風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

ブタがいた教室

2009年05月05日 | 映画、DVD、TV



今の「豚」繋がりではないけれど、たまたま「ブタがいた教室」のDVDを観る事が出来た。

この映画は、実際にブタを飼育し、自分たちで食べるという実践教育を始めた大阪の小学校の先生が書かれた「豚のPちゃんと32人の小学生」という原作を元に映画化されたそうだが、ともすれば忘れてしまいそうな「食べ物」=「愛しい命」であったことに、改めて気付かされた思いがする。

また、さらにもっと強く感じたことは、「話し合う」ということの大事さ。
この映画では、子ども達の台本が白紙だったと聞く。
育ててきたブタをどうするかについて、子ども達は一生懸命に自分達の思いを言葉にしてゆく。
どんな意見でも、そこには「間違い」は存在しない。

確かに、感情が先にたって、話し合うことが出来ない大人も多いかもしれない。
でも、面倒くさい、どうでもいい、どうせ分かってもらえない、●●が悪いとか他人やものに責任を擦り付けて、初めから意見のぶつかり合いもせずに白けてしまったりキレてしまっている現実はないか。
意見が対立する事が悪い事ではなく、むしろ、何もしないことだと思う。


この映画の、「結末」を知らずに本気でとことん意見をぶつけ合う子ども達の姿は、現実の子ども達の姿であって欲しいと願う。
コメント
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