後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

この世から全ての差別を撤廃しよう(1)私は田舎者、そして

2013年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

黒人のオバマさんが大統領になってアメリカの黒人差別も無くなったと思っていました。オバマさんが大統領になったことは黒人の為に本当に良かったと感じていました。

ところが最近、ある事件の裁判で黒人差別的な判決がでました。

それを受けて全米で黒人たちが抗議デモを繰り広げたのです。

それを見ていると、キング牧師がかつてのガンジーにならって非暴力の差別反対運動をしていた頃を思い出します。悲しい気持ちになります。

そんなキッカケもあって最近、人間が差別し、差別されることを深く考えています。そして結論を先に書けば、神様だけが人間を差別しないという事実に想いが至ったのです。

そこで今回より数回の連載記事として人間同士の差別について幾つかの実例を挙げて考えて行きたいと思います。

第一回目の今日は身近な差別体験を書きます。それは簡単明瞭な差別です。

我が家では妻が私を差別します。仙台で生まれ、24歳までそこに暮らして居て、仙台弁を使うからです。東京にもう50年以上住んでいますが仙台弁のアクセントはそのままです。「橋」と「箸」の区別が分かりません。

若い頃は田舎言葉を恥ずかしいと思っていましたが中年以降はむしろ誇りにさえ思っています。ですから仙台弁は夫婦喧嘩の原因になりません。

しかし特有の許せない特徴があるらしいのです。気が利かない。社交的でない。鈍重です。洋服の趣味が悪い。塩っぱい食べ物を好んで食べる。食事のマナーが悪い。とにかく全てのことに洗練されていないのです。

これらは私の個人的な特徴であって別に田舎育ちが原因でこのようになったのではありません。

同じ様に地方で育っても社交的で、趣味が良く、洗練されている人も沢山います。

しかし私はおおらかに構えて、とりあいません。嫌なら離婚すれば良いのですが、一向にその気配がありません。

そうして変なことを言い出します。ロシア人は趣味が悪いと漏らすのです。何故かというとせっかく購入したフランスの油絵をロシア人好みに修正して展示しているからというのです。最近、日本で行っているプーシキン美術館展示会を暗に非難しているフシがあるのです。

このように家族のなかで人を差別することは許せます。笑い話です。

しかし社会的に地方の人を差別するのは絶対に悪いことです。止めるべきです。

例えば東京の人は千葉県や埼玉県の人を冗談で田舎者と蔑んでいます。埼玉を「ださいたま」と云って笑います。千葉はもっと田舎です。ところが神奈川は軽蔑しません。

こういう社会的な差別は、差別された県民にとっては不愉快なものです。

東京にも地方出身者は多いのです。このような差別は笑止千万なばかりでなく他県の人々の心を傷つけるから絶対にやめるべきなのです。

心の中に差別の感情が出てきたら下の写真のような大らかな気持ちになりましょう。

Img_7573
この風景は津軽半島の竜飛岬の風景です。そして小さな漁港は津軽半島最北端の港です。このような所でも努力して生きている人々を田舎者と笑えますか?

私には真似の出来ない生活なので、尊敬しながらこの写真を5月31日に撮りました。

これから、人間社会にあるいろいろな差別の実例を取上げて、連載記事を掲載する予定です。

人間はいろいろな差別を無意識にしている場合が多いものです。しかし差別された方は気がつきます。心に傷を受けます。

ですからいろいろな差別の種類を明快にし、少しでも差別を無くそうとするのが、この連載の目的です。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


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