる現場の技術レベルが下がっていることは大問題でしょう。原発が事故等を隠していて、けしからんわけですが。技術を他人の手に丸投げすると、どんなに完璧に指導しても、一割程度はごまかしがされているでしょう。土建現場にいると、よくそういうことを思います。結局、最終の現場は監督一人と職人一人と日雇い多数。間にペーパー会社が入って、タタキにタタカレ、四次五次、ぐらいまで投げられた仕事など、本来の価値の何十分の一だろうか、と思います。仮にそれが原発だったりしたら、恐ろしい話ですな。

家電リサイクルが問題になっています。わしも一番元気だった頃は、白物専門の運び屋をやっていて、その頃に痛めた傷が未だに痛みます。家電量販店の中には、モグリの運送屋に店のウワッパリを着せて配送プラスアルファのいんちきサービスをさせている所もあるでしょう。この時期走っている引っ越し屋にしても、作業員は、ほとんど全部アルバイトでしょう。二階のベランダから和箪笥を入れる、などというのには、ちょっとした技術がいるでしょうから、失敗して箪笥と共に庭に落ちるバイトくんなんかも、いっぱいいるでしょう。わしが引っ越し屋のバイトをしていた頃、同じくバイトのじいさんが、きれいに箪笥の上に落ちて行くのをこの目で見ました。

未成年者に酒を飲ませたことを恥じて放送から足を洗い、法曹を目指したという女子アナさんに、年二千五百万も稼がせれば、そりゃ下請けの制作会社に金などまわらんでしょう。だから捏造をするかどうかは、賭け、ですか。
キヤノンの正社員の年収は平均八百万らしいが、これを六百万程度に下げて、現場の二百万円組が四百万ぐらいになる、流れとしてはそういう方向になるのでしょう。(ならんか、まだまだ)
キヤノンの常務が、大分では時給1050円も払っていると、たわけたことぬかしていましたが、業務請負会社の時給などに、天下の観音様が言及しなければならない、ということが恥ずかしくないのか、と思います。まるで大分の業務請負会社の一人親方が、自社社員のような物言いではないですか。キヤノンにとって大野さんたちは、「世界に冠たる○器会社とは一切関係のない、名も知らぬどこかの労働者」、なのでしょうが。
数字をあげるのなら、ラインを丸投げしたときの@労賃まで出して、業務請負会社の搾取率を告発するぐらいしてみろ、と思います。タタキにタタイテいるのは、キヤノンだろうが。時給1050円ぐらい、名古屋の、なんでんかんでん、でも払っとるぞ。
丸投げがなされた下請け会社で働く一期一会の一人親方に、元請け○器本社の技術を伝承する義理などあるわけない。名簿が金になるなら金にするだろうし、技術が金になるなら、よそで金にするだろう。ま、キヤノンは、名簿は渡さないし、ついでに技術も渡さない、のかもしれんが。
 
 
 
Unknown (たか)
2007-04-03 19:35:17
キャノンは法律の趣旨をはきちがえてますね。
背中を向ければいいなんて、そういう問題じゃないだろう。

合理化の名の下に小手先のやり方で法律の抜け道をくぐるなんて日本を代表する企業のやることじゃない。
短期的には業績アップするかもしれないが、長い目で見ると損失になると思う。
 
 
 
こわ! (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-04-03 20:36:54
山崎様

地獄道への落とし穴の如くポッカリと大きな口を開いた便器上のカメラとそれに怪しげに後ろ指を指しつつ事態を動かしようのない事実として画像に定着させる作業をする黒い影。 白くも見えるか? 灰色の鈍い光を放つ汚物処理機器と床面に明瞭に映し出された光源の凄み。

ごれは構図も出来栄えも見栄えも素晴らしい、何かを訴え掛けてくる作品だ。

●●
人様の仕業を褒めると、一方では『偉そうに!』とか『何となく怪しげで胡散臭いなあ』、と言われて仕舞う可能性が多いかも知れないことを重々覚悟の上ですが唯ひたすらにストレートに、前回に続く観音シリーズ、山崎写真館の作品を称えます。

脱帽

フラッシュも炊かずでよく手ブレが起きませんね、技術もすごい!
 
 
 
IT業界の場合ですが、 (toyshop)
2007-04-04 00:17:46
昨今の情報漏洩問題で、個人情報保護のための会社のセキュリティの社員教育は熱心です。(こちらは不祥事が起これば、取引先から多額の賠償金を受ける可能性も高く、経営陣が株主代表訴訟を起こされることを危惧しているようです、)
一方で、偽装請負がどういうものかという教育はほとんど行われていないと思われます。(業界の甘え?)
自分が使用する側の社員だとすると、現場で働いている場合、本来は派遣社員や協力会社(実態は下請けだが、後ろめたさからか、こういう表現をするよう指示される)の人なのかが分からないと、直接指示していいのか、それとも管理監督者を通すべきか悩んでしまいます。ただ、あまり現場のエンジニアには雇用関係の情報が降りてくることは皆無です。

偽装請負が明るみに出たところで、企業ブランドを失墜したということで経営陣に株主代表訴訟による多額の損害賠償金が生じる可能性があるという緊張感を産む必要があるかもしれません。
(例えば、日経社員のインサイダー事件で管理監督義務を怠ったということで、日経の経営陣が株主代表訴訟を受ける。というように。)

経団連会長が株主代表訴訟で、多額の賠償金とでもなれば、
産業界への影響は大きいのですがねぇ。
 
 
 
請負の普及は製造ゴロ対策から (雪渓)
2007-04-04 00:49:31
山崎様

 私はエンジニアとしてメーカに15年近く勤めています。大手メーカが製造で正社員を雇わなくなった理由は、コストもありますが製造職場からの悪党排除が原因だと考えています。かつての国労対策のための国鉄民営化のような(違うかな?)感じです。
 かつての製造職場には本物のゴロツキが少なからずいました。メーカはとにかく大人数雇わなくては仕事にならないので、たちの悪い人間が紛れ込みやすいのです。もちろん確率の問題ですから、大量に人を雇えば必ずおきる問題で、職能としての製造に問題があるわけではありません。そして一旦正社員として雇うと相当に悪いことをしてもなかなか首にできません。

 トヨタ車体で社員兼業ヤクザが、あやめ会なる総勢100人以上の親睦会を作って、社員からミカジメ料をとっていたという事件がありました。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/164/0004/16405100004023c.html
 最近裁判で再び聞かれるようになった栃木リンチ殺人事件は日産社員の職場イジメが発端です。ルポを読みましたが、あまりの凄惨さに頭が痺れてました。
http://www.akuroki.jp/letter_j.html

 あのトヨタ、あの日産でこのザマです。これだけ酷いのはめったにありませんが、私も多くの小悪党を見てきました。皆さん忘れてしまいましたが、戦闘的な組合に経営が左右されていたのはそう昔ではありません。メーカの組合でもっとも戦闘的なのは、そう、製造職場の社員なのです。以前務めていた会社で、組合のつるし上げで専務を掲揚台に数時間上らせ、失禁したから下ろしてやったという「武勇伝」を聞いたことがあります。組合弱体化は経営者にとって悲願だったと思います。私には小便漏らした役員たちの逆襲に見えます。

 私自身、派遣で働いていたことがあるので、派遣で働く人たちの憤りはよく分かります。今は正社員で働いており、自分から労働条件を引き下げるような話を持ち出すことはありませんが、正社員の立場は不当に安定していると思います。派遣と正社員の条件が、ちょうど中間ぐらいに擦り寄るまでは、ゴタゴタは続くと思います。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-04-04 01:22:41
>作業員さま

本来なら、便○のような顔面を持っていることよりも、技術を持っている事の方が、より高い報酬に値する筈なのですが、これが実現していないのは、技術者側が「下手」だという面があります。技術とか、顧客とか、知名度とか、「資産」を会社に提供している社員は、本来、会社に対してもっと強いはずなのです。先ずは、技術者が喧嘩の仕方を開発しなければなりませんね。

>たか様

「長い目」は、あるべき企業の姿としては必要ですが、現役時代はもう短い経営者にとっては、本質的には不要なものなのですね。ただ、そこのところを、こんなにあけすけにやられると、しらけますね。将来のポテンシャルまで使って現在の業績を上げているわけですから、某社の株価が案外高PERでないのも納得です。もちろん、買いたい株ではありませんね。

>サイレントじゃないマジョリティーさま

過分のお褒め恐縮です。コンパクトカメラの場合、特にシャッターを押したときにぶれるので、1/8くらいの手持ちですが、セルフタイマーを使って撮りました。なお、バーでボトルを撮るときは、グラスの上にカメラを乗せて、やっぱりセルフタイマー、かつノーフラッシュがいいようです。この種の写真にはリコー(C社のライバルだし!)のGRデジタルは使い易くて、いい感じです。もう少し値下がりすると、お勧めしやすいのですが。

>toyshopさま

偽装請負に実効性のある罰則がなかったのが残念ですね。

それにしても、日興C社の経営者といい、我らが便所マンといい、悪党が野放しなのは困ったものです。

ところで、ここのところ久しぶりにお会いする金融関係者(5人以上)は異口同音に、「日興の経営者はどうして逮捕されないのですか」と私に訊きます。私も疑問におもっていることについて説明せよと言われても困るのですが、どうなっているのでしょうか?

>雪渓さま

私も大雑把に「派遣と正社員の条件が、ちょうど中間ぐらいに擦り寄るまでは、」という辺りが、落とし所だと思っています。

契約社員の正社員という感じですね。社会保険も厚生年金もありますし、使用者に責任はありますが、雇用の継続は、使用者側にオプションがあります。これに、解雇の際の補償規定をキチンと付けて、あとは、被用者側がもう少し交渉上手になればいいなと思います。
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-04-04 05:53:47
おはようございます、山崎先生。

キヤノンは国際優良銘柄の一つなのですが、若い人がスグに辞めていくような会社であれば、将来性が危ういですね。

デジタルカメラで、キヤノンは多品種の製品を出していますが、僕はどうも、キヤノンのカメラは好きになれません。

山崎先生も、わざわざ、便器の上にEOS20Dを置いている(しかも、レンズを外して撮像素子にゴミが付着しやすい状態で!)くらいですし、「カメラそのものには罪はない」とおっしゃっても、何となく、EOS20Dに対する愛着が薄らいでいるようにお見受けしました。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-04-04 08:36:24
まさくん様

詳しくは「日経ビジネス」を読んでいただきたいと思いますが、辞めているのは、請負会社からキャノンに派遣されている若者ですが、非球面レンズの研磨など、重要な仕事をしている人には違いありません。

詳しく調べたことはありませんが、正社員は、あまり辞めていないのではないかと思います。そんなに給料のいい会社とも思えませんが(30代後半で、年収800万円くらい?)、現在は「優良」イメージがあるので、社員の定着率はいいのではないでしょうか。

私は、キヤノンのカメラは、なかなかいいと思っています。ライカもニコンも好きなのですが(FからF5まで使いました)、技術的には、キヤノンに一日の長があると思います。一眼レフでも、レンズ性能に余裕があるし、撮像素子の質もいいですね(高感度に余裕があるし、色に濁りがない)。

ライバルのニコンに対して製品1.5世代分くらいのリードを潜在的に持っているように見ていましたが、一つはEOSKissデジタル初代機の手抜きのしすぎと、フルサイズの安い物を出し惜しみしているうちに、ニコンの熱心な製品投入に、目下、予想外にシェアを取られているのではないでしょうか。

尚、拙宅では、キヤノンのD20とニコンのD200とがほぼ同じくらいの頻度で活躍していますが(被写体は主に子供。レンズは標準化からやや広角気味で明るいものがほぼ付けっぱなしです)、一番使われているのはリコーのGRデジタルです。
 
 
 
>製造ゴロ (作業員)
2007-04-04 16:45:21
「そもそも今日のような雇用形態になったのは、私たちの側の問題ではなく、バブル時代、社員を集めようと思っても製造業の3Kといわれた現場では人は集まらなかった(キヤノン常務の言い分)」

キヤノンには、ゴロすら集まらないので、日本中からニートとかヒッキーとか集めている、のがどうも現状のようです。お○所会長は、社会貢献だとでも思っているのでしょう。言うまでもなく、ニートだろうがヒッキーだろうが、○器よりは、偉い、のですが。

ゴロへの逆襲ではなく、バブル崩壊後の失楽世代を○器人間が○器の分際で搾取している、としかわしには見えません。わしらは、勝谷つぶしに明け暮れているヘアヌード請負人のように防衛庁に丸太持って突っ込んだりはしとらんが、日教組の先生をぶん殴ったのでありまして、そういうわしらがラインにずらっと並んでいるところで、偽装請負などできるわけがない、なんて思います。実際、今現在、偽装請負を告発している連中を見てみると、やっぱりおっさん、だったりしますね。人のよすぎる若者を量産した、それが日本の将来にとってどうなのか、時間が経ってみないとわからんですな。わしは、この失楽世代、結構好きなので応援しています。

