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登山と車旅

南アルプス 2023.08.04 北岳山荘から間ノ岳・農鳥岳・大門沢小屋を経て奈良田

2023年8月4日、金曜日、晴。今日は北岳山荘から3000m峰が続く稜線を歩いて奈良田に下山だ。難所は大門沢下降点から取水口までの長い下りだろう。
2時半起床。入口横のテーブルで昨夜受取った鮭弁当で朝食。食べきれないから残りは鮭おにぎり。3時40分出発。天空に満月。暗闇に動く灯は間ノ岳を目指す人か。今日も好天に恵まれそうだ。
月夜とは云えランプなしでは歩けない。40分かけて4時19分中白根山に着く。
日の出も近いのか焼けて来た空に北岳がニョッキリ。北岳にも登山者のランプが。
富士山も望める。周りに山は無く孤独だね。
歩き出して100mの所で道を右に外す。同行者が後の人が引き返していると。左に稜線の下りが見えるのに、小生は谷に向かっている。変だと思っていたところだ。50mも進まぬうちに気付いたので苦労せずに済んだ。4時30分ランプなしでも歩けるようになってきて、間ノ岳や手前の岩峰の山肌も分かるようになって来た。

4時50分、明るくなって間ノ岳への岩稜もしっかり見える。

振り返れば北岳も、今歩いて来た道もしっかり見える。左の濃いピークが中白根山で、左後方が仙丈ケ岳、北岳の左後方が甲斐駒だろう。

4時57分気が付くと、雲の上に陽が出た。
5時を回ると山に陽が当たる。陰影がくっきりだ。日の出前後の景色の変化は激しい。
5時20分山頂の標柱が見えて来た。
5時24分、間ノ岳山頂に着く。風もなく穏やかだ。絶景かな絶景かな。
南アルプスの塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳の3000m峰がいい眺めだ。

展望を満喫して農鳥小屋を目指して先へと進む。
平坦な広々とした山頂部を歩きながら、あらためて北岳、富士山を眺める。

平坦部を過ぎて農鳥小屋への稜線の長い下りに入り、
岩礫の道が続く。
6時19分三国平からの道を右に見て、数分歩いて6時29分農鳥小屋に着く。
西農鳥岳(右)、農鳥岳(左)への急登を前に朝のおにぎりで補給。
7時15分、登り始めて30分だいぶ登りましたね。

カメの歩みで急登の尾根を登り続けること40分弱、ようやく緩やかな稜線に出た。西農鳥の山頂が左に見える。
振り返れば、間ノ岳と稜線に出てからの道だ。
7時41分西農鳥岳に着く。
山頂からの眺望で疲れも飛ぶね。絶景かな絶景かな。中央間ノ岳。左に仙丈ヶ岳、右に北岳が覗く。
南アルプスの3000峰もぐっと近づいた。
そして農鳥岳の上に富士山。存在感ありますね。
初めて見る花です。何ですかねー。

西農鳥だけから農鳥岳へは簡単な稜線歩きかと思っていたら、チョットばかりガレた所もある。
農鳥岳手前の緩やかな登りを10分ほど登ると、
8時27分農鳥岳山頂に着く。間ノ岳と北岳の眺望が最高!
左から間ノ岳、北岳、鳳凰三山だ。
ここで昼食にしようと思ったが騒がしいから、大門沢下降点まで下ってからにする。ここから先は優雅な下りだ。
この標識は今まで見てきたが、あらためてじっくり眺めて驚いた。南アルプスの広大な山域は会社の持ち物なのだ。凄いですねー。会社のご厚意で歩かせてもらっているのだ。ありがとうございます。

