夢はハリウッド

将来書きたい小説の創作ノートです。僕の書いた作品が、映像化され、知英さんに出演して頂くのが夢です。

西国洲(ソグ・カラキア)

2018年03月14日 00時43分27秒 | 兎物語(創作ノート)


畿内洲を中心として、本洲大陸西側の総称。
また、文明圏として見た時、畿内洲のうち沿海州も、西国に含んで総称される。
読売山地を中心に見て、北側を北陰州、南側を南陽州と呼ぶ。
また、北陰州、南陽州、沿海州を総称して、西国三州とも呼ばれる。
なお、西国と言う呼び方は、ヴァイス・カラキアを中心とする、カラキア世界秩序が成立してからの呼称であり、それ以前、西国人は、球界(リーグ)と呼んでいた。
リーグを直訳すると、西国語で、リー(人々が暮らす)グ(球)となる。西国人は、世界は球状の形をしており、地上と海上は、その中心部分であると信じていた為、こう呼んでいたのである。
また、西国洲以外の国々の存在を知ると、西国洲を総称して三州と呼び、外の世界を総称して、外洲と呼ぶようになった。
北陰州には、ジャビット人、ジャイアンツ人、ホエール人、ベイスター人、南陽には、スワイリー人、ホーク人、イーグル人、ツバクロ人、タイガス人、ジャガー人、沿海州には、バッファロー人、オリックス人、ブレーブス人が暮らす。
主要国家としては、沿海州はタングーン・ワンクムを中心とした、グレース・ケイリー諸国が割拠し、南陽州はタイガス・ファンインクムが全土を掌握、北陰州はキジャーン・テグヂュクムを中心とする、ファンシー・ケジャーン諸国が割拠している。
南陽のタイガス・ファンインクムは、皇帝家独裁による覇権主義から、沿海・北陰両諸国から長らく敵視され続けてきた。
特に、山陽沿海部における塩の利権を独占しようとし、締め出された先住民ツバクロ人に救援を求められる形で、キジャーン・テグヂュは、タイガス・ファンインクムとの対立していた。
西海大陸より、コーネリア王国の襲来が起きた頃、タイガス・ファンインクムは、グレース・ケイリー連合に入り、タングーン・ワンクムと結んで、コーネリア王国と戦った。
しかし、コーネリア撃退後、コーネリアの王族を根絶やしにしようとする、タングーン・ワンクムの女王ギュリに対し、タイガス皇帝カツ・ヤーは、コーネリアの王女を保護し、末の皇子カツ・ノーリの妃とした事から、タングーン・ワンクムとタイガス・ファンインクムとの間に紛争が起きた。
グレース・ケイリー連合全てを敵に回したタイガス・ファンインクムは、大敗を喫し、一時は、壊滅寸前にまで追い込まれた。
この時、タイガス皇帝カツ・ヤーは、皇子カツ・ノーリの妃となった、コーネリア王女の保護を、キジャーン・テグヂュクムの女王スンヨンに求める。
「ほほう…長年の仇敵である私に命乞いとな…
南陽における海の幸を独占し、三州諸国を荒らし回っていたタイガスも、落ちたものよな…」
目を細め、冷淡に言う女王スンヨンに対し、皇帝カツ・ヤーは喫と睨み返して、答えて言う。
「我ら、既に玉砕を覚悟しておる!なんぞ、北陰の山猿どもに命乞いなどしようものか!
されど、倅の妃は、コーネリアの王女。いわば外国の客人。我が国の戦で、何故死なせて良いことがあろう。
故に、縁浅からぬ貴殿に、我が客人の保護を頼みに参った次第。」
「いずれにせよ、何と虫の良い話よ。あれほど、海の幸をツバクロの民に僅かの配分を求め、見返りに、我が山の幸を分かち与えようと言う申し出を拒み続けるばかりか、その我が山の幸さえも武力で分捕ろうとしてきたお前達が、そのような頼み事をするとはな…
だが、解せぬ。
お前達は、グレース・ケイリー諸国と結び、コーネリアを滅ぼして起きながら、何故、今更そのコーネリアの王女を保護したのだ?」
「北陰の山猿の大王ともあろうものが、笑止な質問を…
コーネリア、既に滅亡してこの世に存在せず、ここに一人の無力な乙女がさすらっていた。
乙女に力なく、寄る辺もなく、日夜敵の追っ手に怯えながら、我が領内に逃れてきたのだ。
力なき乙女が、戦う術もなく追われ、殺されようとしてるのを見れば、これに手を差し伸べるが武人ではないか!
そこに理由など何もない!ただ、そこに、哀れな乙女が、今にも殺されようとしてるのを見たから救ったまでのことよ!」
「コーネリアの王女ではなく、無力な乙女を救ったとな…
されど、皇子の妃にまでする必要はなかったであろう。」
「したり!うら若き男と乙女がここに出会い、心寄せあうは、自然の道理!
そこに、タイガスもコーネリアもなく、三州もなければ、外州もない!
我は、ただ一人の寄る辺なき乙女を救ったように、倅は、一人の乙女と出会い、一人の乙女に心を寄せ、一人の乙女を求めたまで!」
「なるほど…
お前達親子は、共に、コーネリア王女ではなく、あくまでも一人の乙女を救い、一人の乙女に心寄せたとな…」
「これまでの事を水に流せ、我がハングクの助力、我らの助命など求めはせぬ!
我らタイガス武人、最後の一人となるまで、戦い死ぬる覚悟!