昔、確かにゴロは大勢いました。国労その他であばれていた連中を何人も知っていますし。わしの格闘技の師匠は、スト破りの御用組合側活動家でした。経営側に雇われているゴロも、同数いたことを忘れてはいけまへん。で、この師匠ですが。椅子にしばりあげられてリンチを受け、「わかっとんのか」と対立する組合活動家にギョーギされているときに、相手の鼻にかみつき、ボコボコに逆襲されて気を失ったりしたのですが、「あのとき、ためらわず鼻をかみきっていれば、あの戦いには勝っていた」などと、まじめにしゃべるような人なので、師匠とはいえ、適当に格闘技の技術を盗ませていただいたところで疎遠とさせていただいております。フジオの鼻にかみつくのは、○座にキスするようで敬遠ですわな、誰しも。
話はかわりますが。今年の四月馬鹿は、四月○器、でいこうとネタを用意しておりましたが、発表しそこねました故、メモしておきます。

番組改編にともない、東大を出たことしか芸のない自称女優のだんなの暑苦しいバイオリンが流れる「情熱大陸」は、「情熱○器」として新しく生まれ変わります。次週第一回目の情熱○器は、
「人間○器、御○所フジオ。彼は今日も気張る」
「人間○器から、現人○器へ。天は○器に二物ならぬ汚物を与えし。和洋中から一食選び、二食をキャンセルする権利も与えし」
「グラスの底に、顔があってもいいじゃないか。○器の底に、フジオの顔があってもいいじゃないか」

ナレーションは、加川良がええのですが。美声も腐る、か。第二回は、もちろん「過労死は自己責任、マルチも自己責任の財界ゲー者奥谷女史」ですが、第三回人間○器代表が決まっておりません。水洗を受け付けます。おあとがよろしいようで。
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-04-04 19:38:11
山崎先生、こんにちは、
長文のお返事を有難うございました。

>辞めているのは、請負会社からキャノンに派遣されている若者

僕のように、直接、キヤノンと関係の無い人から見たら、キヤノン製品の生産に携わっている方の離職については、キヤノン自身の問題のように感じました。
仕事の出来る請負会社の方にとっては、待遇面などで、不満が募っているのだろうと思います。
「日経ビジネス」の記事は、まだ、読んでおりませんが、その表紙からして、とても衝撃的な内容のようですね!
個人的には、キヤノン製品は、「もう結構!」という気分です。
「日経ビジネス」の記事は、多大な衝撃を読者に与えたと思いました。

>キヤノンのカメラは、なかなかいい

ユーザーによって、機材の評価は様々だと思いました。
僕はニコンのD100、D70sを使用しておりますが、操作性、画質面においても不満は無いですし、これらのカメラを開発してくださった、ニコンの開発技術グループに、とても感謝しております。
そして、最近、僕が気になっているデジ一眼レフは、富士フィルムのS5Proです。
ハニカム形状の撮像素子の研究開発を一貫して行っており、さすがに、一流のフィルム・メーカーの視点は、デジタル分野においても、眼のつけどころが違うなと思っています。
願わくば、伝統のFマウントのデジタル一眼レフの開発は、ニコン、富士フィルムの協業体制で行って頂きたいと希望します。

>一番使われているのはリコーのGRデジタル

とても評判の良いカメラをお持ちですね!
僕はコンデジではCaplio GX8を使っていますが、新製品Caplio GX100の発表に、ソワソワしています。
標準で24mm広角の写真を撮れるし、手ブレ補正機能も有るので、欲しがってる人は多いでしょうね。
 
 
 
人材供給側も問題 (タクヤ)
2007-04-04 21:13:06
 フルキャストに事業改善命令が出ました。キャノンはいろいろと責められていますが、派遣会社もいろいろと共犯行為を行っています。フルキャストも始めから、バレたら業務改善命令が出る事が分かっていてやっていたでしょうから、この事も想定済みでしょう。
 ですから次は、別会社に違法行為を移行させるでしょう。そうすると、その会社に業務改善命令が出る、そしてまた別会社、イタチごっこです。
 私の知っている偽装請負会社は人が集まらないので正社員募集で求人を出しています。しかし、実態は派遣先で働いて所属は派遣会社社員にしています。まぁ、これは特定派遣の一種になるのでしょうけど、その辺の契約なんて、なんとでもなります。
 その正社員はもちろん派遣契約より月給なので時給換算にすると安いです。しかもボーナスなし、退職金もなし、ただ正社員という肩書きだけです。だけど、正社員の肩書きの求人力はすごい効果があるようです。
 非正規雇用の評判が悪くなれば、偽装正社員の登場は必然のように思います。
 ちなみになのですが、キャノンの非正規雇用者の待遇は、別会社の非正規雇用の人達よりも待遇はよい方です。だからキャノンで働いている非正規雇用者は、キャノンの正社員になりたいのでしょう。
 
 
 
CashOn(Labor)Delivery (Dialectician)
2007-04-04 23:20:02
上記のご指摘は問題提起が深いですね。
正規の正規社員とはべつに偽装の正規社員が生まれている?
正規・非正規の峻別が事実上曖昧になると(それ自体はむしろ真善美でしょうが)正規社員の定義をしてみても目くらましは際限なく可能のようにも思えてきますね。
労働対価の多寡はさておき、昨今ではボーナス分も予め月給ベースに加算するところは珍しくないだろうし(外資系金融など)、退職金だって絶対必須のものとは思われない。すると“キャノンの正社員になりたい”という場合の正社員というのは現状ありのままの、“非正規”たる自分とは区別された好待遇のその処遇という程度の意味であって、シカジカこうあるべき正社員たる地位というものではないのでしょう。費用勘定なのか利益処分なのか、報酬の後払い性質なのかキャッシュオンデリバリーなのか、解雇が比較的容易なのかそうでもないのか等の組み合わせは多様にあり得るわけで、あくまで“正社員化”という言葉が有難く扱われていくまさにその過程でその正社員なるものの実態が空洞化するのは避けがたいのかも知れませんね。人手不足だとか言われながらもやはり河川の流れとしては低いほうに収斂していくのでしょうか。大企業のタコ社長に限っては“国際競争力があ~だ、こ~だ”のバカの一つ覚えは公序良俗を乱すものとして放送禁止用語にしてみてはどうだろうか(笑)

これがなければもはや“正社員”とは呼べないというような、核になるべきコア部分なるものを想定すること自体に左程の意義もないのであれば、働く側の防御としては山崎様には古すぎると言われるかも知れないが、精々マトモな組織化、分断化されていない組合の復権あたりしかないかも知れない。使用者側のほうがこれからは出来高払い的関係にしたいというのであれば被用者側としては愛社精神とかナントカを抱く義理も信義も技術伝承の義務などもなく、その点では請負契約的正規雇用(いわば請負契約と雇用契約との混合契約)が主流になるのでしょうか。
しかし、元々愛情とか子孫とか無関係であるはずのゲゼルシャフト関係に愛社とか忠誠とかを持ち込むからややっこしくなる、無理が出てくる、という点で近代国家と似てないでしょうか(自ら自然に生じる親しみなどの感情は別として)。ゲマインシャフトの最たる家族関係では正式に入籍していない内縁関係について準婚理論で弱者を保護する必要性は会社の労使関係における介入の必要性の度合いとはやはり多少は異ならざるを得ないというところもあるでしょう。婚姻関係では何号さんから何号さんまで団結対峙するという防御などもあり得ないし、掃除や夕飯の手配子供の面倒程度ならアウトソーシングで出来高払いもできても無限定の代理出産や性の代行サービスとかその出来高払いも想定し難い。今後一層正規非正規の別なく、出来高払い型社会の到来に備えていなければならないということでしょうか。
 
 
 
不覚にも (しいちょ)
2007-04-05 00:51:35
写真を見て笑ってしまいました。問題は根深いところにこの写真。。週刊誌どころではないですね。

これからも、写真にこだわったエントリーを期待してもいいですか?
 
 
 
固定費 (ny)
2007-04-05 01:29:49
山崎様

日経ビジネスはこれから読みたいと思いますが、社員が背中を向けるとか、何か発送の仕方が気持ち悪いですね。
「住民の脱出を防ぐために壁を作ろう」と発送したかつての共産主義的ななにか不健全なものを感じます。

請負に関しては、ちょっと景気がいいといっても、将来のことを考えれば固定費の増加につながる正社員を増やしたくないのも分からないでも無いですが、そこまで効率を悪くしていたら意味が無いのではないか?という感じですね。

となると、請負会社に渡している手数料を請負労働者に渡るようにしたほうがいいんじゃないかと思います。
派遣や請負を正社員に登用しても、総合職や一般職というくくりを使えば給料格差が出来ても問題は無いでしょう。
それで、将来の減益に備えて、ボーナスの割合を増やせば固定費の増加も抑えられるでしょう。

流れとしては、請負労働者を正社員に登用→請負会社の取り分を給料に当てる→全社員の基本給を減らしボーナスの割合を増やす→固定費増加を抑えられて会社にとってはOK。請負労働者も正社員になれてOK.

こんなかんじでしょうか。基本給をボーナスにする流れは現在の社員としては嫌でしょうが、雇用の維持と株主の利益を考えれば飲まざるを得ない話です。ここまでやってあげても文句があるなら辞めてもらえばよいでしょう。

このように考えると、請負の社員登用で得をする現在の正社員はいなさそうです。
となれば現在の経営者は社員の身分を守るために請負に無茶をさせているようにも思われますね。

社員が昇進した結果が役員なのではなく、役員は株主に任命されている人なのだと考えれば、そもそもの根本的な部分として違法行為など絶対に出来るはずはないのですが、違う方向を向いているとなれば、違法行為をするインセンティブになるのでしょう。

自分としてはそこまでこき使われてまでなぜキャノンで働くんだろう、という疑問もありますが、キャノンの姿勢も大問題です。
上場企業の経営者であれば株主のために社員をコキ使うのは当然といえば当然ですが、最低限の前提としてサービス残業や偽装請負といった違法行為は絶対にやってはいけないものです。
違法行為であげた利益は経営者の個人的な責任として罰金を課すか被害を受けた人に返させるべきです。
本来であればこのような犯罪は死刑にしても良いくらい正常な資本主義に対する反逆行為ですが、現実には経営者がサービス残業や偽装請負で逮捕される事はありません。
短期的に見ればこのような犯罪は経済にプラスになるのでしょうが、長期的に見れば必ずマイナスになるはずです。

ここら辺を克服できれば資本主義ももう少しまっとうなものになるのになあ、といつも思ってしまいます。
最近では共産主義もそんなにわるくないんじゃないか、などと薄汚い資本主義者を見るたびに思ってしまいます。
 
 
 
キ印はキ印、○器は○器 (作業員)
2007-04-05 15:28:05
キ印という会社は、役員のレベルが本当に低いのだなあ、と常務のいいわけを聞いてわしは思った。常務の話から推定すると、キ印は、工場への派遣が禁止されていたバブル期から、偽装請負(実質違法派遣)を継続していた、と考えられる。なんで、わざわざそんな事に言及するんだ。常務、頭、だいじょうぶか? 2004年以降の話で、整合性、とれんか、君?
関係者の証言によると、もろ偽装請負、らしいから、もう開き直ってヤケクソなのだろうね。みなさん、かなりいい線まで議論を持ってきておられるので、わしから付け足すことはあまりないのだが。

キ印は、なんでもかんでもどこにでも「派遣」している業務請負会社と一度縁を切り、自社で業務請負子会社をつくればええのよ。で、その業務請負子会社は、正社員しか働いていない(本社からの出向も可能かも。請負君の本社本採用もあるといいね)。それから、キ印の工場で派遣を使うときは、派遣会社の常雇い組、しか使わない。期限がくれば当然に正社員化する。これぐらいで、十分に模範的な会社になれるわけ。人材活用トリプルAだ。一兆のキャッシュ握っても、たったこれだけのことができずに、まず亜保宰相に金握らせて法律から変えよう、などと考えるのは、やっぱキ印○器な発想でないか。
 
 
 
ベトコン○器とガリンペイロ (作業員)
2007-04-05 16:14:27
これだけ嫌われてしまっては、海外に出て行くしかないのだろうが、さて、百五十億超の金つぎこんでベトナムに工場を造るキ印に、未来はあるだろうか。放浪癖のある友人が、ベトナムの話を聞かせてくれたので、紹介すると。
ベトナム一の都市の真ん中当たりに池があって、その池のまわりで、そぞろ人々がしゃがみこんでいる。何をしているかというと、当たり前に、う○こをしているわけだ。池は、巨大な○器なのですね。最近のことですよ。まさか池の名前は、観音池あるいは御手洗池とかではないと思いますが、キ印の前途、多難な気もいたします。

