中国に行って驚くことは古い歴史的なものが昔のままに保存されていることです。例えば古都、西安の近くには紀元前246年に作られ始めた秦の始皇帝陵と兵馬俑があります。
私は1982年に西安に泊り郊外の秦の始皇帝陵と兵馬俑を訪れ非常に感動しました。特に兵馬俑坑にある武人像の表情が千差万別で活き活きとしていることに感動したのです。
さっそく始皇帝陵と兵馬俑の写真を示します。写真は「秦の始皇帝陵」と「兵馬俑」を検索して出て来た数多くの写真から鮮明な写真を選びました。
1番目の写真は西安から約30Kmにある秦の始皇帝陵です。陵の小山にはわけなく登れました。頂上には幾つかの石像が祀られていました。眺めが良かったです。
2番目の写真は始皇帝陵から1Kmはなれた兵馬俑坑です。巨大な覆いの屋根がかけてあります。武士俑は等身大の素焼きで8000体あるそうです。
3番目の写真は軍馬と武人の像です。馬の手綱まで精巧に出来ています。
4番目の写真は私が一番興味を持った4頭立ての馬車です。馬が生きているようです。大きな車輪なので悪路でも行けるようです。
5番目の写真は武人の隊列です。武人なので、みんな怖い顔をしています。
6番目の写真は個性がいろいろな武人の顔です。髪の結い方が違います。出身地がいろいろ違うことを示しているそうです。
7番目の写真は位の高い武人を乗せる馬車です。屋根がついているので風雨の中でも長距離行けそうです。
さて秦の始皇帝は中国の初代皇帝です。紀元前3世紀、7つの国が覇を競い合った戦乱の時代を制して、中国に巨大な統一国家の秦を打ち立てました。始皇帝の業績は郡県制の施行、文字・貨幣・度量衡の統一等々で、後の皇帝政治の基礎を築きました。
始皇帝陵は紀元前246年から紀元前208年にかけて造られたと推定されています。70万人の労働力と40年の歳月をかけて作り上げた巨大な陵です。
1974年、この始皇帝陵から1kmほど離れた場所で偶然地中に埋まった素焼きの像が発見されます。
その地下5メートルに、おびただしい数の兵士や馬の素焼きの像が埋まっていたのです。「兵馬俑」は始皇帝陵から伸びる道に沿って配置されており巨大な陵の一部を成しています。
1974年地元の住民により兵馬俑が発見され、1975年の新華社の報道で世界的な大ニュースとなったのです。
兵馬俑は陵墓の1.5km東にあります。3つの俑坑には戦車が100余台、陶馬が600体、武士俑は成人男性の等身大で8000体近くあり、みな戦闘態勢で東を向いています。
この兵馬俑の発見は当時の衣服や武器・馬具等の様相や構成、また、始皇帝の思想などを知る上できわめて貴重なものです。
今日は秦の始皇帝陵と兵馬俑をご紹介いたしました。
それはそれとして、今日も皆様の平和とご健康をお祈りきたします。後藤和弘(藤山杜人)