延岡というまちをアーカイブ化していくには。

延岡というまちについての記憶を考えていく。

クラウドファンディングと伝統的な信仰の価値。

2014-04-08 10:08:35 | アート・文化
例えば東北被災地で被災した神社やお寺をなんとか修理したり、お祭りを実施する際にクラウドファンディングを活用するというのはそこそこ一般からの理解を得られると思う。共感するし、なんとかしたいと思う。社寺が地域コミュニティにとって不可欠な存在である事もまた、震災から今日までの間に広く再認識されたからという点もある。

ひるがえって、被災地ではない、日本の他の地域ではどうなのか?地方に限らず、都市部においても多くの社寺が同じようにコミュニティにとって重要な存在である点はかわりはない。多くは財政的な困難を抱えているのも同じで、しかも古い伝統があり土地の文化を支えてきたような存在であっても自助努力が難しい所が無数にある。しかし、そういう所にはクラウドファンディングのようなコミュニティ外からの資金調達には抵抗があったり、よしんばエントリーしたとしてもなかなか共感を得られない可能性がある。

クラウドファンディングで多くの人から共感を得て、支援を獲得するというのに付加価値的な何かが必要だというのは、著名人が関与した企画に資金が集まりやすい傾向をみてもよく理解出来る。それは仕方がない。難しいのは社寺の祭りや建物の修理等をその俎上に載せた場合、それが上手く行かなくなる事で社寺の持つ、そして日本各地で普通に存在している一般的(普遍的?)・伝統的な信仰の価値が相対的に低下してしまわないか、という点なのかもしれない。

ちょっとこの辺り、まだ思考が及ばない。


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