春になると『梅・桃・桜』が同時に咲き競う小さな城下町『三春(みはる)』
そんな福島県三春町をのんびり散策してみませんか?
きょうの三春は 吹き荒れていた強風もだいぶおさまってきました。
きのう小名浜までやってきた「桜前線」ですが、このところの変わりやすいお天気に左右されて、
ここ数日は、しばらく足踏み状態のようです・・・
「三春滝桜」から南へ15分程のところに位置する郡山市中田町には、枝垂れの一本桜が点在しています。
中でも有名なのは・・・
「うつくしまふくしま 枝垂れ桜花番付」で西の横綱と称される「紅枝垂地蔵ザクラ(べにしだれじぞうざくら)」
「滝桜の娘」と言われる樹齢400年のシダレザクラで、郡山市の天然記念物に指定されています。
滝桜より濃い紅色の花を咲かせるんですよ
昔、この地区に住む木目沢伝重郎さんという人が、10年の歳月をかけて滝桜の周辺半径10キロ以内の桜を実測し、
滝桜の子孫420本を探し当てたそうです。
その調査のきっかけとなったのが、この地蔵桜だったとか・・・。
この木目沢さんの功績を称え、郡山市ゆかりの詩人、故・三谷晃一氏が贈った別れの詩碑には次のように刻まれています。
・・・・・花も人も散ったあとに鳥がやって来る さくらんぼの実は彼らの好物だ
5年10年そして100年 鳥が運んでいったさくらんぼのタネは芽を出し やがて一人前の木になる
ある時、そのことに気付いた人がいる ・・・・・
彼は死んできっとさくらんぼのタネになっただろう いつかそれが芽を吹く 絶対に 木目沢さん
日立の桜もそろそろ見ごろですよ。
実は私も下見に行って初めてこのエピソードを知ったのですが、素敵なお話なのでぜひ皆さんにも知って頂きたいと思い、ご紹介しました
日立の桜は週末は賑わいそうですね