後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「イースター(復活祭)とは何をするお祭りで、どんな意味があるのか」

2023年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム
日本ではなじみの無い春のお祭りの復活祭とは何をするお祭りなのでしょうか?
今日は復活祭のことを分かり易くご説明したいと思います。
復活祭の主日は何時かは昨日の記事、「カーニバル、灰の水曜日、四旬節、復活祭の意味とお互いの関係」で説明した通り今年は4月9日です。
さて復活祭を表す英語「イースター」はゲルマン神話の春の女神「エオストレ」の名前です。
復活とは、死んだイエス・キリストが再び生き返り弟子たちの前に現れたことです。この生き返りを喜んで祝うお祭りが復活祭です。生き返るとは神秘的な考え方です。

1番目の写真は生きか返ったキリストを描いた絵画です。
キリスト教を信仰する人々にとってはキリストが生誕した日を祝うクリスマスよりも重要な意味を持つイベントになのです。
キリスト教徒が多い欧米の国では、「イースター休暇」として、イースターの当日を挟んで連休とするところが多くあります。
しかしイースターはなかなか日本で浸透しません。理由は、移動祝日で毎年の日付がバラバラなことが関係しているようです。
クリスマスやハロウィンなどと比べてはっきりした日付が無いため、日本人にはなじみが薄いのかもしれません。
ここでイースター歴史を少し見てみましょう。
戦国時代に日本に来たルイス・フロイスによると、日本での復活祭は1564年に長崎県の平戸の度島で行われていたと書いてあるます。(ルイス・フロイス『日本史』第50章)。4月2日の復活祭ではキリシタンたちはいちばん上等な着物に身を包み、行列をつくって島内を練り歩いたと書いてあります。
また1581年3月21日にキリシタン大名の高山右近は治下の高槻で復活祭をしました。畿内のキリスト教信者1万数千名が集う大規模な祭典であったと書いてあります。
復活祭の主日は今年は4月9日です。盛大なミサをします。イエスが生き返ったことを祝うミサです。

2番目の写真はカトリック教会で祝う復活祭のミサの写真です。何時ものミサより非常に盛大です。
復活祭の主日には盛大なミサだけでなく十字架をかかげて行列をして練り歩きます。

3番目の写真は正教会における十字架をかかげた復活祭の行列です。
復活祭の主日に各家庭では美味しいご馳走を食べ祝うのです。丁度クリスマスの時のようなご馳走です。
そして子供たちは卵に色を塗って美しく彩色された卵を作ります。

4番目の写真は美しく彩色されたアルメニの復活祭の卵です。
卵が使われる理由は、見た目には動かない卵から新しい生命が生まれ出るからです。
このことは死と復活を象徴しているのです。また赤く染められる事が多いのは赤い色は十字架上で流されたキリストの血の色です。
また復活祭にはよく兎が登場します。
復活祭のウサギは西欧(西方教会)のみの習慣であり、16世紀から17世紀にかけて定着したものです。
英語圏やドイツでは、ウサギをかたどったチョコレートが作られるます。ウサギは多産なので豊穣の象徴とも言われています。

今日はイースター(復活祭)とは何をするお祭りで、どんな意味があるのかをご説明致しました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

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