話かわりますが、キ印と言えば黄金、黄金と言えばガリンペイロでしょう。最近思うのですが。鉱山などにおいて、時給700円ぐらいでニートやヒッキーを偽装請負労働者としてこき使えば、意外に採算は合うのではないでしょうか。マルチ奥谷が言うように、労災等も、全て自己責任にしたりなんかして。黒いダイヤ、夕張炭坑の復活とか、でけんもんでしょうか。尻で漫画を読むどっち向いてしゃべっても右向いてしゃべっていると言われる麻生さんなんか、政治家などとっととやめて、炭坑王の夢よ再び、勝負かけてほしいものです。まあ、何年か経って、ニートヒッキーを強制連行した、とか訴訟起こされそうですが。
 
 
 
率直に思うこと (まさくん)
2007-04-05 19:45:53
山崎先生、こんばんわ。

山崎先生が、わざわざ、EOS20Dを便器に置いて撮影しているのは、某氏の苗字をもじってのことだと思います。

でも、僕なら、ふだん、自分が使い慣れて、大切にしているカメラを、大腸菌が ウニョ うにょ 繁殖しているかもしれない便座に、わざわざ置かないと思います。
(だって、そんなカメラ、持ち歩くの、ホントに気持ち悪いもん。)
 
 
 
どこも一緒でしょう (どこも)
2007-04-06 17:57:32

何処のメーカーだって少しは似たようなコトしているでしょう。
会社まで経営方針等まで見てカメラ選んでると選択肢がどんどん狭まるような気が…

 
 
 
確かにどこも あるいは下ネタ (作業員)
2007-04-07 15:38:05
「NTT東日本が人材サービス会社との請負契約を名目に、(略) 違法な偽装請負の可能性が高い。(四月三日朝日コム)」

最近は、○器を手で洗うのが流行っているらしいので、大腸菌はあまり考えなくていいのかもしれませんね。それに、お恥ずかしい話ですが、わしの育った家は、町で最後の最後まで畑に肥たんご撒いていたボットン御手洗な家なので、大腸菌ぐらい家中に生息していたのだろうと思います。以下も、下ネタです。

山さんは、会う人会う人に、「日興の役員は、なぜパクられないのか?」とか、「片山さつきの髪型は、なぜ八十年代のままなのか?」とか尋ねられるらしい。
わしは、会う人会う人に、こう尋ねられて困っている。
「現人○器たる御○所フジオが、ボットンダム宣言を受け入れて、人間宣言するのはいつ頃ですか?」
あるいは、そろそろ国立無臭教の公衆○所を創設すべき時期ではないのか。とか、A級○器たるフジオや奥谷は名簿からはずせ、などの意見もある。わしとしては、鎮禮○所等で対応したいと思うのだが。我らが現人○器御○所会長については、大分に、巨大な前方後円糞の建設を予定している。いずれにせよ、栃木と大分の○器工場にメガトン級のウ○コを投下して、そろそろ戦に決着をつけたい、が、「貧すればうどんす」のわしの燃料程度では全く威力がないので、大食いギャル曽根に誰かツテはありまへんか? 最終○器彼女ということで、よろしこ。

山さんファンは。朝日ニュースターでガメタ人の顔を見るもよし、日経アソシエで、「前世は落ち武者」、とわしに断定された片山さつきの髪型の謎を知るもよし。ちなみに前世が落ち武者のさつきさんは、「キヤノンだろうがどこだろうが、偽装請負は完全なる違法行為だから、バンバン取り締まれ!」と叫んでいる。さすが、前世が落ち武者なだけある女である。
 
 
 
臭くって堪りません。 (便器掃除人)
2007-04-08 09:06:15
もう、あまりに酷い状況で
開いた口が塞がらず
その「便器~」なんとかとか
日興の「パ~プリン」クソどもに
反吐を提供したいくらいですね、、、w

ああそうそう昔は、「江戸」とかいってたとこでしたね、、その辺ってのはさ~

「江戸で反吐を吐き捨てる」

こういう姿勢がいいかもしれませんな~

こんな奴らが偉そうに闊歩できる
とっても「ウツクシイ」国なんですな。
「ウツクシイ」っていうよりも
あまりのオバカ加減に「鬱」くしく
なって楽しいかも、、w

有村何某は、この事件が発覚する前
「政治屋とか、いろいろ接待しるのが
ご趣味だったようで~~
各方面へのご配慮があったようですね、、、w」

こういう結果になるのもむべなるかなでしょう。
悔しいけど、所詮、この世は「ゼニ」次第で自由自在になるもんだと、、、
まあ、子供たちにリアルタイムの「御伽話」として
しっかり流布してみるのも一興ですな、、w

さすが、メトロポリタン「東京」とかいうところは
「魑魅魍魎」の徘徊する「スバラシキ」ポイントでしょう。
なんか、釣れそうでしょうかね~?
「権髄」程度は引っ掛けられそうですから
皆さんもクソとか便器に向かって
投げ釣りでもしてみませんか?

ハリス、錘は、何号がいいかな???
 
 
 
フルキャスト (かよぴょん)
2007-04-09 04:40:11
 もうだいぶ前になりますが、登録していたことがありました。
 最近あそこの社長の本をナナメ読みして腹がたったの何の。人が集まらない時に、深夜まで電話をしてかき集めたと。そんな話を自慢げに書いてました。「かき集められる側」はたまったものではありません。自分の住んでる場所が近いとかなりの確率で顔見知りになるので、国税庁に入るのが確定していた彼にきいたはなしだと、以前に23:00以降に電話してきたことがあり、母親が具合が悪いこともあり、仕事の予約もしてないのだから電話しないでくれと伝えていたにも関わらず、もっと遅い時間に電話してきたと、ブチキレてましたね。よく休み時間に「これだけアコギなことやってるんだから、将来成績上げる時には調査先にすればいいじゃない」と冗談言ってました。
 私といえば、引越し作業に行った時に依頼主に「16000円も払ってるんだから、キッチリ働けよ」と言われました。額面は8000円だったので半分かよと。もちろんそこから交通費その他もろもろ引かれる訳ですが。
 やめるきっかけになったのが、日曜の朝10過ぎに電話をかけてきて(もちろん当時は固定電話、というより私が持ってなかったせいもあるが)、当然予約などしていなかったのですが、人が足りないので行ってくれと、残業もないからと。あまりに懇願されたので、場所を聞いたら交通費もかなりかかるところでしたが、その日の予定ががなくなったこともあり、次回のデートの足しになればと、行きましたよ。(普段は予約していても、仕事があるかと電話すると「ないんだよねぇ」の一言で終わりのクセにね)
 すると残業なしどころか終わったのは22時過ぎまで。当時のシステムでは残業をしたら次の日の10時(だったかな)連絡しないともらえなくなることになっており、会社に電話しましたよ。すると、内勤の人間は帰ってしまって出ない。作業完了報告を受けてないのにねぇ。家に着いたら午前様で。月曜は午後から授業無かったのでたっぷり寝てました、というより起きれなかったですね、結構きつい内容だったので。で、午後電話したら「払えない」と「連絡しないのが悪い」と仕事に行った経緯と夜に電話に出なかったのも説明しましたけど、聞く耳もたない。仕事を振った人間と支払いをする人間は別ということでしょう。まぁコレで足を洗うきっかけになったのだから、塞翁が馬ってことで。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-04-09 08:54:57
かよぴょん様、貴重なご報告ありがとうございます。労働市場の大きな問題は、どうやら、人材派遣屋さんにありそうですね。

もちろん、人を集め、企業に供給し、他方で人に仕事を提供するのですから、それ自体は市場原理的に「いいこと」なのでしょうが、契約のありかたや、利潤(ピンハネ)の水準、労働者の健康安全の管理などに、かなり問題がありそうです。法律知識も、契約が出来なかった場合の深刻さ(つまり交渉力)も違うどうしの契約なので、「自由意志、自己責任の市場原理(至上原理!)」として称揚するわけには、いかなそうですね。

少なくとも、もっと情報を出させることと(ピンハネ率など)、管理責任の明確化と、人材派遣業者自体の競争原理が働く仕組みが、必要と思えます。

明るく・親身で・安い(ピンハネが)、人材派遣業者が出て来て、強欲業者を競争で駆逐ないし変質させてくれるといいと思いますが、この世界は「ヤ」の字の人達も絡んできそうだし、普通のビジネスマンが新規参入できる業種ではなさそうですね。
 
 
 
古新聞と○器とオウキ (作業員)
2007-04-09 14:25:13
昨日ここに、まじめに新聞評書き込んだのに、ネカフェのパソがアホタレで送れませんでした。ぼろぼろの古紙でよろしければ。

キ印の広告に依存している毎日新聞がまたでっかい○器の広告を出していると思ったら、我らが現人○器フジオとわりに男前なオウキの対談だった。読むところはなかったので、落とし紙にした。

日経では、大○尚という人が、こう、かばちたれていた(職安市場化テストについて)。
「求職者と企業との間を取り持つ仕事に民の創意工夫をもっと早くから生かしていればフリーターニート問題がこんなに深刻にならなかった可能性もあろう。労働官僚は省益を守って国益を損なったといえないか」

第3回情熱○器は、日経を代表してこの大○という男にしたいと思う。省益もくそも、御○所企業の御用新聞として、株価操作を疑われる誤報はするは、偽装請負は黙殺するは、フリーターニート諸君を虐め続けている、その張本人が、日経、おめーだろうが。
ついでだから正論を述べるが。国益うんぬんぬかすならば、国策に先行して、自社の求人の年齢制限撤廃しろ!亜保たれ。

フルキャストの平野も平野だが、その平野と対談するときに、「偽装請負を摘発などしていたら、イノベーションが進まねー」と言っていた、前世が中ガマと同じカエルで守護禮がカメムシの猪首が、文春ではなんとこう言っていた。「工業高校卒の人材を大切にしよう」。まったくいいかげんなもんだ。八代中川猪瀬田原南部竹中奥谷御手洗柳沢、前世がカエルのこのならびに、伊藤元重を入れるのはしのびないのでやめておこう。

どんだけー がてっきり流行語大賞だと思っていたら、ボクサー竹原がぶっちぎってしまいそうだ。もはや神。わしも信者になることに決めた。どうしても一回使ってみたいので、すんまへん。
じゃあの。
 
 
 
労働の強度 (作業員)
2007-04-09 15:57:51
このブログはいったいどういう人が読んでいるのか、さっぱり分からない(実は最近までここがオフィシャルだと知らなかった。赤面)。貧たれた話、してもいいのか、するけど。
日本を代表するマルキスト故青木雄二がよく、労働の強度、ということを言っていた。日給一万円の肉体労働より日給八千円の事務仕事の方が、金は貯まりやすい。一万円稼ぐために痛めつけた体の回復には、ビールワンカップホッピー焼酎ロンピーにエロ本にヨメナカセにコブクロ、そして二合飯。これぐらいがかかる。事務仕事で八千円稼いでから、なんでんかんでんで皿洗いすれば、晩飯が食えてさらに2000円ほど貯金ができる。日雇いでエッジに生きていこうと考える若い衆が読んでいたら、この、労働の強度について、自分なりの解を持ちなされ。アオカン三日で廃人、という言葉もある。屈強なる精神と肉体。遺伝子にまで相談して、働き方は決めなされ。

で、日雇い仕事というのは、五時に起きて六時に事務所、八時に現場、いくらか残業して七時に事務所で日当をもらう、なんてのが多い。厳密に言うと、拘束時間についてすべて時給を払うべきなのだが、実際は、現場八時間分、しか払わないヤな会社が多いだろう。心して働け、若人よ。石原が好きな特攻じゃないんだから、簡単に散るなよ、春如月の望月の頃。殺されると思ったら逃げ出せ。
 
 
 
ホワイトカラーの労働強度 (山崎元)
2007-04-09 16:55:15
作業員さま

「労働の強度」というのは、面白い視点ですね(エントリーに書いてみようかな)。

昔、経済学の授業で、賃金が、労働を再生産するのに必要なギリギリのコストに収斂するような理論について聞いた覚えがありますが、自分を再生するのに必要なコストは、確かに仕事によって違いますし、そこを考えると、見かけの年収の高い仕事がかならずしも有利ともいえません。

ホワイトカラー正社員でも、たとえば、同じ大学を出て同年に就職しても、メーカーと商社では、収入が倍くらい(以上か?)違うでしょうが(たとえば三菱重工のお父さんの娘が三菱商事に入って、娘が貰ったボーナスの方がパパよりも多い、といった感じの差があります)、商社マンの場合、付き合いで見栄を張ってお金や時間と体力を使ったり、豪華なマンションを悪いタイミングで買ったりして、結局、工場のまわりでローコストに暮らしているメーカー勤めの同級生の方が、たくさん貯金を持っていたりすることが珍しくありません。海外赴任で、人格や家族が「壊れる」ケースもあります。

外資系の金融なども、数年間の年収数千万、数億のために、カラダや家族を壊して、修復コストが大変な場合がよくありますし、やはり節税用に買った不動産や投資物件が値さがりしたりで、「バブルから稼いで、バブルにお返しする」ようなことになる場合もあります。

もちろん、外人ボスのプレッシャーはきつく(現地社員は金儲けの道具だとしか思っていませんし)、すっかり若白髪になった髪を黒々と染めて、似合わない派手なサスペンダー姿にカラーシャツでことさらに若作りをして(老けたと思われるとリストラされやすいので)、英語のジョークにすかさず笑えるように神経をすり減らす、というような日々で、心身の健康を損なう人も居ります。(日本人同士で日本語で話しているのに、英単語を交えないと話せない、というような症状が出ることもあります)

もちろん、商社マンでも、外資金融でも、要領のいい人、運の良い人は多数居て、「いい収入を貰っている奴は、必ずその分苦労をしている」などという、相対的貧乏人のひがみ根性を満足させる状況にはない人物も大勢いるわけですが、「明日の労働力を再生産する」あるいは「普通の感覚を取り戻す」のに、苦労やコストの掛かる状況の人が、数多く居るのも事実です。
 
 
 
黄色い空 (memoま)
2007-04-09 21:07:34
関西は黄砂がすごかった。太陽が黄色くかすんで見えるんです。同じ頃中国旅行をしていた友人が太陽が砂漠みたいにかすんで見えると同じ事言ってました。視界が3.5キロなんてところも。公害に国境はない。大気は共有してるのですね。わたしたちはコワい地球に一緒に住んでいるわけです。

ハリウッド映画化するならニコラス・ケイジにお願いしたい大野さんの発言を読むなら
衆議院予算委員会公聴会   平成19年2月22日
公述人  (キヤノンユニオン・宇都宮支部 支部長)大野 秀之君
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/166/0030/main.html

NHKの出口調査では都知事選で重要視する事柄として人柄が1位の32%、福祉が28%、都政の転換13%,オリンピックが13%で人柄と答えた人の70パーセントが現都知事に投票したそうです。
都内の満員電車に乗るとだいたい1000人くらいが乗っているとして250人は現都知事に投票、10人は黒川氏に、1人は政府転覆で知られる外山氏に投票した事になります。私たち都民はコワい電車に乗ってますよねえ。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-04-10 12:17:42
memoま様

こんにちは!

