後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北海道の生活の厳しさと雄大な自然(5)静寂な湖、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、そして大沼

2012年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム

北海道へ心が惹かれる。その魅力のために何度も訪ねる人々が多いと聞きます。

何がそんなに魅力的なのでしょうか?何度も自問自答をして考えています。

まず大地が不思議な起伏を繰り返して広がる景観に取りつかれてしまいます。

氷河時代に厚い氷が大地を覆い、でなだらかな曲面に削ったのでしょう。

その起伏を繰り返している大地が一面の麦畑だったりジャガイモ畑になっています。そして緑の畑の境界には白樺やポプラの木が一列に植えてあるのです。

景色がヨーロッパの農村と実によく似ているのです。

このように北海道の風景が何故かエキゾチックで、心が駆り立てられのです。

旭川、富良野、帯広、十勝、釧路などの平野部の農業地帯の風景に魅了されてしまうのです。いまは色とりどりの花が観光客を楽しませていることでしょう。

気候が寒冷なので、大農場経営でないと生活が出来ません。その結果、一枚の畑が途方もなく広くなるのです。見ている人間の心まで広くなります。

北海道の魅力のもう一つの原因は自然のままの湖にあると思います。静寂な湖です。本州の芦の湖や富士五湖のように観光開発がなされていません。自然のままなのです。

何度か見た阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、そして大沼など全て雄大で静かな湖です。

知床5湖、網走湖、オネントー湖、支笏湖、洞爺湖、ウトナイ湖、そして大沼公園の大沼、小沼なども2,3度訪ね、静かな時を過ごすことが出来ました。

考えてみると私は若い頃から湖にある種の憧れを持っていました。

ですから十和田湖、田沢湖、猪苗代湖、五色沼、中禅寺湖、湯元の湖、丸沼、霞ヶ浦、諏訪湖、富士五湖、芦の湖、野尻湖、琵琶湖などは何度か訪問しました。

これといった特別な目的もありません。ただ湖の畔をゆっくり歩き、そこはかとなく流れる静かな時間を楽しむだけです。

この時、重要なのは湖の水面の輝きや水の美しさです。そしてそれを取り囲む林や森と、背景にある山々のたたずまいが重要です。

北海道の湖と本州の湖を比較してみると、北海道のは本州のと決定的に違う印象を受けます。

静寂の深さが違うのです。その上、北海道の湖は神秘的なのです。アイヌの神々が棲んでいるのです。

そんなことを考えながら先週、函館に行った折に大沼公園を散策してきました。

生憎の曇り日で、駒ケ岳の美しい姿は見えませんでした。

大沼の周囲を根気よく車で一周しました。

驚いたことに観光開発されているところはたった一ケ所だけです。大型観光バスの広大な駐車場のある観光船の発着場だけなのです。その他の地域は雑木林がえんえんと続き、その雑木林の向こうに湖水が透けて見えるのです。

一か所だけ雑木林の中に木道があって、岸辺に出ることが出来ました。

大沼の周囲は手つかずの自然林のままなのです。ですからこそ水が綺麗なのです。

下に先週撮って来た大沼の風景写真をお送りします。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

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観光船の発着場以外で湖の岸辺に出ることの出来る場所は上の木道のある所だけです。

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・木道を歩いて岸辺に出て、駒ケ岳を撮りました。

木道の出発点には牧場があり、馬や羊がのんびりと草を食べていました。

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