『山城屋』着物の仕立屋主人のブログ

葛飾柴又で“着物の仕立屋”をやってます
着物をお客様に喜んでもらえるように親切丁寧な仕事を心がけて頑張っていきます

長時間、座るコツ

2019-06-23 07:07:35 | 和裁日記

先日、「座り仕事は大変ですね💦」って言われました

心配してくださりありがとうございます

いえいえ立ち仕事だって大変ですよ💦

でも何が大事なのか“集中する”ことです

世の中が昔と違い、・人権がある・自由がある・何でも便利に楽にやる方法がある

一番ひどいのはゆとり教育( ̄▽ ̄;)

それ、実は何の解決策になってません

昔、父と母は自営の仕事で普段は祖父祖母といる

両親とは食事くらいしか一緒にいる時間がありませんでした

子供の時、家庭でその4人に厳しくしつけられ

「背筋を伸ばしなさい!」「猫背になってる!」「テーブルに肘をつけない!」「足を組まない!」

なんてうるさく言われました💧今は感謝してますよ(笑)

みなさんも昔の家庭では

“姿勢を良くしなさい” って言われませんでしたか?

もう令和の時代ですが日本は姿勢に厳しかった…が今はそんなことも気にしない

集中できる姿勢・作業をする姿勢・人を説く姿勢・我慢する姿勢・最後に『長時間座る姿勢』

姿勢って大事なんですよ

職人(技術者)が育たない時代…そこに繋がります

資源の無い国“日本”人は財産なんて昔はよく言いましたが

現在はどうなんでしょうか!?

姿勢を正してがんばりましょう

追伸…私は高1中3の娘がいてしつけられなかったが( ̄▽ ̄;)

これから子供が生まれる人には、子供の頃から良い躾(しつけ)身が美しいと書くをしてあげてください

そろそろ子供が産まれる、友人KBのT社長に捧げます


着物の仕立代って…

2019-06-22 16:34:58 | 和裁日記

先日、Facebookのコメントの中で

適性の価格というのが出てきたので書こうかと💧

仕立屋にも色んな人がいます

私なんかは家業で同業の師匠の下で修業して和裁の仕事を覚えて家に戻り

私の会社の卒業生たちと現在仕立屋をやっている

ほかには

修行をして個人で何人かの職人で仕事をしている

仕事はできないが下請けや職人を使って仕事をしているなど様々な人がいる

私自身は修業時代に感じた仕立の大変さやキレイに縫うことの重要性を感じていますが

単純に考えてどう思いますか?

約5年ひたすら我慢して修行して覚えた技術を時給換算するのも変な話ですが💦

2000円~2500円は最低欲しいです

だって普通の人には出来ない仕事なんだから!

車の修理は高いなって思いながら払わざるえないですよね、出来ないんだから(笑)

仕立屋も仕立だけではなく営業にも出たり問い合わせで出かけたり納品に行ったり

付属品のお金や光熱費など検品、裁断、縫い、仕上げなど

1枚の普通の(袷)長着は最低でも3日はかかります

単純に計算しちゃうと汗と涙が出てきちゃいますが💧

1日8時間を3日間で24時間

時給計算すると48000円~60000円かかります

現在、私が参加している組合でも年齢的や仕事の厳しさで廃業する人も多く

技術者不足が問題です

どんなに素晴らしい着物でも高い高級な着物でも最終的には仕立がダメだとダメな着物になってしまう💧

仕立の重要性、価値を改めて考えていただけたらうれしいです

ちょっと今回は業界全体の問題として話の火薬の量が多かったですね💦

私どもも色んな呉服屋、NC、各メーカー、問屋、着付け学校、作家の先生、百貨店などやらせていただきましたが

今も取引させていただいている百貨店、着付け学校、作家の先生や個人で仕立をくださる方

感謝でいっぱいです。許可を得ていないのでどんなに素晴らしい取引先なのかを名前を出せないんですが💦

そこらへんも少しずつ宣伝できるようなSNS環境になったら最高です

 

 


企画部会議

2019-06-20 12:14:22 | 和裁日記
昨日は東京和服裁縫協同組合の
企画部の会議でした
参加者は少なかったですが
今期の講習会についての話をしてきました

その中で
古尾谷支部長が
新宿正受院の針塚と胸像の跡を
撮影してきていただいたのを拝見して
さびしさを感じますが
また頑張ってもりあげなければという気持ちにもなりました

最後の新宿・正受院

2019-06-17 23:22:26 | 和裁日記

今日は早朝から仕事をして午後から新宿へ🚃

今日は東京和服裁縫協同組合で針供養をしてきた

新宿・正受院で

針塚と和裁無形文化財小見外次郎の胸像の撤去解体の供養をしました

子供の頃から泣きながら稚児行列などで参加した針供養だったので

さびしい気持ちで言葉がみつかりませんが

最後の日に参加することができて良い思い出となりました

 

 

 


男物のお仕立

2019-06-15 08:13:37 | 和裁日記

最近、男物のお仕立が多くなってきましたね~

以前は年に10本仕立てれば良いくらいだったのに今年はすでに20本くらい作ってます

女性だけではなく男性にもお洒落に着物をお召しになってもらう

実に業界にとっても素晴らしいことです

袴の生地にある↑このような字の部分があるのですが

お客様によって認識や好みも違います

販売する人にも好みがあります

以前はこの部分を残布として納めていたのですが

ある先生から歌舞伎役者や舞をされる人が着替える時に脱ぎ捨ててしまうから

どれが自分の袴かを把握できるように前紐の裏側に前腰のくるみ布として付けておく

着物でいう落款(らっかん)みたいなものだと教えていただきました

でもお客様や販売員の方でちょっと下品な感じがするから残布にしてという方もいます

仕立をやる我々からすると正式な決まりが無いので聞かれたときに困ります💦

趣味趣向の世界って難しいですね💦