「黄色い砂」というと、ちょうど今聞いていたCD(Sotte Bosseの「innocnt view」というカバー曲中心のアルバム)にスピッツの「チェリー」のカバーが入っていて、「・・・生まれたての太陽と夢を渡る黄色い砂」という歌詞が耳に飛び込んできました。

この続きは、
「二度と戻れないくすぐりあって転げた日
きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待っている」です。

中国が発展すると、本当に想像以上の「騒々しい未来」が待っているのでしょう。まあ、それはそれで、一面楽しみでもあります。



石原知事は強かったですね。人柄で選ぶ人が32%もいて、彼が圧勝したということは、彼の政策が圧倒的に評価されたということなのでしょうか。そうとでも考えるしかないですね。(それとも、弟で選ぶ、という選挙民が多かったのか・・)
 
 
 
ネタが多い日も安心オムツしてるから (作業員)
2007-04-10 17:03:52
マーケットではバスケットを一杯にしないと気が済まない人間は、貯金も株もできないでしょう。成り行きで株の初歩講義を聴きはじめましたので、メモ夫人用にメモしておきます。
リスクとは通常、「損害強度カケル発生頻度」、だそうです。だからなんだというと、ただ、カッコいいなあと思っただけです。

>太陽が黄色くかすんで見える

文芸愛好家としては。この表現は通常、三年に渡る遠洋漁業から帰ったお父さんが、三日三晩、床で嫁はんの卍固めを受けると発生する症状、であります。石原の亜保タレの失言を聞いて、長田でも東灘でもいいから、関西に来て同じこと言うてみんかい、とわしなどは思うわけですね。関西に生まれれば、それだけでヤマトの余裕があるわけで、アズマエビスを前に鼻息荒く右向いて演説する必要など本来はないのよ、ね、メモ夫人。

>ホワイトカラーの労働強度

昨日、石原言うところの○国人ばかり働いているドーナツ屋で、新卒の若い衆と隣り合っておもしろい話が聞こえてきた。一人は田舎デパート、一人はローカル局に就職した若者。デパート君はとても大人、ローカルくんはまだまだ子供、な印象だ。ローカル君は電通の人に会ったことを自慢などし、デパート君は、「君の会社、残業代が出ないのは法律違反じゃないか」と正論を述べていた。今現在はデパート君の方が収入がよく、ローカル君はすでに過労死が目の前にあるようだった。放送局と言ってもローカルだと、たまに浮ついた気分になれるにしても、大きなリターンがあるとは思えない。しかもネットとの競争等あって、今後選択と集中がもっともおきやすい業種に思える。実はこの田舎デパートが大嫌いなわしであるが、軍配はなんとなくデパートに上げそうになった。
ローカル局に勤める友人が言っていたが。ローカルとはいえ局に入ってくるような女は、結婚相手に同僚など全く考えていない、そうだ。毎日、陰に陽に友人は見下されているのだが、この女ども、とにかく字が読めない。字が読めない女になんでわしゃ毎日見下されんといかんの、と友人はクダを巻くわけだが、それぐらい女子穴には価値があるんだ、と経済学的に解説してやるわしであった。

○器ネタもないと寂しいかと思う。
貧乏だからスパばかり読まなければいけないわけではないので、男の隠れ家のバックナンバーのあるところで茶などしばいてみたら、おもろい記事を見つけた。
「バーを流行らせたかったら、店名に、『ん』か、濁点を入れろ」
なるほど、我らがキヤノンは、ん、が入っているから○器市場で世界を席巻し、つまらない自分探しの旅を続ける世界のナカータビデまで広告塔に使えるのだなあ、と思った。のだが、濁点も入った方がいいのであるならば、いっそ、
「オベンジョ」
に社名を変えればいいじゃないか。現人○器会長、わしにアイデア料、ナンボか、くれ。ちなみによく流行るらしいバーの名前は「パパジョン」である。○ジョンソン、という人は、どうも名前負けだったのではないかと思うこのごろである。札幌には「やまざき」という有名なバーがあるらしいが、古雑誌なので、マスターがまだ生きているのかはしらない。

最後に。新聞なのに古紙毎日が、職安市場化テストについて、日経と全く同じことを書いていた。キ印の広告料がなくなるとつぶれてしまう体質がそのまま出ていると思ったのはわしだけではなかろう。延命治療はいらん、さよなら毎日。
あ、枯死毎日など読まずに。紙の爆弾五月号を読むと。山や谷はあるものの、将来子供を○一○会に祝電打つような立派な大人に育てたい人には有益な情報が載っています。にしても、目新しいものではないんだよなあ。プロは何やってんのか、と思うのだ、正直。では長々失礼。
 
 
 
アベルフ・シンドラー (『弟の七光り』と『太田光』のあいだ)
2007-04-10 22:30:11
>人柄で選ぶ人が32%もいて、彼が圧勝したということは、彼の政策が圧倒的に評価されたということなのでしょうか

『人柄』という言葉が指すものが、江戸とそれ以外で極端に異なるということも考えられます。
あるいは、江戸の衆の『人を見る目』がけつに付いている可能性も。
 
 
 
江戸の人は目が太陽の季節に目がかすみ・・・ (memoま)
2007-04-10 22:44:55
山崎さんの守備範囲の広さには驚かされます。

そもそも「人柄で」知事とか国会議員を選んでいいんでしょうかと思うんですが・・・。質問事項にそんなもんが入っていたのでしょうが。有権者教育が必要ですね。

今日は衆議院の厚生労働委員会に経団連の部長さんが短時間労働者雇用管理改善等法改正案の参考人として呼ばれ「(わたしたちはパート労働者に)スキルがなくても働ける場を提供してきた」とおっしゃってました。会長ほどではなさそうですが、イノベーションとか口にされたのでそのうち議事録になったら是非。
参議院の厚生労働委員会で耳にした話。
現在35-39才の男性30%、女性18%が未婚、昭和25年にはななんとこの比率が3%だったそうです。また年収600-699万の人の婚姻率は78.9%、150-199は34%、また同じ婚姻率は正社員60%、非正社員30%。

それにしても懲りずに不要な公共事業を繰り返している神戸市のおかげで帰る度に大きく風景が変わっていてため息。必要以上に広い道路や山を削って海を埋めるのに税金つぎ込まないで頂きたい。空港ができたのに寂れている(ホームセンターも1年もたず)ポートアイランドにスパコン基地ができるのが大きく新聞に扱われていました。

学校で徳育教育なんかより職業教育をすべきだと思うのです。会社に入る前によーく労働条件を確認するべきだと教えなくては。それが当たり前の権利にならないと(少なくともある規模以上の会社に対しては)いつまでたっても騙され続ける事になりますよね。愛を知る事もなく過労で目がかすむという悲しい事にならないように・・・。
 
 
 
差別美のことなど (作業員)
2007-04-11 18:47:54
やっぱり石原と同席する文豪村上氏もどうかと思うし、石原を持ち上げる村上の友人の編集者もおかしいんでないかという疑念がだなあ、消えないのよ。石原のどこに価値を見いだしているのか、ピンとこない。テレビならばピーが入るだろう言葉に、白痴美、という言葉がある。石原あるいは安倍に美しさがあるとするならば、このあたりから敷衍できはしまいか、と思うのだが、差別美、などというベタなものしか浮かばなかった。アベルフ氏、なんか浮かばんけ?

ちょっと前に村上が友人の編集者の本を紹介していたけれど、その本を手に取って、すぐに手を洗いたくなった。五回目のお水取りのようなものが本にこびりついていたからだ。開高が死んだとき、元ブントの書鬼谷沢の永ちゃんが友人として書いたその作文があまりにひどく、開高ファンから、「読んだことを一刻も早く忘れたい文章」と評されたりした。友情とはそれぐらいに不細工なものである。

奉仕活動を強制する、などという日本語が不自由な大人に徳育などされるぐらいなら、子供たちには、○器工場体験ツアーなどさせて、地獄の一丁目覗かせてやり、ついでに湯布院で湯にでもつからせてあげればよろしい。湯布院プリンぐらいなら差し入れてやるぞ。

メモ夫人に今日の株用語解説。
Devil Take the Hindmost
遅ればせながら赤ちゃんポスト、という意味ではない。逃げ遅れるな、という意味ですな。テキストに、山さんの名著ファンドマネジメントが資料としてあがっていないのは寂しいが、知った名があったので、紹介しましょう。
大崎貞和著 解説金融商品取引法 弘文堂2006。

最近会う人会う人に、「○器ネタだけでこれだけ引っ張れる、御○所会長は、ある意味、すごくね?」と言われる。地方選挙の結果について我らが会長にコメント求めていた記者がいたが、○器に、投票権あるのか? ある意味、すごくね?
 
 
 
逃げ遅れて塩漬け (memoま)
2007-04-11 21:23:17
今日の国会用語解説
週35時間以上働く「パートさん」は日本には345万人もいるのだそうです。そのうち40-48時間以上195万人、49時間以上48万人。49時間というと週休1日でも1日8時間を超えるのですねえ。パートなんです。それでも。
税制会長が変わってから法人税の国際比較の資料より45.95%と結構高いNY市が外されたそうです。そのかわりCA州をのせてるそうですが、その理由は、精算額が全米トップであり「西海岸で日本と近いから」。???ですね。(米国は連邦税が35%それに上乗せされる地方税は州によって異なります。税率が高いと日本から逃げる企業がいるから法人税を上げるわけにゆかないという理由付けをしたいらしいのですが、地方税が0%でもネバダに企業が集まるわけではないようです。)
山崎さんのサイトで株解説をして下さる作業員様ってある意味すごくね?と思いますが、そのうち満期になる養老保険、民営化する郵便局に預けておくのもあほらしいし、勉強しなくちゃね。
赤ちゃんポストってbaby hatchというらしいですよ。
 
 
 
Unknown (Dialectician)
2007-04-11 22:18:02
ある意味すごくね?の三連発、ある意味マジやば?というか面白くね?
今朝の通勤車のラジオで聴いた意外な解説;
CIAの情報収集活動の対象は過半数(60%だか70%だか兎に角そういう数)は実は公開の文書・記録(公聴会など含む)なのだそうです。つまり中南米とかアフリカとか中東などで派手?に立ち回る工作活動より、地道な公情報の分析のほうが主な仕事ということでしょう。メモま様の分析はやはりプロ志向か。
 
 
 
ある意味意外だったことなど (作業員)
2007-04-12 14:38:32
いくらか失礼もあったかと思い、山さんの顔を捜して今まで手に取ったことのなかったマネー誌なんか読んでみたりした。感想は、どの世界も煮詰まっている、ですね。ちょっと意外でした。人材は固定化していて、毎回読者に新しい情報や切り口を、と気を使っているのは山さんぐらいだし。内容も、当たり前だが、同じことの繰り返し。メモ夫人にアドバイスするなら、企業業績重視、割安株、分散投資、長期保有、の繰り返しになります。最低必要な数学は、債券の割引を除くと、分散共分散相関係数などの理解。に、マーケットポートフォリオとベータについての見方。山さんが注意を呼びかけている投信は、池の中の鯨、と呼ばれていたそうです。契約型におけるオープンエンドとクローズドエンドの分類があり、運用対象で株式と公社債にわかれてそれぞれに単位型と追加型がある、なんちゅうことは、テキスト丸写し、してみただけで、わしがなにかを理解したわけではありまへん。厚顔なだけで、すごくねー。

ほんでまあ、思うのは。給料日だけマーケットでバスケットを一杯にしてしまい、貯金とも運用とも無縁に生きた者はですね、当たり前に金握っている、ただそれだけの人を、ケチ呼ばわりしてしまいそうになるのですね。それはまったくもってこちら側のアホさ、なんだが、時代の影響もあるのではないか、と思うのです。幾時代かがありまして茶色い戦争なんかもあったわけですが、とりあえず、昨日と同じことをしても今日を生きることができ、明日は今日よりもいくらかよくなる、どうも三丁目のなんとかとか坂の上のなんとかみたいなのでやめます。とにかく、昔のブルーは、時々現場をサボってロバジョンを聴き、あの野郎四辻で魂売りやがった、とか言ってりゃよかったのですが、今は、朝型の生活をして読みたくもない日経に目を通し、しつこく○器イジメを続けねば、命までとられてしまうのでありました。
そんなわけで最近のマネー誌からの収穫は、似非弱者を救済するな、という紋切り型のコラムを書いていた土居というどこかで聞いたことのある名前の人の顔も、かなーりガメテいた、ということぐらいでしょうか。以前から気になっていたのですが、大前研一の書く物、誰か読んでいるのですか? わしはとばします。読者のいない売れっ子。ある意味、すごくね?
 
