後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「川の物語(1)ライン河の船遊びとローレライの誘惑」

2023年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は「スイスらしい風景」という記事を書きました。それで思い出したのですがスイスのボーデン湖を原流にしたライン河のことです。今日は新たに「川の物語」という連載を始め、その第一回目としてライン河をご紹介いたします。私のライン河の思い出は船上のワインパーティです。まずその船からのライン河の風景を写真で示します。1番目の写真はライン河中流の風景です。中世風の古い町並みの後ろの山には一面にブドウ畑が広がっています。個人経営のワイン製造も盛んなところです。水は濁りに濁り、滔々と流れ行きます。1番目と2番目と3番目のライン河の写真の出典は、「 ドイツ ・ ライン川クルーズで見える古城と風景 」、http://blogs.yahoo.co.jp/tommy_poppo/7199351.html です。2番目の写真はライン河から見える中世の古城です。日当たりの悪い北向きの山の斜面はブドウ畑になっていません。
列車は南ドイツと北ドイツを結ぶ鉄道です。何度か乗りましたが車窓から見るライン河も良いものです。

3番目の写真は船上パーティに使ったような小型の観光船が手前に写っている写真です。観光船が2隻写っていますが手前の小型の船で船上のワインパーティをしたのです。
1978年の頃でした。当時、日本とドイツの鉄鋼製錬の研究者が出席して「日独鉄鋼セミナー」を開催したことがありました。恥ずかしながら私が提案したセミナーでした。その折にドイツ側が小型の観光船を貸し切って日独の参加者をライン下りに招待してくれたのです。
左右の古城を見上げながらワインを飲む会でした。ドイツ人がワインの味のいろいろを教えてくれました。重い味。フルーティで軽い味。ドライな味、べたべたした味。甘すぎる味。そしてモーゼルワインとラインワインやネッカーワインの違いなどを教えてくれました。酔うほどに彼らが肩をくんで唄い出したのは何とも暗い歌なのです。あとで聞くと高校の寮歌だそうです。
ワインを注ぎ回るのが民族衣装を着た娘さん達です。

4番目の写真はその民族衣装を着た娘さんの写真です。
ドイツの民族衣装の写真の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB です。
彼女達はブドウ農家の子供たちだそうです。アルバイトにこのようにワインパーティで働いているのです。その素朴な感じが周囲の風景とともに忘れられません。さて船はある岩山にさしかかります。ローレライの誘惑の伝説のある岩山です。5番目の写真がローレライの誘惑の伝説のある岩山です。この岩山の付近はライン川の中で一番狭く流れが速く、また水面下に多くの岩が潜んでいる 難所です。航行の難所なので「岩山にたたずむ美しい少女が船頭を魅惑し、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう」という伝承になったのです。ハイネの "Ich weiss nicht was soll es bedeuten" (何がそうさせるのかはわからないが)で始まる詩がが日本では有名です。・・・なじかは知らねど 心わびて 昔の伝説(つたえ)は そぞろ身にしむ さびしく暮れゆく ラインのながれ 入日(いりひ)に山々 あかく栄(は)ゆる・・・美(うるわ)し少女(おとめ)の 巖頭(いわお)に立ちて 黄金(こがね)の櫛(くし)とり 髪のみだれを 梳(す)きつつ口吟(くちずさ)ぶ 歌の声の 神怪(くすし)き魔力(ちから)に魂(たま)もまよう・・・6番目の写真は岩山にあるローレライ像です。
今日は新たに「川の物語」という連載を始め、その第一回目としてライン河をご紹介いたしました。ローレライの伝説もご紹介致しました。 それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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