後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

私は気軽に祈る・・・そして富士山の世界文化遺産認定の意味

2013年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

私は毎朝、ブログ記事を書いて、その最後に、祈ります。今朝は最初に祈ります。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

何故このようにお祈りするのでしょうか?

一つの理由は皆様が今日も健康で平穏に過ごせるように願うからです。

そしてもう一つの理由は、キーボードを叩いてこの文章を書いている間は、私自身がとても幸せな気分になるからです。

人間が祈っていれば、少なくともその間だけは平穏な気分や、幸せな気分なれるのです。自分自身のために祈っても他人のために祈っても同じように心が豊かになります。

神様へ祈っても、お釈迦様へ祈っても、あるいは馬頭観音やお地蔵さまへ祈っても同じように平安な気分になります。

昨日の富士山の世界文化遺産登録は日本人の富士山へ対する憧れや祈りの行為が文化遺産として認められたのです。それは自然遺産としてではなく、文化遺産として認定されたのです。

富士山へ対する祈りは日本独特な珍しい文化なのです。それを人類の文化遺産として大切にしようとするのが今回の世界文化遺産認定の意味です。

神社や神道は日本古来の宗教です。山や木や、偉い人がご神体として祀ってあります。

家内安全や五穀豊穣を願ってお祈りします。自分の死後、天国へ行けるようにと欲張りなお祈りはしません。日本という土地に自然に生まれ、人々に自然に親しまれてきた宗教です。それが世界的に見て貴重ななので認定されたのです。

下に2011年6月に私が撮影した忍野村から見た富士山と富士吉田市にある浅間神社の写真をお送り致します。

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下の2枚の写真は富士吉田市にある北口浅間神社の参道と社殿です。富士山を神とあがめ、信仰する神社で、特に江戸の人々の信仰を集めた神社です。

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浅間信仰(富士浅間信仰)の核となる浅間神社は、富士山の神霊として考えられている浅間大神を祀る神社です。

静岡県および山梨県を中心として全国に約1300社の(富士神社)が分布しています。

富士山8合目以上の大半は富士山本宮浅間大社の境内と考えられています。

「富士山本宮浅間大社」は静岡県富士宮市に総本社があります。

東口本宮富士浅間神は静岡県駿東郡小山町にあります。

一方、上の写真で示した北口本宮富士浅間神社(山梨県富士吉田市)を総本社とする考えも強く、どれが総本社かは判然としません。

 

浅間大神は、木花咲耶姫命のことだとされるのが一般的です。

浅間神社の祭神がコノハナノサクヤヒメとなった経緯としては、コノハナノサクヤヒメの出産に関わりがあるとされ、火中出産から「火の神」とされることがあるそうです。

富士山本宮浅間大社の社伝では火を鎮める「水の神」とされているようです。

しかし、いつ頃から富士山の神が木花開耶姫命とされるようになったかは明らかではありません。

多くの浅間神社のなかには、木花咲耶姫命の父神である大山祇神社や、姉神である磐長姫命を主祭神とする浅間神社もあります。

浅間神社の中には、浅間造りと呼ばれる特殊な複合社殿形式を持つものもあります。浅間大神は神仏習合によって、浅間大菩薩と呼ばれることもあります。

そのような故事来歴の詳細は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E4%BF%A1%E4%BB%B0をご覧下さい。

今回の富士山の世界文化遺産認定で、観光客が増え、地元の経済が潤うと喜ぶのは大変結構ですが、今回の認定の意味も忘れないようにしたいものです。

最後に富士山を信仰の対象として、祈りながら登っている人々の写真をお送りします。

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(写真の出典は、http://www.fusokyo.org/activity.html です。)

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