 
 
キリギリスとコオロギとカシアス内藤 (作業員)
2007-04-12 18:59:29
メモ夫人の担当分野であるが、目についたので。
コオロギ顔の尾身が、「残業半減などという国は、キリギリスの国でけしからん」と言ったそうですね。なんで、財務コオロギが怒るの? 税収減るからか? ワークシェアしたら、税収減るかな? 全身モンモン鳶の親方の孫でへっぽこ役者のオヤジであるオペラと芸妓好きの新自由主義者かどうかは、はなはだ疑わしい小泉さんも、大蔵族だったわけだが。小泉の亜保たれは、人生エロエロ会社もゲロゲロ、で幽霊社員のくせに年金かけやがって、当該年金受給しやがったら、詐欺の既遂で誰か告発してやれ。だからつまり、残業のない会社があっても別にいいじゃないか。芸妓ばかりでなく、嫁はんとしっぽりしとけ、たまには。

>不要な公共事業を繰り返している神戸市

ぼちぼち、新自由主義とはなにか、ちゅうこと考えているので、「新自由主義 デヴィッド・ハーベイ 渡辺治監訳 作品社2600円」をパラパラしていたら、こんな記述があった。
「京都の保守勢力が一貫して京都の開発を重視し、伝統と文化を守る運動はむしろ京都の革新勢力が担ったP324」
新自由主義とはなにか、わしにはまだ分からんが、「新保守主義は、新自由主義の函数」だそうだ。どうだ、分からんだろ。
神戸は、山の方の乱開発、山を削ってマンションだのなんだの造っているのを見ていて、そのうち罰が当たる、と言っていたら地震が起こった。石原なら、乱開発をしなければ六千人は助かった、とか言うのだろうが、そんな不謹慎な発言はわしはしない。
アリといえば、カシアス・クレイ。キリギリスでもなくコオロギでもなく、アリを目指せ、と息子には言ってあげなされ、メモ夫人。あ、息子が株の勉強をしたいと言ったらば、「証券投資の思想革命 普及版 バーンスタイン著 東経新報社」からでありますぞ。大崎ちゃんの、金融構造改革の誤算、もよろしく。
 
 
 
オチ忘れとった ウィキより。 (作業員)
2007-04-12 19:24:17
キ○○○USA社長時代には、秘書に事前に中華料理、フランス料理、日本料理といった3件の予約を課していた。その日の気分で選び、2件はキャンセルさせるというわがままぶりを発揮していた 
我らが御○所フジオ

金目当ての取り巻き連中が食事の際、食べきれない量を注文することに腹を立て、「食べ終わってから次の注文をしてくれ」といった 
世界のモハメッド
 
 
 
アリ地獄に落ちないようにするには (memoま)
2007-04-12 21:18:12
今日の会長語録
「希望の国、日本」の実現に向けて
~読売国際経済懇話会(YIES)における御手洗会長講演~
2007年2月19日
http://www.keidanren.or.jp/japanese/speech/20070219.html
・物質面や金銭面の豊かさと、人間としての徳や品格といったものとの両立を考えることも、ますます重要となってくると私は思っています。
・個人の努力だけでは、乗り越えられないような格差につきましては、出来る限り、解消していくことが重要であります。(この部分は衆議院の本会議で経団連会長の言葉として紹介されておりました)
・現在、企業におきましても、優秀な人材を、積極的に正社員に採用する、あるいは、派遣社員やパートという形で雇用していた人たちを、正社員に転換するという仕組みを活用する企業が、かなり増えてきているのであります。経団連の会員企業を対象とした調査でも、採用人数を増やした企業の割合は、4年連続で上昇しているという結果が出ております。

憲法改正のための国民投票法案は委員会で強行採決されました。明日衆議院本会議にかけられます。NHKの世論調査で与党案に賛成29%,賛成のうち今国会での成立に賛成28%です。単純に言うと1割切ります。
ここまで国民を無視してる与党ってすごくね?
しかしそれを選んだのは国民なのであります。オリンピック招致に無駄に税金が使われるのを選んだのは都民なのですよー。
先日のJMMで取り上げられた内閣府社会意識調査では
http://www8.cao.go.jp/survey/h18/h18-shakai/2-2.html
国に対する意識について/国の政策への民意の反映程度「反映されていない」75.3%。
ここに書かれているコメントがおもしろい
http://observingjapan.blogspot.com/2007/04/
heart-of-matter.html

Dialecticianさま。三度の飯より恋愛小説よりスパイ小説であったわたくしには嬉しいお言葉、生まれ変わったらジェイソン・ボーンをかくまってみたいと思っております。

京都も観光都市として生きてゆくのならそれなりにせいと思いますねえ。生きてゆくのマンション多過ぎ。JR東海のCMのような風景はどこにあるのでしょうか。
 
 
 
Unknown (かよぴょん)
2007-04-13 03:53:28
労働の強度。痛感しています。私も青木雄二の本は好きで、納得のいかないのは質屋を持ち上げてたぐらいでしょうか。その後にお世話になった街金の40.04%が低く思える高利率でしたから(EOSを流したくなくて質屋にいくら払ったことでしょう)。
青木さんの「働くのは自分の机と労働組合のあるところにしろと」は、まさに金言です。なにしろ日雇い派遣だとロッカーすらなく、着替えも物陰などですから。ですから、フリーアドレス制はそんなにいいものなのかと思う次第で。ただし、隣のお局様がキレて上司にギリギリ言ってるのにうんざりしている最近は、羨ましくもありますけれど。
 さて、実際の作業時間が9時だとしても最寄の駅への集合は8時です(今も私が使う駅では、フルキャストか、会長の目が笑っていない介護保険ピンハネグッドウイルか分かりませんが、通路を塞いで点呼してます)。バスを使ったりする現場だともっと早い。もちろんホワイトカラーでも、上司が早く出勤すればそれに合わせてという事になるのでしょうけど。(今は8:59にタイムカード切ってます)だんだん出勤が遅くなるのは山崎さんの話からすると危険な兆候ですね。
 話は戻りまして、その日に働いたお金を事務所まで取りに行けばその交通費も更にかかり、また待たされる。待つ時間がバカバカしいので(本を読んで待てばいいのですが、朝のラッシュかと思うぐらい混むのですよ。殺気立ってるし)、最後の頃は一週間や10日分を取りに行ってました。それもまた待たされるし、内勤のお姉ちゃんにイヤな顔されましたけど。
 確か振込みもありましたが、その手数料(大口なので315円などより安いはずだからボッてない?そうでなきゃ命名権買えないか・・・)も引かれるのがバカバカしいので使いませんでした。
 そのころから比べると、今の仕事は笑ってしまう程ラクです。ただし、山崎さんが書いているように、「壊れて」しまう人が多いですね。同僚やその家族に病人の多いこと。このままいると自分もおかしくなりそうですが。
日雇い派遣のころには、家賃が払えずクルマで生活とか、作業員の頃には、山谷の1日1500円も払えなくなり、ホームレスになったとか、安酒で肝臓を壊してとか、預かったお金を持ち逃げとかいった話は見聞きしました。彼我の違いはドコにあるのかとつい考えてしまいます。
 朝令暮改のワケのわからない指示を受けるぐらいなら、自動車絶望工場で黙々と働いている方がマシではないかと思いつつある最近です。キヤノンは雇ってくれるかなぁ。とはいえ、そんな上司揃いだから、お局様方にあまり嫌われることも無く働いてられるのですけれど。
山崎さんの「自分を○○商店、上司・同僚・部下を取引先、店先には魅力ある品揃えを」といった考え方には目が覚めました。一言お礼を。国技館では御尊顔を拝したのですけれど、直にはムリそうでしたので、この場で。
 事務所の本棚から拝借した著者謹呈の『年金運用の実際知識』は、田中康夫がいうところの阿呆学部出の私には<コーヒーブレイク>が理解の範疇で、ほぼナナメ読みですけれども、10年以上前に「「隠す」ことの経済効果について」を書かれていることに驚きです。かつて株価が4万円超えるとか、日本の経済に何の問題があるのかといってた人が今も表舞台にいることを考えると、番犬の雇い主はそのようにまた間違え(させ)たいのでしょうね。
 
 
 
 
とりあえず生きてさえくれれば (mistral)
2007-04-13 12:44:51
初めて投稿いたします。
中学時代に、友人を一人失いました。
私立中学校に通っていたのですが、
その友達は入学してすぐお父さんが病死、
専業主婦だったお母さんが「お好み焼き屋」をして
生活をしのいでいましたが将来を悲観したらしく、
無理心中をしました。
成績優秀で、運動音痴なのに水泳部でがんばっていた
友人だったので、今になっても
「生きてさえいれば」と思います。
友人の死を悼む学校の集会で、担任の先生が
「どうかお母さんを責めないでください。
人は、ひとりで苦しみを抱えていると、
判断ができなくなってしまうことがある。
 心中するなんて、なんとバカなことを、
と私も思うが、私はお母さんを責められない」
と言ってました。
 私は、真面目に生きていればこそ愚かな判断を
してしまう状況があるのだ、と知りました。
 お父さんが亡くなった時点でさっさと私立中学を退学して、しかるべき保護措置を求めるのが正解だったのかもしれません。彼の学力と努力があれば、山崎さんの母校または医学部進学は可能だったかもしれません。「お父さんが亡くなったくらいで動揺するような資産設計なら、私学にやるな」というのも、正論でしょうか。

 私も結婚して子を持ち(1歳になったばかりです)相方の産後の状況を見ていると、肉体的な負担も大きく、精神的に不安定になりやすいようです。
 産後の回復には個人差があるようですが、こんなときに環境面で激変があれば、精神的に追い詰められてしまうことも、あるだろうなあと思います。
 そんなときに、合理的に「区役所に相談する」とか
「実家や親戚に相談する」ことができるか、仮に育児ができないと判断したら、「実名を名乗って施設に預けられるか」、わからないです。
 「そんな甘い考えなら子を生むな」
 「そんな甘ったれた親にした戦後民主主義が悪い」という正論は、対症療法以前に、こうした問題と接点すら生じないように思います。
 「子を持つ親として」「とりあえず友達には生きていてほしかった」という立場から、
セーフティネットは多重に用意してあった方がよいと
考えます。

 ふと、首相に「レ・ミゼラブル」を読ませたり、ミュージカルを見せたら、どういうのだろう、と思いました。
 「つまり、主人公は泥棒、しかも再犯者なんですね。泥棒はいけませんね。罪を償うべきです」と正論を述べられるのでは、と空想しました。
 もし、「主人公こそは、私の掲げる再チャレンジの象徴です!」と売り込むくらいであればいいな、なんて思いました。


 
 
 
 
赤ちゃんポストの投稿でした (mistral)
2007-04-13 12:52:40
すみません、赤ちゃんポストのコメントのつもりが、
こちらに投稿してしまいました。
個人的には、自己責任の一点突破主義な奥谷さんが
赤ちゃんポストにどうおっしゃるのか興味があります。あるいは、ブシドーが好きなあの方なら。
と取り繕わせてください。
 
 
 
書評もどき キ印化とナンミョー化 (作業員)
2007-04-13 15:06:29
>自分を○○商店
ハーヴェイによると。
「新自由主義化は、労働は他のいかなるものとも同じ商品であると強調することによって、社会秩序における労働者・女性・先住民集団の位置づけを変えた」

