あさのあつこさんの「木練柿」を読み終えました。
「弥勒の月」「夜叉桜」に続いての第三作目です。
4つの短編からなる連作なのですが、どれもが読みごたえがあり人の心の奥底を望みこむような気分になりながら読み進みました。
どの作品にも深い闇を抱えたまま遠野屋の主として生きる清之介と、心の奥底に何を飼っているのか何を感じているのかそれとも心があるのかと思わせる同心の木暮信次郎がまるで刃を合わせているような言葉のやり取りが交わされて・・・
その傍で切ない思いをする岡っ引きの伊佐治が可哀想に思えてきてしまいます。
「楓葉の客」では遠野屋の女中のおみつ、「海石榴の道」では商売仲間の吉次が関わった事件を解き明かしていく。
そして「宵に咲く花」では伊佐治の嫁のおけいが関わって・・・これでは伊佐治のいろんなことが知れて嬉しかった。
最後の表題にもなっている「木練柿」は清之介が武士を捨てて商人となった経緯を、義母おしのの側から語って見せます。
回を重ねる毎に清之介と信次郎を取り巻く世界が少しずつ明らかになっていきます。
次はぜひ信次郎のことを知りたいですね。
もう一度「弥勒の月」を読みたいと思って捜したのですが、残念ながら手元にはありませんでした。どこに行ってるのかしら?
「弥勒の月」「夜叉桜」に続いての第三作目です。
4つの短編からなる連作なのですが、どれもが読みごたえがあり人の心の奥底を望みこむような気分になりながら読み進みました。
どの作品にも深い闇を抱えたまま遠野屋の主として生きる清之介と、心の奥底に何を飼っているのか何を感じているのかそれとも心があるのかと思わせる同心の木暮信次郎がまるで刃を合わせているような言葉のやり取りが交わされて・・・
その傍で切ない思いをする岡っ引きの伊佐治が可哀想に思えてきてしまいます。
「楓葉の客」では遠野屋の女中のおみつ、「海石榴の道」では商売仲間の吉次が関わった事件を解き明かしていく。
そして「宵に咲く花」では伊佐治の嫁のおけいが関わって・・・これでは伊佐治のいろんなことが知れて嬉しかった。
最後の表題にもなっている「木練柿」は清之介が武士を捨てて商人となった経緯を、義母おしのの側から語って見せます。
回を重ねる毎に清之介と信次郎を取り巻く世界が少しずつ明らかになっていきます。
次はぜひ信次郎のことを知りたいですね。
もう一度「弥勒の月」を読みたいと思って捜したのですが、残念ながら手元にはありませんでした。どこに行ってるのかしら?
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