本島に優雅な下りですね~。
山頂から優雅に下ること30分、9時6分に大門沢下降点(分岐)について昼食。
強者は目の前の広河内岳をピストンしている。

昼食後大門沢の長い下りに就く。
ハイマツ帯のジグザクを下り始めると、直ぐに崩落ヶ所に出合う。ロープが張られているのでゆっくり下れば問題なし。
下降点から15分ほど下った所で岩庭園のようなところに出る。
ここを過ぎると針葉樹林帯の急坂が始まる。何処あたりを下っているかは標高を示す標識だが、ほとんど標高が読めないものが多い。
下降点から1時間20分下った所で、針葉樹林帯を抜け、左下に水が流れる沢を見る。
沢かを見てから30分ほど下ると、11時10分水場の枝沢を渡る。
再び針葉樹林帯に入り、しばらく下ると11時27分大門沢小屋に着く。休憩。
大門沢小屋から数十m戻るようにして沢に下り、右岸に沿って5分も下らぬうちに左岸に丸太橋で渡る。
樹林を10分ほど下ると、先ほどよりもっと不安定そうな丸太橋で右岸に渡る。沢の流れも水量豊かになって来た。
右岸の山腹を、岩の重なる道、登山道に水があふれる道など歩いて、
12時20分ごろには、森林浴が楽しめそうな緩やかな樹林を下る。ニホンカモシカに会えたらいいなと思うがそうはうまく行かない。
12時50分ごろ、八丁坂と云う急斜面を大古森沢に向かってジグザクに一気に下る。
12時57分枝沢の大古森沢を2つ続く橋で渡る。
渡り終えると緩やかな下りになる。10分ほど歩いて大きな岩に出合う。
岩から数分下ると、小さな流れの枝沢を渡る。橋は無い。
さらに数分下って、吊橋で本流を渡る。この橋はグラグラ揺れて怖かった。
吊橋を渡ると直ぐに取水口だ、13時28分。
取水口の先で登山道は工事現場に突当り迂回路になる。左前方に少し登り上がって下ると、
元の登山道に出る。先に見える堰堤右上に登山者休憩所の白いテントがある。

13時42分テントを過ぎると直ぐに車道に出る。
車道左から堰堤下に下って行くと、13時44分堰堤下にかかる吊橋で対岸に渡る。しっかりした吊橋で揺れない。

吊橋から眺める堰堤を流れ落ちる水が3段のカーテンのようだ。

再び山道に入るが2,3分で抜けて車道に出る。
河の左岸を走る砂利道、舗装道と歩いて、14時13分登山口のゲートに着く。ゲートを抜けた所が広河原と奈良田を結ぶバスの第一発電所バス停だ。第二ラウンドの縦走も無事終了。互いにタフさを称えあう。


今日の行程(行動時間10時間33分、距離16.2㎞、のぼり949m、くだり2972m)、
北岳山荘3:40-4:19中白根山-5:24間ノ岳5:32-6:29農鳥小屋6:45-7:41西農鳥岳7:46-8:27農鳥岳8:35-9:06大門沢分岐(昼食)9:20-11:27大門沢小屋11:44-13:28取水口-14:13第一発電所バス停(登山口)


バス停から、今夜の宿民宿「えびなや」さんに電話して迎えに来ていただく。ここから奈良田まではまだ車道を2㎞も歩かなければならぬ。もう歩けません。待つ間にポツポツと雨が落ちるがすぐに止む。山は雨かな?
奈良田の里温泉で一旦下ろしていただき、女帝の湯で汗を流す。女帝はぬる好きなのか、大変たいへん本当にぬるい湯にゆっくり浸かる。温泉の下には奈良田湖だ。何もなくていい所だね。

温泉まで再び迎えに来ていただき、民宿に16時過ぎに着き、洗濯機をお借りして洗濯。洗濯中にポツポツ雨が落ちて来た。激しく降るような降り方になったが暫くして止む。エアコンなど付けなくても十分涼しい里山だ。18時30分豪勢な食事。ご馳走様でした。好天に恵まれ明日の予備日は使わなくて済んだので身延山に登ることにした。同行者はタフですね~。で、6時35分のバスに乗るので朝食は梅干しおにぎりをお願いした。夜はエアコンなどいらないのだが窓を閉めないと虫が集まって来るのでやむなくエアコン。今日は布団の上で寝れるから休養が十分とれそうだ。


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