自分を商店と考えることと、労働を商品と考えることがどの程度かぶるのかは、各自ご判断を。
新自由主義は、「搾取しやすく相対的に無力な大量の労働力の存在」を要件とするのでありまして。「社会的解体に脅かされた労働者は、社会的連帯を構築し集団的意志を表明するための別の制度的諸形態を頼みとせざるを得ない。
わしは、上記の流れを、会社のキ印化、労働者のナンミョー化、と呼びたい。ハーヴェイの指摘でもっとも参考になるのは、いっちょまえのNGOが、新自由主義の「トロイの木馬」となることもある、ちゅうところであった。

左派からの指摘は、分析は当たっていると思うが、肝心の対抗手段のところがいつも弱い。「万人の利益になる」というレトリックが、現実では「一握りのエリート階級の利益になる」だけじゃないか、というハーヴェイと同じ文脈で、前世がカエルのゲロゲロ野郎どもの施策など、安倍の亜保ぼんと、人間○器タコ社長群ついでにマルチ集団を、肥え太らせるだけじゃないかゲロゲーロ、と泡吹きながら批判はしておるのだが、山さん言うように、金の力はすげーからなあ、新自由主義の糞力だけは感じるよ(ハーヴェイの本は金融化のところが薄すぎる)。
ただ、新自由主義のもとで生きることが、「資本蓄積に必要な一定の権利群を受け入れ服従するということ」であるにせよ、新自由主義化が「極端な介入主義やエリート主義」を取らざるを得ない以上、政治的対抗手段がないわけではない。で、どうする? アイフルに走っても、審査で落ちるわしなんか、で、どうする? わしゃ、三度の飯より恋愛小説が好きだったりなんかしたのだが。どうも書評する本間違えたな。
 
 
 
たまにはおっさんエッセイも (作業員)
2007-04-13 17:53:49
ネットの匿名さんで、なかなかなる人と思った方が過去に二人いて、一人はフーコー読み、一人は司馬読み、だった。で、フーコー読みは繰り返し、「誰が書いたかではなく、何が書かれてあるか、読まんかい、ワーレー」とおっしゃっていて、何が書かれているかよりも、どんな顔の野郎が書いているかが気になるわしは、かなわんなあ、と思ったものだ。文体というのはおもしろいもので、メモ夫人は益荒男ぶりだからおっさんの書き込みとも取れるし、かよぴょんさんは、流れよく阿呆の印象は全くないが、やっぱり内容からか若干おっさんくさい。メモ夫人に株以外のアドバイスすると。読者はどこかの首相程度に亜保である、というのが書き手の正しい構え、だそうです。ときどきひねりすぎて、誰もネタの芯が理解できとらんと思います。

男のモーニング
山さんではないが、生涯の半分ぐらい、昼過ぎに起きたわしである。昼よりも早く起きた日は、モーニングを食いながら、読めるだけの新聞と雑誌を読んだ。モーニングを食い終わると、あれだとかこれだとか、金が増える確率がゼロではないのに、決まって財布をからっぽにしてくれる空間に足を運んだ。頭が熱くなっても、財布が厚くなる日はほとんどなく、タンスに預金や株の山ができることも、もちろんなかった。気がつけば、時事問題の田舎初段、と呼ばれるただのおっさんになっていた。ひとえに、モーニングを食いながら、律儀に新聞と雑誌を読んだせいである。そんな田舎初段なわしであるが、今はモーニングを食ってはいない。理由は、マルキスト青木に、こう教わったからだ。
「貧たれて、朝昼兼用のモーニングなんか食うな。朝飯を食うなら食う。働くなら働け! 働いて、朝も昼も、ちゃんと食え!」
そうだよな。モーニングの終わる頃をねらって店に入るのは、さもしさも極まっている。だからして、わしは朝飯は食わない、のである。寝るなら、昼まで寝る。それが、男のモーニングなのである。
 
 
 
新自由主義ですか・・・ (山崎元)
2007-04-14 12:46:32
新自由主義とは何か、というのは、いざ答えようと思うと、難しい問題ですね。「自由と私的所有権を尊重し、政府の介入よりも、市場による決定の方が、いくらかマシだと考えるような、考え方」というのが、私の当面の答えですが、これでは、単に自由主義ですね。どうも「新」とついているところに怪しさを感じます。どんな余計なものを混ぜるのか?

補足すると、市場がそれほど素晴らしいかというと、そうでもなくて、誤った情報や解釈、人間の非合理性、狭義・広義の取引のコストなどで、大いに間違いをしでかすものなのだと思いますが、「政府よりマシ」というのが、上記のような自由主義者のよりどころです。議論としては、概ね、私の趣味に合いますが、ちょっと物足りない点や心配な点があるので、ここのところ倫理の問題に興味を持っています。

自由主義、新自由主義、社会主義、共産主義、社会民主主義、その他もろもろの社会思想は、何れもゲームのルールに過ぎず、しかも、人間は自分に都合のよいようにルールを決めようとするので、ゲームのルールの決め方も含めて、ゲームになっている、というのが、私式の世の中の見方です。善し悪しとは別に、世界の観察をする上では、こんなふうに考えておくといいのかな、という程度の考えですが。

個人的には、たとえば、共産党と政府さえなければ、共産主義も悪くないと思います。

何れにせよ、人間の本質とか、人生の楽しみとかには、社会の「主義」が変わったくらいでは影響を受けない強さが、しばしばあると思っています。
 
 
 
ことは済んでも○器は残る (作業員)
2007-04-14 14:45:28
支配エリートの愛好する政策は、「わが亡きあとに洪水よきたれ」だそうです。だからあいつら水洗○器なのか、と思ったりしますが、水とブツは流れても、○器は残りますなあ。それがひとつの「構造」なのでしょうか。とりあげた本に、新自由主義化は、中国にも起こるし、スウェーデンにも起こる(起こった)、と書いてあって、少し理解が深まりました。
普通は、福祉国家化の反動として出てくるから「新」なんじゃないでしょうか。日本が異常なのは、福祉国家であったことなど一度もなく、薄汚い土建国家のまま借金だけ膨らませやがった(人民を捨て銀行だけ救済した)その小泉一族だの安倍一族だの麻生一族だの、が身分の安定している官僚どもと、「今日から『新』自由主義ね」、と言って、竹中だの南部だの田原だの猪首だのその他人間○器ズのいかがわしい人々を跋扈させたわけですな。

旧英語でしゃべらナイトのアナウンサーが老け込んで池尾和人のものまねをやっているのかと思ったら、モノホンの大崎ちゃんでした。大崎ちゃんは、「外資参入にデメリットはない」と断言しておられて、心強いのですが、「労働者にとって、デメリットはない」と言ったのではなかったので、やっぱり心細いですね。キヤノンの横暴が、外資の性質であるのならば、外資の参入は労働者にとってデメリットの方が多いでしょう。と書いて、ジンガイに失礼だと思うのは、和式○器あるいは洋式○器は、ジンガイ経営者とは別種でありますよね。
大人気だけど大人げないエルビスかぶれの首相が、かの国でタコ踊りを見せつつ、外資拒絶もないと思うので、強硬な外資排斥などというヒャクショーな態度はとらないでおこうかと今は思っています。山さんはたぶん、新自由主義に傾きつつ新保守主義を攻撃する、当たり前なんだけど、かなり面倒な立ち位置に今後も置かれるのではないでしょうか。
 
 
 
庶民の王者? (作業員)
2007-04-15 15:45:46
すでにさんざん語られていると思うが、せっかくなので、池田大○先生のご発言を聞いてみた。「政治家でなく庶民の王者と会ってください」と確かに言っているようだ。解釈としては、庶民の王たる大○に会ってくれてありがとよ、とされるようだが。私に会ってください、と今会っている目の前の人に言うのは不思議な日本語ですね。○器の神に会ってくれ、なら経団連のキ印会長に会ってやってくれ、ということでしょうが。
で、庶民の王者、ということについて考えてみたのですが、庶民の王者は「現人貧乏」でしょうから、貧乏神のことでしょうか。田原さんの、「中国は宗教について学び始めている」、という解説が、とんでもだ、とも言われていますが、そう間違っていないようにも思います。新自由主義のもとで、多くの労働者は絶望をするでしょう。絶望は死にいたる病なので、生命体の自然な知恵として、一日をやりすごすなにかしらの信仰に目覚めるのでしょう。国家転覆をはかるはずの革命性が、お笑い番組をつくる程度の人間革命性にとどまっているならば、体制にとって笑いのとまらないありがたい宗教ということになるのでしょう。

全く関係ないが、ようつべなど拾っていたら、平野貞夫がおもろいこと言っていたので、本日のフジ見物は休んでメモしておく。平野いわく。
「岸のロイヤリチーは、権力だ。角栄のロイヤリチーは、民衆だ。宮沢のロイヤリチーは、大正デモクラシーだ。で、中曽根のロイヤリチーは、自分だ」
中曽根が新自由主義者だとしたら、よーでけた話だとわしは思った。平野は結論としてこうも言っている。
「安倍を『頭の悪い岸信介』と呼ぶのは、ほめすぎだ」
本当の本当に関係ないが。わしのツンデレ度は66度だそうで、ランクBの偏差値45、ラッキーアイテムはピンクの小物で、特に「こけし」だそうだ。できすぎた話というのは、あるものだと思う。こけしでも買いにいこうと思う。庶民の王者になった気分である。
 
 
 
Unknown (Dialectician)
2007-04-15 21:21:57
確かに褒めすぎかも、、元参議院議員の平野さんはたまに意味不明なことを仰るようですが、そういうのも含めてこの方は大抵面白いですよ。
その点山崎さんの発言は面白いけど本質を突いて隙がなく(又は少なくて)、ボケとツッコミの余地がない分笑う箇所が乏しい、と言えるでしょうか(←何様か!)。尤も山崎様はお笑い芸人でも政治評論家でもなく経済評論家ですから、、それにしてもそういう分類がクダラナイと思わせるほど幅広の言論活動だと思います、今更ながら。

自分は不幸にしてスパイ小説を読んだことすらないので(というかマトモな文学だってもう20年ぐらい読んでない)ジェイソンボーンさんも知らないのですが、“かくまう”で思い出したのが『神戸牧会事件』。
住侵で指名手配されていた尼崎高校の二人をかくまった牧師が犯人蔵匿罪で起訴され、信教の自由を背景に刑法上の『正当業務行為』にあたるとして無罪とされた事件。簡裁判事如きでこんな“熱い”判決を書くのかと妙なところで感心したもんです。ご興味ある人は、

http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~suga/hanrei/23-1.html

ちょっと強引だったかも知れませんが、赤ちゃんポスト(ポストの語に抵抗あればメモま様示唆のハッチ)ですよ。緊急避難構成でムリがあるなら病院の正当業務行為で正当化されるといえないだろうか。どっちも違法性阻却事由である点で同じですが。

宗教家が未成年の魂の救済のために自首を促がす活動が是とされるのであれば、宗教系の病院が人の生命そのものの救済のためにハッチを設けるのがなぜ許されないであろうか。むしろ立場からすればそのようなことこそが期待されているのではないか。確かに一部の原理主義では極端に早い段階で“人”と見做して不当に女性の権利を侵害するキャンペーンをするわけですが、決してそのような世間一般に肯首・是認され得ないような極論を前提にしているわけでもない。まともな成人になれるかとか、モラルの欠如した親たちへのサンクションとかカトリック系かなどは、生まれたばかりの生命にとっては余計なお世話のはずなのである。誕生したばかり生命の持続の前にはそれらはただひれ伏しておればいいのではないか。(成り行き上、Mistralさんと同様エントリー違いになってしまいました)

エントリーどおりとするには新自由主義の話ですかね。要するにサッチャリズムみたいなものでしょうがイメージとしてはストリートチルドレンが異様に多い南米、ですから教条的スーパー資本主義者には端的に『南米か』とオタマで頭を叩いておくのがポリティカリーにコレクトではないか。


 
 
 
そうですねラテンです (作業員)
2007-04-15 21:47:16
ラテンにおける新自由主義は、崩壊しかもたらさなかった、と物の本にはあります。たぶん、結論は見えていて、スウェーデンのように、新自由主義の爆発力を一部借りる、というのが国家としての正しい態度に思います。米国を信じすぎると、韓国のようになるのは目に見えています。韓国がクラッシュから学んだのは、アメリカは助けてくれない(自己利益しか追求しない)、ということと、アメコーはその自己利益をもっぱらウォールストリートと金融資本の言葉でもってしか定義していない、ということだったそうであります。
ものの本に、ポランニーとか出てきて。労働の商品化が、人間を文化的諸制度から引き剥がしてむき出しでストリートに転がし、やがては破滅させるのこと、とか出てきますが。このあたりは新?自由主義者から反論があるでしょうなあ。リハビリで元気になって今ではパンツを自分ではけるようになった栗慎さんが、自分はポランニー学派だ、と言っているのを読んで、スミスの研究家に「ほんとか」と訊ねたのは、もう二十年ぐらい前のことのような気がします。

新自由主義化は例外なく、労働者を非正規化しているようです。偽装請負に粘着性を持つのは、そんなに悪い手ではなかったようです。簡単に言えば、富の偏在は当然に権力の偏在をもたらします。その権力者が、名前を挙げるのも恥ずかしい、御○所とかマルチ奥谷とか、人間○器ズに何故かなってしまう。人間というのは、意外にその程度の存在なんでしょうか。
 
 
 
おっさんでもええわい (memoま)
2007-04-17 21:04:23
日曜日に律儀におっさんのいっぺん言うてみたいことを聞いて上げてているわたくしをおっさんって、ちょっとひどくねえ?

