後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

箱根彫刻の森美術館と美ケ原高原美術館の彫刻作品

2018年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は2つの雄大な彫刻の野外展示美術館をご紹介いたします。
箱根、強羅の箱根彫刻の森美術館と長野県の高原にある美ケ原高原美術館の2つです。
箱根の方には近代の有名な彫刻家の大作が120点も広い園内に野外展示してあります。
オーギュスト・ロダン、ヘンリー・ムーアをはじめ、ブールデル、ザッキン、岡本太郎、流政之、佐藤忠良などの有名彫刻家の作品が展示してあります。大きなピカソ館もあり、彼の造形作品が展示されています。
一方、美ケ原高原美術館の方は世界で活躍している新進気鋭の造形芸術家の大きな作品が350点も展示してあるのです。
これは私見ですが,私は彫刻にとっては展示してある場所の景観も非常に重要だと考えています。彫刻が与えてくれる興奮と背景の景観の調和も重要だと考えているのです。
そのようなに考えると箱根の彫刻の森と長野県美ケ原高原美術館は実にすばらしい展示方法をとっています。周りの自然の景観を巧みに生かして世界中の力作を集め、展示しています。
周囲の新鮮な空気や、高原のさわやかな風が個々の彫刻の造形美を一層引き立てています。野外美術館の素晴らしさです。
それではこの両方の野外展示の光景を写真で示します。始めの3枚が箱根彫刻の森美術館で。後の4枚が美ケ原高原美術館です。いずれも2008年に撮った写真です。













箱根の彫刻の森と美ケ森高原美術館とを比較してみます。
誤解を恐れずに書けば箱根の展示はあまりにも大人しい美しさです。あまりにもオーソドックな作品が多いのです。景観の生かし方も和風の美意識を感じさせます。日本人の調和の感覚に合わせ過ぎているような印象です。要するにオーソドックスな印象が強いのです。
一方、美ケ原の方は彫刻自体が挑戦的な作品が多いのです。その上周囲の景観との組み合わせの仕方が斬新で、独創的なのです。展示方法の独創性も楽しむことが出来るのです。作品がオーソドックスでないだけでなく、展示方法も新鮮な感じを与えています。
両方を比較すると芸術世界でよく出て来るアカデミズムという言葉の意味が少し理解出来たような気分になりました。箱根の方がアカデミズムを重視した展示で、美ケ原の方はアカデミズムへ対して挑戦しているのです。
素人の感想ですから間違っていると思います。

美ケ森高原美術館は交通が不便な場所にあるので、もう少し説明を加えておきます。
この美術館は、はるかに遠い天空の上の美術館です。標高は2004mです。
この彫刻群を楽しむため一番重要なことは天気予報を注意深くしらべ、寒い日、強風の日、猛暑の日は行かないようにします。私達が訪れたのはは霧が流れ、幻想的な日でした。高原の丘一面に遊歩道がひろがり世界中の彫刻家の作品が展示されています。すべて野外で鑑賞するために創られた大きな造形芸術作品です。
箱根の強羅にある彫刻の森の姉妹美術館です。でも感動のスケールの大きさは美ケ原の方が勝っています。
交通案内、会館時間などは、http://www.utsukushi-oam.jp に有ります。

お終いに申し上げたいことは是非、両方の野外美術館をご覧下さいということです。
両方を見るとそれぞれの良さが深く味わえられるのです。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。