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懐かしの「赤根峠」でオリエンテーリング大会連覇!

2018年06月12日 | ! オリエンテーリング&ロゲイニング !

オリエンテーリング関連の以前の記事(横浜本牧山頂公園大会)で「次回は2月中旬に開催される母校主催の大会に参加」と宣言していましたが、その宣言どおり、埼玉県飯能市にある「赤根峠」周辺で開催されたオリエンテーリング大会に参加してきました。この「赤根峠」はおよそ20年前に私自身が山林の地図を調査し、かつ大会の開催に携わった思い出深い場所であり、今回の大会参加は非常に感慨深いものでした。

昨年の前回大会はトレイルランナー向けクラスに参加し、走力に対してナビゲーションが追い付かずに山の中を右往左往するという失態を犯しましたが、それでもどうにかこうにか辛うじて優勝。かつての地図調査者としての意地もあったので、ミスを最小限に抑えることで満足のいくレースをしたい。そうすれば自然と結果はついてくるはず...という意気込みで今回のレースに臨みました。

最初の1番ポストと中盤~終盤にかけては尾根を辿らせる比較的テクニカルなコース、その他は長い区間を道で繋ぐ=ガツガツと走るラフなコースの設定だったので、1番ポストは確実に~中盤以降は慎重に~走れる区間は最低限のナビゲーションをしつつ軽快に...というシンプルな心構えで臨んだところ、その心構えが幸いしてか?全体的にメリハリのあるレース展開となり、特に大きなミスも無くゴールに。前回と異なり、今回は胸を張っての優勝を飾ることができました!

...なんて個人的な所感をつらつらと書いたところで???かと思いますので、今回はひさしぶりに(はじめて?)コース地図を用いて簡単にレース模様を紹介することにしました。ナビゲーションの基礎を中心に私の経験から得たアドバイスを混ぜて纏めていますので、特にこれからナビゲーションスポーツに取り組もうとしている方にはぜひ読んでいただけたらと思っています。(オリエンテーリングの熟練者はここに書いてあるアドバイスは当たり前のようにこなし、かつさらに速く確実に目的地に到達するためにはどうするべきか?を日々模索し、実践しています。)



△→1
正直なところ、スタート~1番ポストが実質の勝負区間(レッグ)でしたね。「東に向かって尾根の上をシンプルに走ればいいのでは?」と言ってしまえばそれまでなのですが、そのシンプルさが予期せぬミスを生むものです。レース序盤の山林に慣れていない状況を踏まえたコース設定だったように思います。実際、私も区間の約6割過ぎ(地図上の黒い○があるあたり)から北東に向かう尾根を辿ってしまい、正面に(向かって右方向に上っていく)大きな沢が見えたので頭が混乱しました。幸い、その大きな沢の特徴から現在地がわかったので南にある(東西に伸びる)小道に脱出しましたが...わけもわからずに北東に向かう尾根をそのまま辿ってしまうとかなりのタイムロスに繋がっていました。と言いながらも、スムーズなナビゲーションに対して30秒程度のロスはあったかと思いますので、ミスを最小限にするという範囲内ではよかったということになります。



1→2→3
実は先の△→1で大きな収穫がありました。それは、「地図が想定していた以上に正確である」ことが確認できたこと。ミスをした後に現在地を特定し、予定していたルートに戻るという一連の行為が自然体で出来たということは、地図が正確であり、かつ自身の感覚とフィットしていることの表れであると捉えました。
さて、1→2および2→3は、スピードの出る道走り区間が主であり、かつ道の脇にポストがあります。更に、ポストが小高い丘(2番ポストは尾根、3番ポストはピーク(頂上))にありますので、「速く走りつつも、現在地を確実に押さえるナビゲーション」「自信をもってポストにアタック=小高い丘に登る」の2点を意識しました。特に前者のナビゲーションが重要で、私が意識したのは「進行方向向かって左側にある工場内の建物」でした。地図の端に記載のある建物は時に参考にならない(ラフに記載している)ことも過去にはあったのですが、「地図が想定していた以上に正確である」ことを踏まえて今回は大いに頼りにしました。