2008年用就職人気ランキングというようなものが出回っております。
http://bunnabi.jp/2007/ranking.htm

http://job.mycom.co.jp/08/pc/visitor/
2008conts/2007rank/risou.html

他では下がっておりますが、回答数の一番多いリクルート
http://www.recruit.jp/library/job
では会長様の会社は41から18位に躍進(他の調査で大躍進の三菱重工は上がっているとはいえ全体で見ると低かったり)されております。業績の伸びているいい会社なのでしょうね。
いつも上位のサントリーさんは上場企業ではないのですよね。昨日新しくできたミッドタウンのサントリー美術館で久しぶりに目の保養をしてきました。室町や江戸の昔、いやもっと以前からですね、花が咲くとその下で酒盛りをしたくなる日本人。きっとその酒盛りのためだけに作られた贅沢なものを見てお金は正しく美しく使ってほしいものだと思いました。
亀山城、このたびの地震で崩れたのは昭和47年の改修部分のみ、江戸時代のものはしっかり残っていたそうです。退化しているのか、もしかして。

牧会活動事件というのはそう遠くないところで起こったのに全然知りませんでした。
「前認定被告人の所為は、自己を頼って来た迷える2少年の魂の救済のためになされたものである」
「両少年は翌春美事に復学に成功し、更にはそれぞれ大学に進学して模範的な生徒・学生として生長するに至ったものである。」
文学ですね。これは。
少年法改正、修正案がでるまでは小学生でも少年院送致の方向に向かっていたようです。
 
 
 
立ち読み書評 (作業員)
2007-04-18 18:54:56
おっさんでもええわい にはしびれますな。やっぱ侠気を感じます。なんとかかんとかという化粧品がたしか、九州のアネさんの会社ですでね。
テレビに出続けることにいかほどの意味があるのか正直よくわからない筑紫さんの番組に、高遠さんが出てらして。思い出すのは、男のおばさん日本代表、であらせられる公明冬柴の「金請求しろ。あいつらに金請求しろ。絶対許すな。金請求しろ」発言ですね。支持者が自称仏者でも、本人はただの商売人なんでしょうか。今ふりかえると、冬柴の当時の態度とか、関係ないのに赤面するぐらい恥ずかしいですね。

御○所会長の本を初期に出したせいか、クソ本の山のように感じる某新書に、リバタリアンなんとかという本があったので、めくってみたら、「建物の耐震性など、みんな違ってみんないい。耐震性のあるなし、分かっていて売り買いすれば、いいんだよ過去のことは」というような意味のことが書いてあって、これが山さんと同じいわゆるリバタリアンの考え方か、と笑ってしまった。
例えば、耐震性のない建物は赤、ある建物は青、に色分けするとして、赤い建物には誰も近づかないだろう、倒れてくるんやから。結局、ある地域は赤い建物ばかり、ある地域は青い建物ばかり、という景観が生まれるやろう。足立区に九龍城が林立するちゅうことやね。で、青い建物ばかりのヒルズには私兵が常駐し、赤い建物の住人はそこに足を踏み入れることができない、というようになるやろう。
メモ夫人も株で一山当てて、六麓荘あたりに家を建てんとね。そのときは、わしは首から身分証ぶらさげて、茶でもしばきに行きますわい。ちなみに、パソコンも使えなければ目盛りの正確なグラフも書けない知り合いの爺さんが、今度は金でウン千万儲けました。その爺さんの娘(普通の主婦)は、証券会社の勧めるとおり運用して、たぶん山さんが買うなと言っている商品だったのでしょう、ウン百万みごとに損されておりました。難しいですなあ、運用ってやつは。
手数料で稼ぐ連中は、為替リスクのある商品を、どうも素人のジジババに勧めているようですが、大丈夫なんでしょうか。
 
 
 
リバタリアン宣言でしょ (memoま)
2007-04-18 21:10:46
その本買ってみようかいと思ったのだけど、余りにも極論なのでやめて「人体 失敗の進化史」という、イヌには鎖骨がないんですと説明しつつ、オカネに結びつく結果しか追わない大学に意味はあるのか、と実は為政者への静かな怒りが書かれた本を買いました。耐震性のところ、ひっかかりました。リバタリアンの著者の方は自分で分かってやわいマンションをお買いになればいいけど、建物壊れたら周りの人にも被害は及ぶのだが、車の事もそう、それで一緒に事故に巻き込まれる人はどうなる?と余りにもつっこみどころ満載だったので棚に返しました。

先日数年担当だった某コーディアルの人が、転勤になりますので後任者をと電話を下さったので、お世話になりました、これで気兼ねなく解約できますわねと言ってしまいました。いつまでもいいカモになっているわけにはいきません。

18年度の拳銃の押収数は458丁、以前は700、800だったそうで、平和ボケしてねえか、と民主党の委員がおっしゃってました。先日ある展示会に行ったら、売れっ子デザイナーの試作品のパズルが手榴弾とカラシニコフ。迷彩服をクールと思えるほどオシャレにはなれません。
 
 
 
教養とか文化とか (作業員)
2007-04-18 22:25:03
本日は、日がな一日美術本など眺めておりました。岡本太郎の写真とか。大竹伸朗ブームでしょうか。才能ってのは、十代でやっぱほとばしっているものですなあ、絵画やデザインの場合は。
国立新美術館って、どうなんでしょうか。江戸のことはよくわからんのですが、写真で見る限り、円い屋根の雨よけのようなもの、邪魔に見えますね。丹下健三よりは、黒川さんのほうが好きなのかなあ、江戸の衆は。わしは、大きなものには興味がないんで、よくわかりまへん。拳銃は、裏の家で記録を更新する丁数が押収された、という微笑ましい事件がずっと昔あったような気がしますが、気のせいでしょう。

新自由主義の話にしましょう。サッチャーはまず大学の予算、特にジェニにならん古典文学とかの予算を削ったはずですね。新自由主義者は、教養とか文化が嫌いなのです。で、戦争は好きですね。サッチャーも鉄の女ぶりを発揮しましたわな。アメリカで起こったのは一握りの人間に富を集中させつつの、軍事ケインズ政策だった、と言われています。中国は普通にインフラ投資で雇用を生み出して、反日教育で政府批判をうまくかわしたわけですね。さっき、中国人の若者が、「中国人、小泉大嫌い。アベは、まあ好き」とか言っていました。遺族会の票が欲しかっただけの男、うまい具合に悪役にしたてあげていますね、中国は。どう考えても親台派のアベの方がろくでもないはずですが、中国から見れば。
自称リバタリアンをバカにしてしまう理由が、国立新美術館の写真を眺めていてわかりました。中身がないからですね。まずジェニを握ってきらびやかな外観だけをつくり、これから中身を用意する。そういう人生設計はアリだけんど、せめてセンスのよさ、見せてもらえんものかと、思うでんな。

長崎の事件、よくわかりまへんが、言論云々と結びつけるのであれば、「田中キンタマは爆殺されてもしかたない」とか言っていた、雨にうたれたこけし大統領、再選させてはいかんだろうが。まあ、大統領はよほどクールなんやろけんど。どこが?
反人権派弁護士代表稲田ちゃんが、「河野宮沢は万死に値する」と繰り返していますが、「万死に値する」は、「死ねばいいのに」ちゅう意味ですよね。わしも、少し気をつけようと思うこの頃です。
 
 
 
六億年前の塩 (Dialectician)
2007-04-19 00:24:35
一億総おっさん化現象の昨今とはいえ、おっさんもかなり二極化してなくなくねぇ?
オプションでいうとタイムバリューの劣化をイントリンシックバリューとボラの高さでカバーできている層と、タイムバリューしか魅力がなくて(またはそれもなくて)完全に思考停止し切ってる層と。自分も良書を沢山読むなどしてタイムバリューの劣化に抗したいものです。
メモま様投稿の日にちを見るに、自分とほぼ同じ頃にミッドタウンに行っていたようです。自分は3日前の日曜日に夕飯を食べに行ってました(哀しいかな花=芸術より団子)。でもメシよりも、F1だったか地下だったかにあった、六億年前の岩塩なるものを舐めてきて(とにかく億の文字に弱い)、その温泉卵のような味覚だけしか覚えてません。硫黄の味なんですかね。
ミッドタウンの庭に地続きのおんぼろマンション(緑色の屋根のやつ)を姉が持ってまして(自分が買わせたもの)、そこからのミッドタウンの借景は庭も含めて堂々たる人工美です。所詮は赤キューなので由緒正しい西の街の佇まいとは違う人工美。だけどいつか必ず買い戻してやるぞと虎視眈々で円キャリーよ、あと1年は続いておくれ~と外債の行方が気になる日々なのです。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-04-19 02:38:42
作業員さま、memoま様

ちょっとリバタリアン氏を弁護してみようかな。

>リバタリアンなんとかという本があったので、
>めくってみたら、
>「建物の耐震性など、みんな違ってみんないい。
>耐震性のあるなし、分かっていて売り買いすれば、>いいんだよ過去のことは」
>というような意味のことが書いてあって、
>これが山さんと同じいわゆるリバタリアンの
>考え方か、と笑ってしまった。

建物の耐震性のような人名に関わる大切なことについては、「国や自治体がしっかりやってくれないと困る」と考える人が多いのかも知れず、事実、そのように考えて安心していたら、姉歯みたいなものに軽く騙されたわけです。マンションを買った人は、建築を認可しているのだから、まさか、耐震基準に足りないなどということは万に一つもない、と安心していたわけでしょう。

しかし、考えてみるに、これは、国、もっと言うと、公務員という同じ人間に対して、過剰な期待と安心感(奥谷流に言うなら「甘え」!)を抱いていたことが、隙を作ったといえないでしょうか。

個人としては責任を取らなくてもいい公務員のようなものを間違って信頼し頼ってしまうような仕組みよりも、自由な個人同士が、お互いを評価し合い、必要があれば契約をしたり、その際に担保を差し出したりする自由契約の方が、コストに見合った安全性を手に入れることが出来やすいのではないか、というのが、多分、各種いるリバタリアンの概ね共通見解ではないかと思います。

そもそも、公務員には建築確認で構造計算などをする能力が無いとすれば、彼らが介在すること自体が手続き的にもコスト的にも余計ではないでしょうか。

リバタリアン系の論者の全てが、市場は素晴らしいと思っているわけではなく、共通点は、たぶん、国家は信用できないし、非効率的だし、権力につくヤツは狡い(かもしれない)という、国家性悪説ないしは国家懐疑論です。たとえば、ハイエクは、資源配分を国家が中央集権的に考えるのは情報処理能力的に無理でかつ腐敗やアンフェアの危険を伴うので、自由と所有権を確保した上で、情報収集・処理装置としての市場を使う方がよりマシだ(完全なものではないけれども相対的に)、と考えたのだと思います。

もっとも、国家(=公務員)が介在するかしないかに関わらず、建築士のモラルのような基本的な倫理が怪しくなることは、社会的に、非常に大きなコストをもたらすことになります。モラル崩壊のコストは高い、ということがリバタリアンに対する賛否とは別に言えそうです。
 
 
 
誤字訂正 (山崎元)
2007-04-19 11:05:14
人名→人命。失礼しました。
 
 
 
Unknown (さghljk)
2007-04-19 14:40:12
>国家は信用できないし
 
 
 
上、タイプミス ごめん (作業員)
2007-04-19 14:53:15
>国家は信用できないし

新自由主義化の順番だと思うのです。セーワ会利権ちゅうのは、建築の一部と文教分野ぐらいで、ほとんどの利権を旧田中系におさえられとったわけですね。で、建築確認とか審査とかの分野から市場化する、というのは、かなりいかがわしいわけです。市場化するのもいいですが、このあたりは最後でもいいんじゃないの、とわしは思います。労働市場にしてもそうです。監督官などいらん、というような人間が理想の経営者とされている時期に、流動化などさせてどうするのか、と思います。教育もまずいと思います。貧乏人の子供がみんな東大に入ったら、安倍が総理になったりはせんでしょう。人形として、ならあるかもしれんが。
市場化が、今現在のタコ権力者の権力強化、にはなるは、耐震の安全性も実現できないは、ではどうしょうもないでしょう。

公務員に審査できないかというと、審査できる人間を公務員にすればいいだけですね。最近、審査や提出書類が結構面倒になっているそうで。わしの住んでいるいるところのある分野の書類は、わしの友人が書いたものしか通らない、と言われています。担当者(役人)が、ものすごく細かくてシビアな人に変わったから、だそうです。で、「おめーら、やりゃできるんじゃないか」と外野は言っているのです。困ったものです。
ちなみに建築士で構造ができるのは、一万人程度と聞いています。メモ夫人、違いますか?
 
