延岡というまちをアーカイブ化していくには。

延岡というまちについての記憶を考えていく。

平成24年度全国大学博物館学講座協議会の内容 vol.01

2012-06-24 04:53:37 | アート・文化
全国大学博物館学講座協議会の平成24年度の全国大会が、関西大学であった。
これは大学の博物館学担当教職員の研修と意見交換を兼ねた集まり。

実施された講演・フォーラムについてメモをそのままアップする。


「文化財レスキューと大学博物館の果たすべき役割」 栗原祐司氏(京都国立博物館)

学芸員養成課程の件、やめる所が出てくるのは覚悟していた。思ったより少なかった。単位数・科目数が増えて苦労している所が多い様子。希望としては博物館学専任教員を増やしてほしいという事があったが、なかなか難しい。

文化財レスキュー、1次レスキュー、緊急避難的な事は終わったが、引き続き行われている。
震災で多くの博物館が被災。被災数3397件。文化財も744件が被災。指定・登録等。WW2以降最大の被害。

ハードについては文科省で2回の補正予算:87億・329億円=公立社会教育施設災害復旧費補助金。
激甚災害災害法に基づく財政援助博物館・生涯学習センターが入った。→埋文センターが入っていない。

文化財レスキュー事業=被災文化財等救援事業
内容:救出・応急措置し博物館で一時保管
対象:指定の有無を問わず。美術工芸品や有形民俗文化財等動産文化財が中心。

全国大学博物館学講座協議会も入っている。これは専門家の必要性だけでなく、資料の一時保管を考えていた。あまり専門性の高いものでなければ、学生に協力してもらう事も可能であり、人材養成にもなるのではないか。

回収資料を保管するための体育館の確保が難しかった→遺体安置所等になっていたので。

大学博物館の役割
・大学で収集された資料を整理・保存、公開・展示し情報提供とともに研究・教育を行う、学術研究と高等教育に資する。
・社会に開かれた大学の窓口として人々の多様な学習ニーズにこたえる。
・豊富な知的資産から地域社会に協力・人々の多様な学習ニーズにこたえる。
・次世代を担う青少年へ。

  「ユニバーシティミュージアムの設置について」H.8学術審議会報告

論点1
「社会に開かれた大学」の窓口として、大学博物館がその専門性を生かして文化財レスキューを行う事。
論点2
学芸員養成課程を行う大学として学生が文化財レスキューに参画することは、人材育成からも必要。
論点3
次世代を担う青少年のために大学博物館でレスキュー資料を展示する必要がある。

今後の課題
大学博物館として、大規模災害に何ができるのか。
ネットワークの重要性。

国の文化財レスキュー体制に関しては今年度限りの可能性。今年の夏がヤマ。
それ以降は各都道府県で体制をつくってもらいたい。
ブルーシールド国際委員会。文化遺産の「赤十字」。アジアではまだ国内委員会をどこもつくっていない。韓国がつくりそうな状況。
ICOMの中にICOM-UMAC。日が非アジア大学博物館ネットワーク。日中韓は非加盟。アジアではフィリピンとシンガポール。


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