3→4
一見シンプルな区間(レッグ)ですが、1つ間違えると大きなロスを生む区間(レッグ)です。3番ポストからの下りは、大きく3つの尾根に分かれています。西方向、西南西方向、そして南西方向。いかに西方向の尾根を粘り強く辿り、目当てのポストのある沢に飛び込めるか?がポイントです。西方向の尾根に辿っているつもりで西南西方向または南西方向の尾根を辿ってしまい、下りきった後に進行方向向かって左側の沢に飛び込んでしまうと、目当てのポストが見付からずに混乱してしまいます。
ここで意識する点は2点。「コンパスを見て、下る方向が誤っていないか?確認する」「進行方向向かって左側に流されないように常に右側を意識する」です。特に後者がポイントで、いくら右側を意識したとしても、心理的にそのまま右側の急斜面を下って(北にある大きな沢に下りて)しまうことは基本的にはない...という点です。コンパスを見て方向を確認しながら進むことは大前提ですが、あわせてこのように保険をかけることでよりミスの可能性を抑えることができます。
ミスさえ無ければ、下り基調で距離の短い区間(レッグ)なので、短時間でスムーズにポストに辿りつくことができます。この区間の最速タイムは私の2分17秒、区間2位は3分26秒と、実に1分近くの差が付いているのも、先の点を意識してナビゲーションをシンプルにしたことに依るのではないでしょうか。(12人が出走していますが、真ん中付近の区間6位は4分31秒、区間7位は5分44秒を要しています。)



4→5
基本は走る区間(レッグ)です。まずは、5番ポスト南東にある道の分岐(分かれ道)を確実に捉えること。そのためには、4番ポストと5番ポストのちょうど中間点あたりで道が湿地帯を横切る(道の左側に湿地→道の右側に湿地)ポイントを意識することが重要です。このような意識の持ち方は続く5番ポスト以降の尾根辿りでも応用することができます。
5番ポスト南東にある道の分岐に辿りついたら、①薄緑色(少し藪の有る)尾根をそのまま上る、②少しだけ道で西方面に進み白色(藪がほとんどない)の沢を上る~尾根上の道を少し北上する、のいずれかのルート選択が考えられますが、いずれも難易度に大きな差はありませんので、あとは好みの問題かと思います。上り基調の場合は藪がタイムに影響することが多いので、私は後者の②のルートを選択しました。



5→6
「赤根峠」の尾根道の主たる特徴でもあるのですが、地図をよく見るとわかるように、このあたりの尾根道は基本的にピーク(頂上)の上を通っておらず、ピーク(頂上)の脇を通っています。もちろんピーク(頂上)だけを見て進むのは危険なのですが、ピーク(頂上)が尾根道を進む上での保険になるのは間違いありません。
5→6では、特徴的なピーク(頂上)が3回登場します。全体の約4割で進行方向向かって右側に、全体の約7割で進行方向向かって左側に、全体の約9割で進行方向向かって右側に、それぞれ登場していますね。そして、3回目のピーク(頂上)を過ぎたところで右と左に分かれる道の分岐が登場しますので、この分岐を確実に捉えて右側の道に入る。この分岐さえ確実に捉えれば、あとは焦らず慎重にポストに向かえばOKです。少し下り始めた段階で道の左側に逸れれば、岩(大きな石)の脇にあるポストを見付けられるはずです。
一方で、ピーク(頂上)以外に何をチェックすればよいか?についてですが、各ピーク(頂上)の前後にある尾根や沢の様子を捉えられればそれに越したことはありません。が、慣れない中で確実に捉えようとすると、おそらくゆっくりと歩いて進みつつチェックするしか無いと思います。ですので、もしスピードを維持しつつ進みたいということであれば、コンパスで進んでいる方角をチェックすることをおすすめします。先ほど触れた(ポスト直前の)道の分岐までは、少し西寄りのほぼ南方向に進むことになりますが、道の分岐以降はその方角が大きく変わります。正しい右側の道に入れば西南西方向に、誤った左側の道に入れば南東から東方向を向くことになります。この方角の変化さえ捉えられれば、仮に3回目のピーク(頂上)や道の分岐を捉えきれなかったとしても、道の分岐を過ぎてしまったか?否か?を判断可能です。
尾根道のナビゲーションで普段苦労をされている方はこの2点のポイントを意識していただけるとよいかと思いますので、ぜひ試してみてください。



