2023年8月5日、土曜日、晴。富士宮に16時過ぎに着く。宿まで歩いて数分。GHの受付を済ませ、シャワーを浴びて、洗濯・乾燥を済ませる。18時30分前に、表に出れば、神輿が来た来た来たー。
お社を担ぐ神輿でなく、なんと炎が上がる火桶と女性が乗る神輿だ。
町内会の人が沿道から神輿に向かって、バケツや水道ホースで水をかける。担ぎ手も水をかける人もびしょ濡れだ。うっかりしているとこちらにも降りかかる。
神輿は5，6基出ているというがまだ早いのか少ない。ならば浅間大社もすぐなので行ってみようと向かう。二之鳥居の前には夜店と、歌手が祭りを盛り上げる。コロナ禍で3年振りの祭り開催なので凄い人出だ。
参道を本殿に行くに従い、鳥居の人出とは裏腹にまばらになる。
参拝後、右手社務所を見れば既に閉まっている。同行者の御朱印は明日に。社務所横から湧玉池へ。池を覗けば大きな魚が泳いでいる。鯉にしてはスリムだな。暗くてよく分からない。
池から川に勢いよく水が流れ出す。湧水の量が分かると云うものだ。ここが神田川の起点だ。
川に沿って二之鳥居へと下って行くと、対岸には桟敷席、こちら側にはカメラを持つ人が並ぶ。何事かと訊くと、20時から神輿が川の中を登る「神田川昇り」だと。見物の桟敷と、カメラの放列だ。まだ1時間もあるので宿の前の食堂で腹ごしらえ。
戻る途中はあらたな神輿も繰り出してきた。エイヤサーの掛け声とともに上下に揺すり大盛況。
沿道では鉦や太鼓で景気づけ。
もろ肌脱いだ神輿も来た。
炎で熱いのかバケツで水を被っている。
腹ごしらえ後、神田川昇りを見物に行くと、既に神輿は川に入り、出発合図の花火を待つばかり。
20時、花火が夜空に上がる。
と同時に、掛け声と主に神輿が川を昇り始める。凄い盛り上がりだ。
重いザックを担いで山登りを楽しむ者もいれば、神輿を担いで川昇りで燃える人もいる。どっちも同じくらい・・・・。クライマックスを見て戻る時に女性ばかりが担ぐ神輿も。こちらは人が乗っていない。
今夜もぐっすり眠れそうだ。
明けて8月6日、山の癖か5時には目が覚めて近くのコンビニへ朝食を買いに。下界は便利でいいね。荷造りをして、7時40分宿の富士山観察窓を覗くと見えますね。ここから富士山が見えたらお目当ての撮影ポイントに出かけようと案内がある。
早速出かける。その前に山行で使ったガスのOD缶の処分を受付にお願いする。引き受けてくれて助かったー。飛行機には持ち込めない。
二之鳥居からのアングルを狙って行くが山頂が僅かに覗くばかり（鳥居と石柱の間）。
神田川下流を見ると変わった建物が見えるので行ってみると、一之鳥居と世界遺産センターだ。
遺産センターのカーブ中ほど右横に富士山が見える。
水面の先に遺産センターを見ると。地上に逆さ富士だ。
再び、二之鳥居へと戻ると、今度は雲間に僅かに富士が覗く。
少し満足して、参道を進んで改めて浅間大社に参拝。
同行者は御朱印を手に入れ、湧玉池へ。
右横の水底から静かーに湧き出ているようだ。
下の池には昨夜見た大きな魚を見ることが出来る。
30㎝以上はある鱒だ。
石橋の下から池の水が流れ出し神田川となる。
昨夜の神田川昇りはここから始まり、50mほど上流で上がったのだろう。
宿に置いたザックを取って、富士宮駅に。駅に着くと今日もタイミングよく（いやいややっと間に合った）富士行の電車に乗り、富士で乗換え東海道線で熱海に出る。熱海の手前から雨が降り出す。
熱海に着くとホームに人が溢れている。何事かと訊くと、昨夜大船・藤沢間で電車が電柱に接触する事故があって、電車が殆ど動いておらずダイヤが大乱れと。それでも私達は運が良いのか、本来の計画の10分遅れで、10時30分に東京行き折返し電車にすんなり乗れた。途中駅ごと電車が止まっているので停車時間が長い。飛行機便は余裕を持ってあるので慌てることは無い。
熱海からは断続的に激しい俄雨が続く。羽田空港に着くと、出発は雷雲の影響で40分ほど遅れる。長崎にもそのまま遅れて着く。
今回は山ではほとんどレインウェアを着ることもなく、本当に天候に恵まれた山行が出来た。またへたばることもなく7日間連続でお互いに感心するほどよく登り続けた。同行者に感謝です。
疲れたと云いながら、帰りの電車の中では次の山行を考えるお互いに、何を考えているのでしょうか？？？。
余談）やっとアルプス遠征ブログを書き終えホッと一息。山より疲れました。大雪渓を載せた途端、一気に読者急増に励まされ毎日書き続けた。