敢えて、伏してお願いつかまつる!一人哀れなの乙女として、倅の妃を保護していただきたい!
ただでとは申さぬ!倅の妃の腹には、倅の子がおる!この子を、貴殿の良いように扱われ、我がハングクの全てを、貴殿にお譲りいたそう!
伏して…伏して、お願いつかまつる!」
「話の向きはわかった。
だが、今一つ、まだ解せぬ。
この戦、要するに、コーネリアの王女を引き渡す渡さないから始まった戦であったな。
いわば、お前の言うところの、たった一人の乙女を守りたいが為の戦…
良いのか?山陽の覇者ともあろうお前が、たかが一人の乙女の為に玉砕し、一人残らず死滅して、それで良いと申すのか?
今からでも、コーネリア王女を引き渡せば、お前の国は生き延びられるのではないのか?」
「これは、異な事を…
それがしは、男にござる!武士にござる!
一人の乞食の老婆であっても、一度我が懐に入らば、最後の一兵になろうとも、これを守り戦うが男にござらぬか?武士にござらぬか?」
国王カツ・ヤーが答えて言うと、女王スンヨンは、微かにニッと笑い、静かに言った。
「よかろう。お前の客人なる乙女を預かる。」
「かたじけない!
これで、我ら、何も心残す事なく死ね申す!」
「待て、タイガス・ファンイン。まだ、死ぬとも破れるとも決まってなかろう!」
「それは、また…」
「わからぬか?私は、これまでのことを全て水に流すと申しているのだ!
お前は、コーネリアとの戦を全て水に流して、一人の寄る辺ない乙女を救い、守り抜こうとした!
その心意気天晴なり!
私もまた、これまでの事を全て水に流し、一人の乙女を憐れみ、滅びゆく勇敢なる武人親子に加勢いたそう!
我がキジャーン・テグヂュは言うに及ぼす、ファンシー・ケジャーン諸国は、こぞって、貴殿にお味方するであろう!」
こうして、キジャーン・テグヂュをはじめとするファンシー・ケジャーンは、タイガス・ファンインクムに加勢し、歴史に名高い、三州合戦が勃発した。
ファンシー・ケジャーンが、タイガス軍に加勢すると、戦況は一変した。
これまで、一方的に押し捲っていた沿海連合と、山陰陽連合は、五分と五分の戦となった。
更に、グレース・ケイリーの中には、ツバクロ人とゆかり深い国々もあれば、コーネリア戦争以来、タイガス皇帝家と入魂に成りかけていた国々もあり、やがて、数百年の結束を誇っていたグレース・ケイリーが、二つに割れる自体も起こった。
次第に、タングーン・ワンクムは敗色が色ごくなった。
そして、スパイダー湾海戦で、これもまた、歴史に名高い両女王の戦いと呼ばれる、女王ギュリと女王スンヨンの一騎打ちが、何度と戦われた末、タングーン・ワンクムは大敗。女王ギュリも、あと一歩で、その首をとられるまでに追い込まれた。
しかし、ここに一つの奇跡が起きた。
これまで、外の世界の戦に一切干渉しなかった筈のヴァイス・カラキアが、龍に引かせた船団を率いて、女王ギュリを保護。更には、戦の停止を呼びかけたのである。
初めて見る、水晶に彩られた美しい龍の船団に、驚愕しつつも感嘆して見つめるタイガス皇帝と皇子に、女王スンヨンは、笑って言う。
「あれが、今、瀬戸内海名物、桃源人(カミリアン)だ。」
「あれが…」
「桃源人は、千年生きるとも万年生きるとも呼ばれる神仙だそうな…
人ならざる神仙に、人なりし我らが何故勝てよう…
ここは、退却しかあるまいぞ。」
「しかし…」
「神仙の龍船を目にできたは、瑞祥中の瑞祥…
タイガス・ファンイン、礼を言うぞ。この瑞祥を見れただけでも、この戦に出張ってきた甲斐があると言うものよ!」
女王スンヨンは、そう言うと、声をあげて大笑いしながら、全軍撤退の命令を下した。
後に、ヴァイス・カラキアの使者が仲裁に入り、三州合戦の終戦和議が成立。
ヴァイス・カラキアに命を救われた女王ギュリは、これを機会に、ヴァイス・カラキア祭皇ジヨンに朝貢忠節を誓い、民王(カラチャーン)の称号を賜った。
そして、その後を追うように、女王スンヨンも、ヴァイス・カラキアの祭皇ジヨンに朝貢忠節を誓い、民王(カラチャーン)の称号を賜った。
そして、タイガス・ファンインクムのカツ・ヤーは、桃源郷の神仙皇により、民王位を認められたと言う女王スンヨンを自ら寿ぎに訪問すると同時に、こう告げた。
「我もまた、桃源郷の神仙皇に拝謁し、貢を奉りて、民王位を授からん事を欲する。
されど、愚王カツ・ヤーの器未だ小さく、およそ、神仙皇の拝謁の栄を賜るは恐れ多いばかりである。
故に、我が命、我が王国の恩人なる貴殿に、我が貢を預かり、代わって、神仙皇に奉る事を願いたい。
さすれば、我がファンインクムは末代まで、民王陛下に兵馬の労を厭わぬであろう。」
この時より、タイガスファンインクムは、ファンシー・ケジャーンの一員となり、山陰陽連合を総称して、ファンシン・タイガス・カラチャンククと呼ばれるようになった。
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