こりゃあ死ぬな（長文）

私の家の近所に一休っていう居酒屋があるんですよ。

『東京で一番安い店』と銘打っている所なんですが、儲かってるのか最近色々な所に店を出してるんです。
昔は中央線沿いにしかなかったのにな～。

店によって料理がまずかったりと、当たり外れが大きいんですが、一人３０００円で酔っ払った上に飯まで食える所なんで、良く行くんです。

・・・金ないけど。

私、学生時代に一人暮らししてたんですよ。
家賃三万円、トイレ・風呂共同、収納と水場を併せても六畳一間の部屋を借りてました。
大家さんがものすごく好い人で、本当に不自由なかったんですよ。

・・・金のことを除いては。

週一日の塾講師のアルバイトで稼ぐ金額が月約二万五千、親から借りた（仕送じゃないってとこがみそ）金が月三万、後は塾の夏休みとかの講習で沢山働いたときのあまりと、時折入った模擬試験の採点バイトで稼いだ金で生活してました。
多分月八万切ってたろうな、遣った額は。

そんな生活の中で、かかった金額の、三分の一はおそらくこの店で使ったな。
一日中、飯食わないで、ここで食ったものが、一食目ってこともあったもんな。
うん、うん・・・。（←お馬鹿）

まあそんな思い出のお店なんですが、そこにこんなに通った理由の一つに『ビンゴゲーム』っていうのがありまして、平日の夜に行くと客みんなでビンゴができるんです。

先着四名には千円の食事券か、焼酎のボトルです。
金がないころに当たった千円券のありがたさと言ったらもう、なかったな、言葉が。
（昔は七名までで、二千円券もあったのだが、世の中はやっぱり不景気だよ。）

んでものすごく久しぶりにそのビンゴやったんです。


店員『皆様ご来店ありがとうございます、一休名物ビンゴゲームのお時間になりま　　　した！』
（とうとうと、ゲームの説明をはじめる）

店員『それでは、まず一回目、Ｎの列から、６２番！』

・・・等と、次々に番号を読みあげていくんです。
んで、ヤケにＢの列（ＢＩＮＧＯのＢ、一番左側の列）が多かったんです。

そりゃあ、あたらね～だろと思ってたら・・・。

『おおっ、リーチ！！』

・・・私の連れでした。

・・・しかも。
その後数回で見事にビンゴ。
全体で一番でやがった。

４・３・７・２・９と、一桁の数字ばかり並べてビンゴですよ。
そして千円券をゲット。
（もちろん遣わせたことは言うまでもありません。）

で、ですね、運の悪さにかけては右にも左にも、縦にも横にも、並ぶ者がないっていうのが私の自慢なんですが、今日も何もなく過ぎて行ったんですよ。

・・・途中までは。

一人、また一人と、ビンゴの声があがり、残り一本。
私のカードはなんとか出来たリーチ一つのみ。

心の声（こりゃあいつもの如くあたらねぇ～な、まあいいか、千円券あるし。（←既に自分の物のつもり））
連れ『リーチじゃん当たんじゃねぇ？』
心の声（このヤロー、当たってるからって…。）

店員『続きまして、Ｉの列から～！』

・・・息をの飲む私。

店員『２１番！！』

『おおっ！！！！』

当たりましたよ、ビンゴゲームで！！！！
見事に焼酎をゲットしました。

二人で来てたんですけどね、隣の３人組とか、１０人くらいのグループとかが、「なんだよあいつら」みたいな会話をしていたのが聞こえてきました。

心の声（ふっふっふ、愚民どもめ、貴様らの運の悪さを嘆くがいい・・・！）

なんて、調子付いていたんですが、気づいたんですよ。

最近運がいいって事に。
その最たるものが、試験合格なんですが、それに気づいた瞬間、顔が引きつってきましてね。

こりゃあ、死ぬな、と。

来年の春に東京を離れるんですが、おそらくその直前ぐらいに死ぬんですよ。
それまできっとものすごく運がいいことが続くんですよ。

・・・そうか！！
最近流行るって言われてる、鳥インフルエンザだっ！！

神様めっ、うまいこと伏線張っておくじゃないか。
その脚本力を爪の垢ほどほしいくらいだぜ。

・・・まあ、神様が居るとすると、来春に殺されちゃうんですが・・・。涙

ということで、できる限り運命に抗ってみることにします。

電車に乗るときは、直前で扉が閉まるよう調節してみます。
車を運転するときは、赤信号で引っかかるよう、常時２０ｋｍ/ｈぐらいで運転します。

もちろん、道端にイヌの糞とかがあったら、気づかないフリをしながら踏みます！

運命に抗うわけですから、気づいてやったりしたら意味が無いわけです。

あんたの誘惑には負けないぞ神様！
絶対に負けん！！（←お馬鹿）


追伸
毎日更新にぎりぎり間に合ったでしょうか？
・・・初日からこれじゃあ・・・。