1番目の写真は北アルプス表銀座縦走コースです。槍ヶ岳は中央に写っています。
2番目の写真は北アルプス表銀座縦走コースにある高山植物のお花畑です。
3番目の写真は表銀座縦走コースにある残雪とお花畑です。
表銀座ルートとは、「中房温泉ー燕岳ー大天井岳ー槍ー南岳ー大キレットー穂高岳ー上高地」というコースを言うのです。
私は1959年23歳の時の夏にこの北アルプス表銀座を縦走しました。このルートは燕岳まで登ると眺望が開け、北に立山連峰、南に乗鞍や中央アルプスや南アルプス、八ヶ岳、そして富士山まで見えるのです。その上、山々の斜面には高山植物の花畑が広がっています。
何故こんな山奥に花畑があるのか不思議な思いです。運が良ければ夏毛に変わった雷鳥も見ることが出来ます。涼しい風が爽やかに吹いています。まさに天国のような景観なのです。私は4日間でこの山道を歩きました。
貧乏な学生だったので宿泊数を少なくしたのを後悔しています。せめて尾根上の西岳近辺の小屋にもう一泊し、大天井岳の頂上まで登れば良かったと後悔しています。当時は仙台の大学へ行っていたので、東京に出て大糸線の穂高駅まで行き上高地から帰ってくる日数も余分にかかります。
北アルプスの表銀座を縦走した翌年の夏に南アルプスの鳳凰三山を縦走しました。苦しい登山でした。尾根道に樹木が生い茂っていて眺望がないのです。風が暑いのです。高山植物の花畑が無いのです。
南アルプスは北岳、仙丈岳、農鳥岳のような奥山へ登れば花畑が広がって、眺望も良いようですが、仕事が忙しくなって登山の時間が無くなってしまいました。下の二枚は家内が撮った写真です。
4番目の写真は南アルプスの北端にある甲斐駒岳です。麓の自分の小屋がありましたで何度か登りました。
5番目の写真は1960年に縦走した鳳凰三山です。
北アルプススと南アルプスの両方の縦走は私のささやかな青春の冒険でした。しかし現在、自分の人生を振り返ってみるとそれは私の人生のエネルギー源になり続けたようです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)