 
 
まあ、こんな感じ (作業員)
2007-04-19 15:19:12
偽装見抜く判定員の実技試験、48%が不合格
2007年04月03日朝日

耐震強度の偽装や設計ミスによる強度不足を未然に防ぐため、国が6月20日から導入する新たな構造設計の審査制度で、判定員の資格を得るための実技試験を3月に受けた構造設計専門の建築士ら3354人のうち、48%の1608人が、不合格になったことが3日、分かった。略 39%の1315人は十分な審査能力があり、判定員の要件を満たす 略 。新たな建築確認制度では、自治体や民間機関の審査の後、都道府県知事が指定する「構造計算適合性判定機関」で、構造設計事務所を営む実務家らの「構造計算適合性判定員」が同業者同士で構造を審査する「ピアチェック」が行われる。
 
 
 
国立新美術館に中味はありません (memoま)
2007-04-19 21:49:32
事柄によっては個人同士で・・・というのは正しいと思うし、国家は信用ならんという気持ちも共有できるのですが、やはりその個人間だけでおさまらないことまでをまったく市場だけにお任せしていいのかなと思うのです。ひつこいようですが、広い敷地で崩壊しても誰の迷惑にもならないところに好きなように危険だけど安いものを建てるのは勝手だけれど、隣近所にも被害が及ぶようなところでそれはOKではないでしょうし、例えが適当かはわかりませんが、車検のないアメリカでは高速道路でタイヤが飛んできたりします。事実旦那は友人の車のタイヤが途中で外れてコワい思いをしたようです。もっとも日本の車検はやり過ぎかなとも思いますけれどね。(オリックスは例によって規制改革会議でレンタカーの車検を1年から2年に延長させて費用削減につとめられたそうですが)小学校の天井は3メートル以上というのは最近廃止されましたが、多分先に変えるべきところがまだまだありそうです。
昔一級の試験には通ったけど、正直構造はわかりません。人によって考え方が異なるのも厄介なところ。昔勤めていた事務所の担当の人は極端に安全重視で、住宅のカーポートの配筋をチェックに行ったら、工務店の人が「重量トラックが走れる」と笑っておられました。経済性と安全性のバランスというのはものすごくビミョーです。地震の揺れ方や地盤や条件次第では思いもよらないことが起こるので絶対的な安全はないのですよね。ましてや施工が信用できるかも問題。だからといってここをすっとばすともうこれは安心して道を歩けなくなるかもと思います。ある程度は保証にはなると思いますし、個人間の契約になると「保険」というのが登場して費用がかかりそうです。結局安全もお金で買うっていうことになってしまったり。
「ゆとり教育」が登場した時に、これは教育を民間に放り出そうという事なんだろうと思ったのですが、首相が変わると教育を国民運動になんて、でも方向が少し違うかも。

昨日クローズアップ現代でフランスの大統領選のことをやっていました。おフランスの週35時間以内、解雇禁止も極端かもしれないですね。それですんだらいいのですが。アメリカ流をのぞむひとはシティーに行って稼いでおられるそうです。サルコジ流かロワイヤル流かどちらが選ばれるのか区長選より楽しみです。ある意味フランスのような国があり、イギリスがあり、どちらかを選べるように移動すればいいし、EUならそれができそうです。

例の本の著者はとても気前のいい、ナイスな人です。以下をどうぞ。
http://www.gifu.shotoku.ac.jp/kkura/libertarian
%20manifest.htm
「教育制度はリバタリアンにとって鬼門です」
無政府資本主義についても
http://www.gifu.shotoku.ac.jp/kkura/anarchic
%20society.htm

ミッドタウンの人工美は徹底していて気持ちいいなと思いました。原宿に巨大な公衆便所(山崎先生のお言葉です)を作った人の美術館がないともっといいのに。google mapで見るとまだ更地の頃でその広大さに驚きます。緑の眼鏡の人の美術館も建設中ですね。
そうあの美術館はほんとうに収蔵品のない美術館なのです。つまり巨大な貸しギャラリーなのです。写真だけでそれを読み取るってすごくねえ?
 
 
 
すごくねえっす (作業員)
2007-04-19 22:55:26
さっきゴミ箱の中にアエラがあったので、拾って読んだら東先生のところの松原先生が、ハーヴェイの書評書いてるじゃないか。なんか、すげー恥ずかしいなあ。松原はこないだ探偵ナイトスクープに何故か出てて、今度組み手でもしてもらおうかいのう。ほんでから松原は、武道家としては「同じ帯の色同士で競争を」とか言っていて、わしもボクシングの階級ごとの競争を例に出そうとしたことがまた恥ずかしくなったじゃないか。まあ、わしは前にいた流派をやめる時に、「帯の色も、ひとつの階級ではないのか」と自称名言をはいたので、まあいいか。とにかく無名の武道家でいくらか読書家のただの作業員だから、松原よりは左にいたいもんだ。
美術館については、中身のことはよく知らなかったのですが、展示スペースとデザインが無関係だというのは、風の噂で聞いていました。
話をハーヴェイにもどすと。新自由主義への死亡宣告は、「ドル暴落」だそうです。あと、アメリカにおける長期デフレ(資産収奪デフレ)。こういうことを望んだりするとまた、合成のなんとか、と言われるのでしょうか。

リバタリアンについては、二点思うのです。ひとつは、宣言するその姿に赤面してしまうということ。
もうひとつは。やはり山さんが萌えている奥谷問題ですね。奥谷は法学部を出ているのに、労働基準監督官に与えられているのが、警察権力だということを理解していません(しているのかもしれんが)。で、紛争は全て民法で解決せよ、と言っているのですね(いい度胸ですよね)。そして、その民法を含むいわゆる法律全般を、自分達の好きなように変えてやる、と御○所経団連会長は言っているわけです。どこまで汚らしい○器連中だろうかと思います。
規制にも規制緩和にも、利権があるのです。郵政を民営化して、自分達の派遣会社を使うとか、公務員なら体面があるのでマルチを副業にできないが、民営だから全社あげてマルチ賛美しようとか、どうです、そんなこと考えているとしたら、汚らしいでしょう。この汚らしい人間○器ズは、宮内ルートで山さんには悪いが某楽天につながり、山さんの嫌いな神戸人に、東京放送の社風は変えられていくわけですね。

城山三郎亡き後、書き手が不足するかも、と思い、経済小説の練習でもしようかと思って、「人間○器 食堂まで往復二十分」という仮題を用意しました。十年ほどかけて、幸田なんとかぐらいにはなりたいもんです。前半の盛り上がり部分書いておきます。

業務請負一人親方大野くん(仮名)
「○器会長。我々は、○器ではなく、人間なんです。いいかげん、人間扱いしてくれませんか。我々はなぜ、いつまでも変動費扱いなんですか。我々は、部品でも、潤滑油でもありません」
○器会長
「なーにを偉そうに、業務請負会社の小僧が。時給1050円じゃ、不服か。なんでんかんでんぐらいだせってか。なーんだおめー、わしゃ熊襲だが、頭の悪い岸信介と呼ぶのも褒めすぎの蝋人形ぐらい操っている熊襲○器なんだぞ。○器なめんなよ。昼飯を食堂まで食いにいけないおめーらとは違うんだ。和洋中から一食選んで、あとはキャンセルできるんだ、わしゃ経団連の○器会長だから。いーか、おめーらのことを部品だとか潤滑油とか呼んだことなど、一度もない。おめーらのことは、帳簿上もちゃーんと評価しとるるんじゃぼけ。わしゃ、新自由主義のアメリカで最先端の会計、学んどるけんね。おめーらは、作業クズだ!」
 
 
 
我らが御○所フジオはすごい (作業員)
2007-04-20 16:48:26
>キヤノンの今期、純利益5200億円・8期連続最高益

人間○器が守銭道に徹すれば、これぐらいの利益は出せるんだなあ。そりゃ、みんな○器街道まっしぐら、だわ。とりあえず、いったん敗北宣言しといた方がよかろう。フジオ、あんたはすごい、たしかに神だ。
で、リバタリアン宣言の本の帯には、こうあるらしい。

>『ニッポンの勝ち組エリートとアメリカのセレブ(ヒラリーも、マドンナも、ブラピも)が考えていること』
山さんの軽率さに、ハラハラするのはわしだけではなかろう。リバタリアンが不評なのは、どうせオバタリアンのおっさんバージョンだろ、と見抜かれているからだ。(この著作が、という意味ではないが)規制緩和の成功例にタクシーを出したり、市場化するべき例で耐震偽装問題なんかに触れては、ちょっと説明がしんどかろう。建造物で言えば、石綿やシックハウスの問題もあるし、黒川のデザインなど公害かもしれんのだから、市場の失敗好例だ。
タクシーといえば、糸山のところのなかなかいい趣味をもっているそうな女性キャスターの番組で、「もうタクシーじゃ食えないよ」とレポートしてたなあ。食えない職業は、「雇用」とは呼べまへんぞ。
同じくいい趣味の子持ちキャスターの番組で、「北海道でも、札幌は好景気だ」とコメンテーターのいかにもつまらんリバおっさんが言っていたが。北海道で精進料理風店をやっているわしの知り合いが、時給は今も六百円代だもんな、と言っていたぞ。大崎ちゃんの頭が真っ白になる二十年の間、時給が上がらなかった国あるいは地方の、「景気がよくなった」などという話は、泣ける。若い衆、ごめんよ、おっちゃんたちみんなリバタリアンだから、君たちの暮らしに何もでけなかったわい。

そんなわけで、リバな話なんだが。無政府主義というのは、オウム信者と同じ扱いを受けても仕方ない、かどうかは議論があろうが、歴史的には、そんなもの宣言しようものなら、特高にしょっぴかれて、拷問されて、井戸の中、だ。政府という暴力装置を否定するのであれば、自身が暴力装置になるか、暴力を否定してアリも殺さぬ仏者のようになるか、しかなかろう。
いくら利益を出しても、賭場(市場)でルールを犯した御○所には、それなりのケジメが必要だ。政府を否定するのであれば、御○所の暴力にひれ伏すか、御○所に私刑を加えるかの、どちらかしかない。市場における暴力をどうコントロールするか、その覚悟から宣言するならまだしも、アメリカのセレブがどうしって? あんまりおっちゃんを赤面させるな。

リクルートの求人誌が、最近、掲載会社とのトラブルはフリーダイヤルへ、というキャンペーンを始めて、まあ、悪いことではないと思う。おもしろいのは、同じページに、労働局の電話番号も書いていて、ここへ泣きつけ、ということだろう。ハローワークの民営化は謳うが、自分たちでヤクザ会社のギョーギはできない、という当たり前のこと、だわね。
そして、この当たり前のことをやめろ、と言っているのが、財界芸者失礼女帝マルチ奥谷ですね。やっぱ侠気という意味では、メモ夫人以上ですね。わしとしては、ヤクザ会社の求人を掲載した場合は、リクルートの担当者のエンコ・・・、ぶっそうな話はやめましょう。しかし、警察権力を否定するというのは、そういうことです。宮崎学親分風に言えば、「法より掟」。法ならまだしも、掟を破ったら、ただではすまんでしょう、健全なる無政府社会においては。

経済小説の題名が決まりました。ベタですが、「列島を出よ! ○器の国の安倍へクソダス」であります。装丁も決まりました。食堂まで往復二十分の大分の○器工場を空撮したもので、トイレを示すのははフジオの顔です。で、その空撮の写真の上に、いろんなカエルが貼ってあって、中ガマ秀直ガエルとか、猪首ガエルとか、八代ガエルとか、田原ガエルとか、もちろん奥谷ガエルとか、ついでなので伊藤元重ガエルも入れておきました。プロットはまたいずれ。ちと長かったかな、失礼。
 
 
 
作業員 (偽装請負の現状2013年版)
2013-05-19 18:51:42
2013年の新聞では、偽装請負が和解によって解決したかのように報じられているが、実際には違う。

偽装請負の社員を、期間契約の正社員にしてから、期限切れで解雇した後、キヤノングループのデスクワーク系の正社員1000人を作業員に職種転換させて、最低賃金に降格させ、かつ、キヤノンの工場に引っ越しさせて、仕事をさせているのだ。断った場合には解雇すると脅されたと皆が証言している。これはかなりの問題であろう。2011年にリコーが1万人のリストラ(作業員への職種転換など)を実施したと報じられているが、実際には、キヤノンはそれより半年ほど前に実施していたことになる。それが、表立って発覚しないのは、キヤノンがメディアに圧力をかけているからである。例えば、朝日新聞はキヤノンからの広告を出されなくなり、毎日新聞はキヤノンからの広告を出すことと引き換えに報じなくなった。読売新聞はナベツネと御手洗が友達同士であるため報じていない。これが、2013年の4月末日時点での現状だ。それだけに、もはやキヤノンは終身労働を守っているとは言えないのだが、まるで雇用を守るキヤノンという箔を付けたいがために、このキヤノン事件についてはメディアの口を封じており、結果リコーの事件しか報じられていないのが現状だ。

 
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