6→7
尾根道を辿るという点において気を付けるべきポイントは5→6と基本的に変わりありませんが、6→7ならではの気を付けるべきポイントがあります。それは、6番ポストからの脱出で北の道に出るのか?東北東の道に出るのか?を必ず決めて、かつ確実にその道に脱出することです。レース中盤以降で疲れてくると、「とりあえず登って道に出る。道に出たら右を向いて、あとは道なりに真っ直ぐ進む。」というテキトーなプランを立ててしまいがちです。これがまさに落とし穴で、登って出た道が当初予定していた道と異なる場合、道なりにまっすぐ進むことが結果的に道迷いに繋がってしまいます。距離の短い区間(レッグ)なので先を急ぎたい気持ちもわかりますが、こういう区間(レッグ)でミスをしてしまうのは非常に勿体ないので、ポストからの脱出は確実に行いましょう。



7→8
気を付けるべきポイントは5→6と変わりありません。8番ポストの手前、北西にあるピーク(頂上)を道で巻くよりも真っ直ぐに突っ切るほうがタイムとしては速いのですが、自信が無いままに下手に突っ切ってしまうとかえってタイムロスに繋がってしまうので、自分の技量や経験にあわせてプラン(計画)を立てればよいと思います。



8→9
8番ポストのある尾根を東に下ってあたりを見回していれば9番ポストはおのずと見えてくるので大きなタイムロスは発生しない区間(レッグ)なのですが、あえて速く辿りつくためにはどうしたらよいか?について1点アドバイスをしたいと思います。
9番ポストを囲む○の西端のあたりで、尾根の等高線の間隔が急に広がっているのがわかるでしょうか?8番ポストからこのあたりまでは比較的斜面が急なのですが、一転、ここから東側は斜面が緩やかになります。こういった箇所を「傾斜変換」と呼ぶのですが、この傾斜変換を確実に捉えられるようになると、周りの特徴物をある程度ラフにチェックしていても大きく迷うことはありません。
私の場合、この傾斜変換までは一気に下ってしまい、傾斜変換した後から左斜面を少し意識しつつ9番ポストに向かいました。結果、この区間の最速タイムは私の1分21秒、区間2位は1分56秒、区間3位は2分29秒と、見た目は非常に簡単な区間(レッグ)にもかかわらず大きなタイム差が付きました。傾斜変換を意識してスピードを上げるだけでここまでのタイム差が付いてしまう(逆に、ナビゲーションに自信が無いと、ミスをしていなくても大きなタイムロスに繋がる)ということがわかる典型的な区間(レッグ)だったのではないでしょうか。



9→10→11→◎
11番ポストは最終コントロール(以降、誘導テープ有)なので割愛して、道を高速で下りながら10番ポストを確実に見付けられるか?がポイントになります。9番ポストから東に尾根を下るところまではよしとして、道に出て南方面に走りながら(向かって右にある)10番ポストをどうやって確実に捉えるか?ですね。
これは基本的に尾根道を辿る際と意識すべきポイントは変わりません。向かって左側は平らな湿地帯が続き特徴に乏しい地形ですが、向かって右側は尾根や沢が入り組み、かつ最初に出てくる沢から次の尾根までは植生が非常に濃い(=藪だらけ)ことがわかります。ですので、向かって右側のみを意識して、かつ「植生が綺麗になったら、右にある尾根の突端に向けて道を外れて突っ込む。」というシンプルなプランでも特に問題はありません。道と10番ポストとの距離を鑑みると道から直接10番ポストが見える可能性は十分にありますが、下草の状態によっては見えない可能性も無くは無いといった距離感でもあります。ですので、こういったケースでは「ポストが見えたら儲けもの」くらいの心づもりで臨むとよいと思います。少し経験頼りのノウハウでもあるので、難しいところではあるのですが...

ということで、「簡単にレース模様を紹介する」と言いつつ長々となってしまいましたが、オリエンテーリング歴22年の私がレース中にどんなことを考えているか?をストレートな表現で書いてみましたので、何かしら参考になる点があるのではないか?と思います。ナビゲーションスポーツに限らずとも、登山やハイキングでもこの知識は適用・応用できますので、ぜひ参考にしてみてください。

最後に、私の辿ったルート(スタートからゴールまで)を地図全体にプロットしてみましたので、こちらも参考までにどうぞ。



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